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外傷が来る整骨院の作り方

令和5年10月22日に福島県のまさる鍼灸整骨院で開催された株式会社BIGTH様主催のセミナーに参加したので、その備忘録です。

先ず結論から
外傷が来る整骨院を作るには、患者さんがいざと言う時に

「この先生に頼りたい・見てもらいたい・お願いしたい」

と思ってもらえるような日頃の業務での立ち振る舞いが大切。
と言うのが私が今回参加したセミナーで辿り着いた答えでした。

では具体的に何をどのように気をつけて立ち振る舞うのか?
をひとつづつ整理します。
(新卒の学生さんの指導に使えるかも)

まず

1.接遇面

・挨拶やご案内の時の声のトーンや大きさ、喋るスピードなど患者さんが聞き苦しくないように配慮する
・ベッドに横になった際の枕の高さや、マットの当たり具合、タオルを掛ける際の風なども不快に思われないようにする
・カーテンの開閉音や、開閉具合(隣の人と目が合わないかどうかなど)。スタッフの足音や調光が眩しすぎたりしないか、居心地良さ、リラックス出来る状況を作れているのか?に気を配る
・院内にゴミが落ちていないのは勿論のこと、温度、空調の風、匂い、BGMなど徹底的にマイナスに思われる要素を排除する
・身だしなみは不潔に思われるような格好はしない

次に

2.患者さん対応面

・問診は外傷の場合にはケガした状況がハッキリとイメージ出来るまで細かく聞いていく
そうすることで損傷箇所の見落としを防ぐ
・その他の痛みや不調においても、いつからの痛みなのか?どの動作でどこが痛むのか?レッドフラグの有無。普段の生活習慣、その中に痛みに繋がるリスクがあるのかどうか?細かいところまで聞いていく

・患者さんとの目標・目的の共有すること
(例えば筋トレが原因で怪我をした方に、ただ漠然と痛みを取るでは無く、どんなトレーニングを何回何セットやっても痛みが出ないようにしたいのか?まで具体的な目標を決める。みたいな感じ)

・症状説明の際にも
なるべく専門的な言葉を使わずに分かりやすい説明をする
・現在の状態を放置した場合に起こりうるリスクを専門家の観点からしっかりと伝える
・目標・目的達成までの道のり(来院間隔や回数、トータルの期間)をしっかりと示す
来院されて院内に居る際にはなるべく多くのコミニュケーションをとる
・患者さんの歩き方や姿勢、顔色・声のトーンなどの些細な変化を気付けるように気を配る
などを徹底し
・自分がされて嫌な対応はしない

そして

3.仕事に対しての姿勢

・「治してあげてる」では無く「見させてもらってる」と言う意識
・患者情報をしっかり共有する意味でのカルテ管理(ホウレンソウ)
・経営者の視点を持った上で従業員として働く
・スピード感を重視して、量をこなして、質を上げていく

徹底した患者目線で仕事をすることで
患者さんから「なにかあったら先ずこの先生に見てもらいたい」と思ってもらえる状況を作っていく。

YouTubeで見た「商売とは」でも言ってたことと重なるなーと思ったのが
商売とは『いかに人に好きになってもらうかどうか』の競争で
整骨院のようなスモールビジネスは『100人に好きになってもらえれば』経営は回る、と言う事。
(これは院長だけで無く、一緒に働くセラピストの先生や受付をやってくれているスタッフさんもそれぞれが100人のファンを作ることが大切で。)

そしてどうやれば100人に好かれるのか?の答えが、自分がその好かれたい100人を好きになること。
SNSの投稿には必ずいいね!をつけるし
来院時は率先してコミニュケーションをとりにいくし
立ち座りや歩行動作で動きにくそうにしてないかも見る
などなど
他にもたくさん、あげればキリが無いけど
自分が好きになった相手に対してどう立ち振る舞うのかを考えて、それを実践する

その積み重ねがファンになってもらうに繋がる。

と言うことでした。

その上で
鑑別出来る知識があるって大切だよね、とか。
固定法もギプスでもシーネでもサポーターでもテーピングでもなんでも出来るに越した事ないよね、とか。
オペの術式やリハビリ過程なんかも知ってて共有出来れば少しでも患者さんを安心させれるかもね、とかとか。

木で言うと枝葉の部分を広げていければ良いんだな〜と。

兎にも角にもセラピストとしての根幹部分を見直す良い機会になりました。

終わり

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