見出し画像

平日の上野東照宮「静心所」は、その名を体感できる異空間だった。

上野東照宮にとてもいい場所ができていた。
御神木好きな私にとっては、最高のスポットだ。

平日の上野公園は閑散としていた。公園内の同じ通りを歩いている人は、両手で数えられるくらい。
有給休暇といえどもこうして遊んでいる背徳感もあって、それだけでちょっと贅沢な気持ちにさせてくれるものだったけど、
お目当ての「静心所」はつきぬけていた。

キューブ型の何かバリアのようなものに閉じこめられてしまったかのような、計算し尽くされた完璧な空間。
シャープなのにすごく柔らかくって、気持ちも頭も落ち着かせるパワーがあった。けして広くないのに、御神木の大楠を目の前に腰かけると、世界が広がるような錯覚も。
誰もいない空間で、木のざわめきと鳥の声に耳をかたむけ、しばし息を整えた。

私にとっては完璧な空間
本当はさわって、直接エネルギーを感じたかった
天井の曲線、陰影が美しい
おや、こっちの御神木(銀杏)は切っちゃったんだねぇ

のんきにのぞきこんだあの銀杏の木は、美しかった天井の材木として生まれ変わり生き続けていたようだ。後からこの記事を読んで知った。
もう少し予習して行っていたら、心で感じて頭でも理解するような、全体的にまた少し違った見方ができたかもしれない。


最近では、神社仏閣も有名な建築家が手掛けていることが多い。こういう雰囲気が好きな人は、都内なら白金台にある隈研吾さんが設計した「瑞聖寺」がおすすめだ。凛とした計算された美しさを感じられて、見ていると気持ちがスッキリする。


日光東照宮にも久能山東照宮にもいっぱいあったけど、上野東照宮にもやっぱり大きな灯籠がいっぱいあった。これだけ並んでいると、壮観でかっこいい。

一つ一つ意匠がちがって面白い