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共同マガジンはじめます!(長谷川リョー)【#1:今月のテーマは「コミュニティ」】
今月より、共同マガジン「言葉を共有していく感覚〜ライティング・ミレニアルズ」を運用していきます。
マガジン名は僕が学生時代に書いていたブログ『言葉を手にしていく感覚』、それからnoteの『言葉を編んでいく感覚』を継承し、チームでのマガジン用に決定しました。
僕、長谷川リョーのチーム(オバラミツフミ、原光樹、梶川なつこ)4名で、毎月決まったテーマについて週替わりのリレー方式でnoteを回していく方式です。
初回ということで、このマガジンを始めた経緯から話を始めさせてください。
書き溜めるのではなく、書き連ねる
まずnoteを運営するピースオブケイクの加藤さんに取材させていただいた際、この共同運営マガジンのローンチの話を聞きました。
「ありそうでなかった、素晴らしい機能」だと感じ、それ以来ずっと使ってみたかったものです。
また、僕が独立してから10か月ほどが経ち、チームメンバーも増え、業務も安定的に回せるようになってきました。
仕事の様子は、オバラくんがnoteにまとめてくれたので、ぜひ読んでみてください。
チームで一つの共同マガジンを運用するメリットは、現時点でざっくり以下が挙げられるかな?と考えています。
①チームメンバーのパーソナリティを知る
仕事とはまったく関係のない、私的な文章を定期的に書くことは、書き手にとっては内省の機会になりますし、読み手にとっては行間から染み出す"その人らしさ"に触れることができます。その積み重ねが"インナーコミュニケーション"として、チームの結束力を高めていく契機になれば狙い通りです。
チーム単位・プロジェクト単位で仕事をする人は増えてきているとは思いますが、その内実や過程はなかなか見えないもの。この共同マガジンでは、ライティングや編集に興味・関心を持っている人が気軽に覗けるライトなコンテンツになれば嬉しい限りです。(いつかちゃんとしたメディアになれば、さらに嬉しい)
②仕組みとして書く機会を増やす・確保する
これは完全に持論になりますが、「ブログに勝る安くて効果の高いマーケティングツールはない」と考えています。「私が書く駄文なんか、誰も読んでくれないんじゃないか」。そう二の足を踏んでいる人も少なくないと思うのですが、とにかく書いて、とにかく発信すれば必ず読んでくれる人、反応をしてくれる人が居ます。
個人の認知度を高め、いい出会いや情報をもたらし、現実の生活や仕事の充実度を高めてくれるのです。これは大げさではなく、自分の経験則に照らし、自信を持って言えること。
にもかかわらず、ライターを自称する人でもブログを書く人は少ない。反対に、完全なる主観ですが、ブログを書き続けているライターはほとんど例外なく、素晴らしいライターである確率が高い。
その理由は複数あると思いますが、筆頭に挙げられるのは、常に"ネタ"を言語化のフィルターに通すことで、それが自分の引き出しに血肉化されるからでしょう。
ともすれば三日坊主になりやすい、ブログ運営を仕組みとして、チームで運営していこうと考えました。(みんな大賛成だったのが、嬉しかったです)
③孤独と孤独の掛け算は、連帯と希望を生む
さて、3つ目のポイントはややエモ寄りの大仰に書いてしまいましたが、これは真だと思っています。
文章を書く作業は孤独ですが、文章を書く営為は創発的なものです。
ある共通のテーマの元、メンバーが週替わりでnoteをリレーしていく。一人で書き溜めていくのではなく、メンバー間で書き連ねていく。
チームの最大のメリットは、人員が増えるごとに+1で力が増していくのではなく、ときに+3にも+10にも非線形に強さを獲得していくこと。
①と②で列挙したメリットを輻輳させることで、一人では得られなかった恩恵を引き出すことが狙いです。
コミュニティと自分史
「共同マガジン」を始める趣旨についての説明が長くなりすぎました...。
次のオバラくんにしっかりとバトンを渡すためにも、第一回目のテーマである「コミュニティ」について僕も手短に。
コルクの佐渡島さんに「コルクラボ」の構想を聞いて以来、コミュニティへの関心を抱き続けています。
ただ、今回第一回のテーマに選んだのは、別に最近のサロントレンドを語ったり、はたまた「『ゲゼルシャフト』と『ゲマインシャフト』が〜」みたいな難しい話をしてほしいからではありません。
これからのコミュニティの行く末やあり方を占う上でも、これまで自分が所属してきた、通過してきた、コミュニティについて思いを巡らし、それを共有してほしいと思ったからです。なぜなら、それは自分史を語ることに他ならないから。(もちろん未来のコミュニティ論に一家言お持ちの方は、それでももちろん!)
コミュニティと評価経済
いったん自分史は棚上げすると(笑)、僕がコミュニティに期待しているのは、評価経済での文脈です。この話はまたどこかで自分でも深掘ってみたいと思っているので、ここでは簡略に。
終身雇用が前提であれば、会社員でいることの合理性はあるでしょう。
ただ、インターネット以降(とくにSNS以後)会社員ではない方が明らかに個人としての価値・評価がストックしやすくなっています。
最近の「VALU」や「Timebank」のように個人の信用・評価を明示的に換算するサービスでなくとも、UberやAirbnbに代表されるCtoCサービスの深化、はたまたAmazonの購入履歴のような個人データ、そして暗号通過技術が一元的につながる社会はすぐそこまで来ています。
そうなると、お金の概要も間違いなく変容していくでしょう。貨幣の役割<価値の尺度・価値の保存・交換の手段>が、人間そのもの移行していくイメージです。
「VALU」の批判もっとも挙げられるのが、「結局、フォロワーの多い有名人しか評価額がつかないじゃないか」というもの。
個人の信用・評価を得るために何にレバレッジをかけるのかは人それぞれですが、一つの有望な選択肢になり得ると僕が考えているのが広義のコミュニティに他なりません。
まずはどこかのオンラインサロンで滅私に貢献し、認められれば、信用が分配されるなり、別の信用ストックチャネルが開かれる。
もしくは最近大活躍の編集者・箕輪さんのように、あえて幻冬社という会社に居続ける。ヒト・モノ・カネのリソースを生かしながら、個人の旗も高く掲げて仲間を増やす。(今朝読んだ、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』もこの辺りの思考整理にかなり役立ちます)
「才能がないので」「どうすればフォロワー増えますか」「信用を貯めるには?」この辺りのよく聞く疑問の鍵に、間違いなくコミュニティがある気がしています。
何をコミュニティに見立て、何をそのコミュニティから引き出すか、レバレッジ効かせて信用を貯めるか。
規模はまだ極小ですが、僕らのチームが一つのコミュニティになれたら。
この共同マガジンでその過程を未来に記していけたらと思っています。(優しい目で見守ってください...)
ちなみに、共同マガジンをはじめるにあたり、メンバーで読んだ『嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議』には刺激を受けました!参考にします。
次回の更新は10月11日、書き手はオバラミツフミです。お楽しみに!
【スタッフ募集】
チームでは企画・編集・ライティングのスタッフを新規で募集しています。ご興味ある方、下記のメールアドレスにご連絡いただければと思います。学生歓迎です。
obaramitsufumi@gmail.com
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