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肩書きで表現する時代は終わり

私は肩書きが好きじゃない。”肩書き”である程度の枠ができてしまうから。と言いながら、時々”肩書き”で説明がつく利便性を活用してしまうけれど。。。

柔道の松本薫さんの引退会見がとても印象的だったのは、
「第二の人生、アイスクリームを作ります!」
という言葉と満面の笑顔。
随分畑違いのところに行くなぁと思いながらも、なんだか新しくていいなと思いました。

これまでは「柔道」を本業としてきたのだと思いますが、
これからは何でしょうか。
本業は母親で副業がアイスクリーム屋さんでしょうか。
どちらも本業?副業?

最近「本業がない時代」という言葉が聞かれるようになりました。
『現在一般的な職業の世界においてもこの本業という概念自体が急速に変化していると感じます。
私自身コンサルタント、ベンチャー経営者、大学非常勤講師、社外取締役、ライターなど肩書きがどんどん増えておりまさに自分の本業が分からなくなっています。
そして私のまわりを見てもこういう人の裾野はかなり広がっているのだと思います。
最近では一躍有名人になった落合陽一氏も学者であり、アーティストであり、会社経営者とマルチで活躍しています。』
(D4DR 代表取締役社長 Kentaro Fujimoto/in-Pocketより)

ライフスタイル誌「POPEYE」で「こんな仕事があったのか」という特集がありました。
『"シゴト"という言葉がポジティブに響くかネガティブに響くか。
それによって人生は結構違うような気がする。たしかなのは
どちらに響くかは自分で決められるってこと。(中略)
あらためて、自分はどんなことがしてみたいのか一緒に考えてみようよ。
今はいろんな仕事があるみたいだし。』(POPEYE 2019年3月号/マガジンハウスより)
そこで紹介されているのは、元スタイリストの市議会議員とか、
4足のわらじ(アパレルショップのスタイリングやDJなど)を履いている人とか、企画家、シロップアーティストといった「何するの?」という人まで。
肩書きを聞いただけでは何をやっているのかわからない=枠が作られない。実に多様です。

全員に共通しているのは「自分が楽しんでやっている」ということ。
そして固定観念や型に全くはまっていないということ。

自分のアイデンティティが肩書きで表現される時代は終わりなんだなと改めて思います。
そこに縛られるのはもったいない。これからは名刺に肩書きを書くのをやめようかな… …そう思うと、仕事への向き合い方が変わるような気がします。

自分なりの観点で見ようとすると勉強が必要です。
"読まなきゃ"と思ってビジネス書を読んでいた自分とはさようなら。
あえて言うなら肩書きは「私」。

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