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2024/4/28 ウシガエルハント

これもアウトドア活動だ!

数日連続で見かけたから

 なんでやろうと思ったかと言うと、通勤途中にある池の同じ場所で数日連続で奴らを見かけたからだ。

ウシガエルに人気すぎる陸地

 そんなわけで、急きょウシガエル捕り&試食大会の開催を決めた。とはいえ一度も触ったこともないのに一人はさすがに心細かったので友人を誘った。結果オレの正気を心配した友人2人の参加が決まったので、とりあえず安心。

ここで軽く今回登場する友人の紹介をしておく。
 一人は4月頭のブルベ記事にも登場した竹鉄人だ。彼は鉄人なので何でも食べる。多分。
 もう一人は初登場の"翡翠王" 。なぜ翡翠王かというと、彼は日本海に面する糸魚川の海岸で取れるヒスイに魅入られ、下道で片道2時間以上もかかる糸魚川までしょっちゅうヒスイを拾いに行く男だからだ。何度か一緒に行ったけど、オレはハマれなかった。往復も大変すぎる!そんな彼のことは敬意と親しみを込めて翡翠王と呼ぶ。

たちこめる暗雲

 先程の写真のスポットのウシガエルは連日「獲ってください」と言わんばかりの場所にいるし、もし水中に逃げられてもすぐに見つけられる水の透明度だし、素晴らしいウシガエルパーティーが開けるだろうと思っていた。
 しかし企画直後、大雨がふり池が大幅に増水し、ウシガエルに人気すぎる写真の陸地は水没した。その後パーティー開催日までの数日、ウシガエルを目にすることは無かった…。

まずは釣り

 決行日になった。ウシガエルは目の前に手頃な大きさの動くものがあれば何でも食いつくそうで超カンタンに釣れるらしい。ということで翡翠王が簡単な竿と針を持参しており、まずは釣りに挑戦した。エサは何でもいいそうなので、そこら辺に咲き誇るタンポポの花を針の先につけた。

この池で釣りしてる人を初めて見た。というか俺達だった。

 全然取れなかった。ウシガエルは目が良くないので、食いつくのは目の前ピンポイントに来た獲物だけなんだろう。つまりこちらもウシガエルを目視できていて、その目の前にエサを落とさなければいけないのだ。

なんなんその装備

 ウシガエルが見つからず釣りは望み薄だったので、作戦は次のフェーズへ移行した。

この池に人が入ってるの初めて見た。。

 ウェーダー(胴長)着用の上の入水である。こんな装備を持っているのは翡翠王だけだ。なんで持っているのか聞くとこれも翡翠拾いの装備だそう。一般人のヒスイ拾いはヒスイが取れる海岸の波打ち際で、波で服や靴が濡れないように気をつけながら行うのだが、彼のヒスイ拾いはそんな次元で行われていないということだ。
なにはともあれ助かった!収穫0になるのを恐れていたけど、これなら取れる気がしてきたぞ。

そううまくはいかない

 追い込み漁のイメージで翡翠王が水面をバシバシ叩きながら池の端に進んでいき、その端で網を持って待ち構えたりしたが一向に姿は見えない…。また、池の茂みから飛び出して来てくれないかなと茂みをガサガサしまくっても気配はない…。
 けっこう長い時間頑張ったけど駄目だったなあ…と池のほとりを帰る方向に向かって歩いていたら池の底にウシガエルの姿を捉えた。最初見たときにはには決して居なかった場所に!ガサガサしまくったのが功を奏してきっとヤブから出てきた一匹なんだろう。頑張って取るぞ〜

妻から評判の尻

 池の端のほうだったので網を突っ込んで取ろうとした。網が近づいても意外と逃げない。が、重くてうまい具合に網に入れられなかったので翡翠王にアシストを頼んだ。

 アシストの甲斐あって網に入った感触があったので網を持ち上げると、見事ウシガエルが取れました。やったあああボウズ回避!!

命をいただくということ…

 調理に入る前に、シメなきゃいけないんですよ。一般的には後ろ足を持って頭をコンクリやら木やらに叩きつけるらしい。誰がやる?となって言い出しっぺのオレがやることになったんだけどできませんでした。アリンコやゲジゲジを踏んづけるのとはわけが違う。こんなデカい生き物は殺したことがない。ただ叩きつける、それだけのことがオレにはできなかった…。
 竹鉄人もやる感じでは無くて、結局翡翠王がやってくれた。活躍しすぎだろ、確実にこの日のMVPだ。
このあと調理しようとしたらピクピク動き始めたりして再度脊椎?を叩き切ったりもしたんだけど、長くなってきたのでそこら辺は割愛。

カエルが食材に変貌した

どうやって解体すんのよというのはYouTubeで動画を探して解決した。YouTubeすごい。

まず皮を剥きます。

まだ食べ物には見えない

 まじキッチンバサミ最強。(妻からまな板の使用許可が下りなかったので力を入れて包丁を使用することができなかったのもある。)
 剥き始める部分に切れ込みさえ入れれば、皮は引っ張ってベロベロ剥けた。ただ関節の部分はちょっと硬くて力が必要。内臓は取り除いた。

鶏肉っぽく見えてきた
食肉になった

 後ろ脚がムチムチと太くてうまそうだった。脚は絶対うまいであろう唐揚げにした。胴体部分は可食部が少ないし食べにくいとのことだったが、参考にしたwebページの中には煮るとダシが取れると書いてあるところもあったので食材の風味を感じるべく生姜とマキシマムをベースにしたシンプルなスープにした。

唐揚げ
思ったより肉が付いている

完成

 唐揚げはかなり美味しかった。肉質は鶏肉のようだったが、鶏肉よりもう少し噛み切りにくいギュムギュムした固さがあった。だけど噛むと旨味がじわじわ出てくるようで、オレは鶏肉のからあげより断然好きだった。
 写真のスープに浮いているカスみたいなのは全部生姜である。入れすぎました。スープはもうショウガ汁と言って問題なかった。肉のほうはほじって食べてみると臭さがあった。なんか川?池?のようなくささ… とはいえ過剰なショウガのおかげか全然食べられないほどではなくみんなで完食。

総評

 ウシガエルはうまい。調理も(見た目以外)大変ではない。だけど入手性に難がある。まず居場所がわからない。ネットで検索しても「ここにウシガエルがいるよ」みたいな情報は全く出てこないし、特定外来生物だから生体の販売もされていない。(通販で加工されたあとの肉はもう見た目から普通の食肉だから買おうとは思わない)それと、捕まえようとすると全然見つからない。とるまでがとても大変だったなあという印象が強く残った。もう余裕で捕れそうな日にしか開催しないであろう。
 大変ではあったものの、野生の生き物を捕まえるところからスタートして食べるというのは良い経験だった。仲間とやると楽しいし、捕まえたときの達成感もひとしお! 結果おいしかったし。やってよかった。身近にいる変なヤツを捕まえて食べる会は絶対またやろうと思った。

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