「トイレ我慢してると思え」手法で、200人と名刺交換できた話
みなさんは新人時代に、行け行けどんどん!な名刺交換しましたか?
わたしはしました!笑。3日で200人と!
そんなん、俺はもっとしてるわ!って人もいると思います。ほんと尊敬します。メンタルの保ち方教えてほしいです。
今となっては、いい思い出なんですが、やっぱり当時は辛かった!笑
でもアンガーマネジメントで、メンタルを保ちながら終えることができました。
なので、他人の悲しい対応に落ち込んでしまう…そんな人に少しだけ辛くなくなった体験談を。
営業じゃないのに、営業することになった
「展示会出展するから、新人は名刺交換ね」
こう告げられたのは入社1ヶ月後のこと。
BtoBの展示会に3日間出展することになり、新人は、展示ブースの前を通る人と名刺交換をする、という任務が現れました。
聞いた瞬間、3日間も通常業務なしやん!直行直帰ばんざい!と喜びました。笑
とりあえず名刺をゲットするのが任務でした。とにかく質より量!詳しい話を聞かれたら先輩にバトンタッチして、新人はとにかく名刺交換しまくれ!でした。
しかもノベルティを付けて、とのこと。余裕や。おまけついてたら、みんなもらってくれるやろ、という大阪人の考え。笑
ただこの時は、営業もしたことがなく、デスクワークというぬくぬく温室育ちでした。だからこれが大変なこととは気づいていませんでした…。
やってみたら全然できない
2ヶ月後の当日、いよいよ始まりました。
他のブースはコンパニオンがいたり、自分たちもお揃いのユニフォームを着ていたり、心はお祭り気分。
さーて、声かけるぞお。
…よし、次や…
次こそは…
…あれ!?全然声かけれん!一歩すら踏み出せない!
そういえば、自分から話しかけるの大苦手なんだった…。苦手じゃない、大苦手。しかも、ほとんど素通りで、全然こっち見んやん。いや、これ無理や。
同期を見ても、みんな同じように声をかけれていませんでした。
そりゃそうだ、みんなぬくぬく温室育ちだもん。しかも同じように人見知りばっかりやもん。
もちろん、例外もいました。2枚、3枚とどんどん名刺を獲得するツワモノが一人。
入社当時から、明るく誰とでも話せるような人だったので、当たり前っちゃ当たり前かあ、なんて思いながらも、仕事だし、あれくらい頑張らないと、と思いました。
今まで人見知ってきたツケが回ってきたんか…。くそう、でもお仕事ですからがんばらんとね。はい、がんばります。
ハートブレイク
手当たり次第お声がけ。
「ノベルティお配りしてまーす」
言っても、当時はぴちぴちの22歳女子。おじさま方は結構立ち止まってくれます。ありがたや。
男女差別するつもりはないけど、こういうとき女子でよかったな、と思う、切実に。
でも、一定の割合で心もとないことを言われる方もいらっしゃるんですよね…。
「うるさいんだけど、耳痛いわ」
「しつこいなあ。興味ないの、見てわかんないの?」
はい、大ダメージ。いや、どこの偉いおっさんか知らんけど、人にそういう態度取るのってどうなんすかね。人としてどうなんですかね。
というか、こういう態度の人がいることにびっくりしました!
私が、声をかけられたら断れないタイプなので…。
まあ、さすがに嫌なこと言ってくる人は少ないんですが、目も合わさないスルーも結構あって、あれ?私存在してる?ってことが多々ありました。
同期の中では頑張ってた方だったので、声かけるのが多いほど、そういう対応もたくさんあって、精神的にほんとに参りました…。
1日目ですでに参ってしまって、あと2日あるなんて考えたくもなかったです…。
天からのありがたいお言葉
当時、私は会社の先輩(のちの旦那になる人)とお付き合いをしてました。
彼に泣きべそをかきまくりました。できない、むりむり、精神崩壊する、と。
すると、彼からこんなコトバをいただきました。
「そういう失礼なおじさんはみんなトイレ我慢してると思ったら良いよ」
!!!!!!!!!!!
そんな考え方があったなんて!
この時「アンガーマネジメント」というものを初めて知りました。
よく、イライラしたら、何も考えずに6秒数えるといい、って言いますよね。
それと同じような、さらに私の特性をわかってベストな提案をしてくれる彼、さすがです。
なんかこれを見てすごく笑けてきて、頑張れそうな気がしました。
そこからは、結構楽しみながらやることができました。
もともと接客が好きで居酒屋のホールでアルバイトしてたこともあり、自然と笑顔でお声がけできました。向いていたのかも。
「名刺交換しなきゃいけないんでしょ?知り合い連れてくるよ」
「大変だろうけどがんばってね」
など、お客さんからの素敵なコトバにも励まされ、なんとか頑張りました。
やりきれたあああああ!!!!
「トイレ我慢してると思え」手法で、3日間やりきりました。
結果は200枚と、全体で2位!達成感はすごかったですね。
しかも、嬉しいことがもう一つ。
1年後、名刺交換をした一人から連絡がきて、私のことを覚えていて、ぜひもう少しお話を聞きたい、と。実際に契約にまで至りました。
これはほんとにうれしかったです。3日間がんばってよかったな、と思いました。すごく良い経験になりました。
これから同じような機会がある方へ。正解かわかりませんが、私が意識したことをまとめます。
体当たり営業(名刺交換)をするときのコツ
・とにかく笑顔
・早歩きはスルー
・声高め(元々低いので)
・断られても笑顔でお礼
・無視する人は、トイレ我慢してる人!!!!
最後はかなり大事です。これで精神的ダメージがだいぶ減ります。
同じことをやるなら、嫌々やるよりも、楽しんでやれるようにするってすごく大事だな、と思いました。
そして、例えもう会わないかもしれない人でも、その人がどう感じるかということを考えて接さなければ、ということも。いつまた会うかもわからないですし。
ぜひ、参考になれば、と思います。