国産塗装仕上げ風壁紙のビス頭問題

内装仕上げ工事のクロス工事でとてもクレーム対象になる項目にビスの跡が間接照明や片側からの光で目立つ事がよくあります。

その問題点の原因と対策及び対策方法を私の実際の施工経験からお教えしたいと思います。

まず、ビス頭や下地の目地痩せが通常仕上がった時点で間接照明や片側からの光じゃなく、通常の明るさで目立つものは、ほぼすべてが施工不良です。
ビスのパテがやせている、目地が痩せていると言うことです。
もう一度しっかりパテをし直してください。
パテを削るペーパーの番手は100番以上が望ましいです。
60番などは削り跡が光で目立ちます。
ペーパーを取り付けるサンダーはクッションなしが望ましいです。
理由は、クッションがビス穴や目地に追従してそこがたくさん削れてしまうため。

上記の基本ができている方は、「じゃあなんで?」ですよね?
私の施工手順はまずパテを仕上げます。ビス頭は3回、不陸の大きい場所はは3~4回パテをしてます。
その後ペーパーを当てて平らにして、粉をブロワーで飛ばします。
その状態で痩せ等がないかチェックしてビス頭はすべてと、目地部分の痩せ等がある所、目地が見えている所にシールパテをします。
このシールパテはペーパーを掛けないように打ちます。
その後カラーシーラーを3回塗ります。
カラーシーラーを塗る事によりクロスの発色が本来の美しい発色になるのと、下地の吸い込みをなくすことを目的としてます。
パテの上とボード面との吸い込みの差を無くすと言うよりは、水分を吸わないようにするためですね。
カラーシーラー乾燥後、もう一度痩せがないか、段差がないか確認をします。実際にはカラーシーラーを塗っている時の方が良くわかりますが。
痩せがあればシールパテをして最終下地仕上げの完成です。

そしていよいよ貼り込みですが、この時下地の吸水性が無いので糊厚は通常より薄目で施工してください。ジョイントから糊が出やすくなってますので。

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