ここは俺たちの丘、三ツ沢だ。
横浜ダービーが余りにも楽し過ぎたので書いてみました。
実は観戦記っぽいnoteは初めて書きます。以前Jリーグの布教noteは少し書いたけど
なので至らぬ点は多くあると思いますがご容赦を。そもそもサッカー自体、割と初心者なので見当違い等もあるかもです。
それでも許せる方は是非軽く見ていってくださると嬉しいです。
総論
完璧な「首位いじめ」
(首位いじめは産経のスポーツ記事より借りた言葉。まさに神戸に続き首位を下した横浜にピッタリ)
そして残留への大きな一歩。
4月8日からの大きな大きな成長が見れた試合。
これが本当のダービーか。
〜試合前まで〜
横浜ダービーの勝負は、試合前から始まっていたのかもしれない。
試合の2〜3日前(うろ覚えで申し訳ない)、横浜FCの公式が「一部完売席種のお知らせ」的なお知らせを出していたと思う。
私は横浜ダービーに必ず行くつもりだったので1ヶ月以上前にチケットを購入していた。
上記の理由でチケット情報はノータッチだったのだが、そのニュースを見て「三ツ沢でのダービーはここまで席が売れる」という事に少し驚いたりした。
と同時に、身体に熱が湧き上がるのを感じる。
そして試合前日、改めてチケット情報を見てみると「全席種完売」という文字列が。
正直信じられなかった。
そんな事があるんだ…と。
私が本格的に三ツ沢に通い始めたのは2022年10月16日のJ1昇格戦となるツエーゲン金沢戦からなのだが、正直に言ってここまで " 完売 " の文字が並ぶ三ツ沢を見たことがない。もし私が知らないだけであったならごめんなさい
だってネット上では「三ツ沢のゴール裏はスカスカ」「ホームジャック御用達」等々、好き勝手に言われがちな三ツ沢だ。
スカスカなんてのは流石に少し否定したくなるが、客観的に見たら、確かに空席率が高いのは事実だと思う。
ゴール裏席もそうだし(比較的ミッチリ埋まっているのは中央くらいか?)、メイン/バックスタンドもそうだ。
確かに他クラブからしたらサポ数は少ないのだろうという自覚はある。
ただ、だからこそ一人一人がなるべく三ツ沢に通いつつ、誰かを連れて行ったり、初心者に優しくしたり、また来てくれるようなサポーターを増やす必要があることも自覚している。
少し話が脱線したが、要はあの三ツ沢がこんなに埋まるなんて、それだけダービーというのは凄いのかという感動と驚きがあったのだ。
私にとって、自分の意志で通う人生で二度目の横浜ダービーはこうして始まった。
そしてこの(ほぼ)満員で、ハマブルーに染まる三ツ沢の空気が選手を後押ししたであろう事は言うまでもない。
〜試合開始 → 前半、追いつけ〜
まずはスタメンについて。
今日のスタメンで少し驚いたのはやはりGK先発の永井か。
最近は守護神(そして推しの)ブローダーセンではなく永井が先発する事も増えて来た。
実際、永井は最近の試合で発揮している様なナイスセーブや良いキックの技術を持っているので不安はなかったが、近頃の横浜FCといえばブローダーセンみたいなところはあったので少し寂しい気持ちに。
結局こういう場面はブローダーセンが出て来るんだろうなと頭の片隅で思ってたりしたのでマジか…と。横浜ダービーの関連ポスターも映ってるのブロだし
当然、チーム内競争が活性化されるのは良いことだし、コレを機にブローダーセンも更にレベルアップしてくれれば。
あとはDF陣か。
ンドカ・ボニフェイスとマテウス・モラエスの名前が並んでいる時点でだいぶ安心感がある。
ンドカとマテウスのフィジカルやディフェンスは個人的にも相当好き。
神戸戦でトップクラスのFW陣に負けなかったあの時の様なディフェンスを今回も期待する。
それとンドカ・ボニフェイス、札幌戦で転倒した時とか含めて時々ボニに対する心無い言葉を見聞きする事があったんだけど、個人的には絶対に必要な選手だと思ってる。
後はまぁ(最近の)いつものメンバーか。
"いつも"とはいってもコレが現状の最適解なんだと思う・・・。たぶん。実際、結構勝ててるし。
それとFWが翔さんなのもやや意外だったな。
てっきりマルセロ・ヒアンとかかと。
ぶっちゃけ最近の翔さんにそこまで活躍したイメージが無かったので(得点も特にないしPKも外してたし)ここは少し不安だったかな。
そしてこの不安は良い意味で外れる訳なんだけども。
運命の試合開始。
前半7分、さっそく伊藤翔が大チャンス。
前半はゴール裏から見て奥側に攻めてたのでぶっちゃけ見辛かったけど、それでも明らかな決定機なのはわかった。
だが結果は残念。飯倉に対応されてしまう。
後から見返した感じ、パスを受けて脚に当たったボールが想定より遠くに行って上手くコントロール出来なかったっぽい。
ここで落胆はしつつも、流れ自体は良いのでよりチャントを歌う声により力が入る。
と喜んでいるのも束の間、それからすぐにマリノスの最強ブラジル組筆頭、得点ランキング2位のロペスがCKから完璧で究極のヘディングを決めてくる。
良い角度と速さでこれは永井にもほぼノーチャンスだろう。
これは素直にヘディングうめぇや…。
あと松原健のCKもウマすぎな。弾道完璧やん…。
ここで最悪の予感が頭の中に駆け巡る。
" 敗北 " の二文字。
フリエは三ツ沢では無敗らしいぞ?そう自分に言い聞かせる。
それでも前半のアウェイ日産でのダービー、冷たい雨の中5-0でボコボコにされた、その記憶が蘇ってきた。
しかも横浜FCは逆転勝ちの経験が少ない。
先制を決められると普通は負け、良くて引き分け、みたいなパターンが多いのだ。
手元のJリーグ公式アプリ内のテキスト速報には、まるで嘲笑うかの様に虹色でゴールの文字が。いや「GOOLの中のO(アルファベットのオー)」何個あんだよ。
どうやら、マリノスが先制に成功した試合は15試合。内訳は13勝1分け1敗らしい。
それめっちゃ勝率高いじゃん。やべぇ。
コッチが叫ぼうと歌おうと関係なく、大音量でフリエゴール裏にも降り注ぐマリノスゴール裏によるロペスの個人チャント。どうしよう…。
そんな中、GKの永井が仲間を鼓舞しながら「まだこっからだぞ!ほら行け!(実際に何と言ってたのかはわからないが)」と手を大きく使ってゴール付近から仲間を送り出すその姿を見て勇気を貰い、また大声を出し続ける事ができた。
そうだ、まだ気落ちが許される時間じゃない。
それもたった一点だ。
この時の選手達からは、アウェイの横浜ダービーで後半に3点目を決められた時、選手達を見てて感じた絶望感・気持ちの切れ目の様なモノは感じなかった。
その後はしばらく一進一退。
体感、マリノスにボールを持たれている感じはあるし、コーナーの数もマリノスのが多くてヒヤヒヤはしたが、守備が堅くて何とか耐え続けていたと思う。
マリノスは本当にCKの精度が高く、上手い。
その中で突如として決定機となった宮市やエウベルのシュートを永井が落ち着いてよく対処できていたのも大きい。
もちろん、フリエにも定期的に攻撃の機会は訪れたが、上手く決め切れずに枠から逸れてしまったりしていた。
前半36分、井上潮音が蹴ったコーナーのボールが内側に入り飯倉がパンチング。
少し遠めに弾けて本人も安心していただろう所に、目が覚める様な強烈ゴラッソ!!!!
飯倉は殆ど動けなかった。
ややカーブしながら、意味がわからんくらいキレイな弾道でゴール右上に吸い込まれていくボール。
誰がやったのか?!? 林幸太郎だ! 26番だ。
ゴール裏は歓喜に染まる。
横の席というだけで誰だかは知らない兄ちゃんとハイタッチ。喜びを分かち合う。
余りに強烈かつ美しいシュート、それも待ちに待った同点弾だ。
場内スクリーンのリプレイを見て思わず「ゴラッソ!!!!」と叫んでしまう。
つい先日、プロ初ゴールを挙げたばかりではないか。
文武両道の彼はどれだけ成長するんだろう。
この一点は下手したら勝ち越しゴールよりも価値があったのではと個人的には思っている。
0を1に、負けから振り出し状態に戻し、結果的にそのまま前半を終えれたのは、今考えれば後の勝利へ繋がる伏線だったのだ。
このゴールで選手達も大いに奮い立っただろう。精神面に与える影響は間違いなく大きい。
そして少しギアを上げたように見えるマリノス相手に何とか耐え切り、ハーフタイムに突入。
この頃から三ツ沢の奥の方の空に、雷雲が見え始めて雷がピカピカと光ってたので、それが三ツ沢に来ないよう祈りながらの試合となった。
〜後半 → 歓喜へ〜
後半7分、歓喜のタイミングは直ぐに訪れた。
まず山下が敵ペナルティエリアに近付き勝負を仕掛け人を引き付けつつ、右サイドにいた山根永遠にパスを出す。
その山根が入れたクロスは相手ディフェンスに弾かれるが、それを林幸太郎が上手く収めてフワッとした軌道の良いクロスをエリア内の伊藤翔に供給する。
が、相手DFに大きく空中に弾かれてしまう。
しかし、エドゥアルドとの空中戦を制したユーリ・ララがヘッドでボールを伊藤翔の近くに叩き付け、
バウンドしたボールを胸トラップからの脚で伊藤翔が今試合2発目のゴラッソ!!!!
何て美しいゴールなんだろう。
後半はマリノス側のゴールが横浜FCゴール裏の近くだったので割と良く見えたが、本当に素晴らしい以外の言葉が見つからない。
もう一つ素晴らしいのは、このゴールの直前に林幸太郎からのクロスを受け損なって(相手DFに弾かれて)から、仕切り直してもう一度良いポジションを探して詰めた結果がこのゴールに繋がったという所だ。
何度も仕切り直し、良いポジションを探し続け、チャンスを常に待ち構えていた結果がこのゴラッソに繋がったのだ。
ここで " 和製アンリ " なんていう忘れかけていた二つ名を思い出す。
また隣の兄ちゃんとハイタッチしながら、リプレイ画面を見て余韻に浸る。
勝てるぞ。
マリノスにとっては最早「三ツ沢の呪い」だろう。
後半17分、西村拓真が横浜FCゴールを狙う。
そのシュートは直前にタックルを入れた後自陣に戻っていたマテウス・モラエスがキレイに頭で遠くに弾き、それを拾った山下がスピードを活かして敵陣へ駆け上がる。
山下と一緒に駆け上がって来ていた伊藤翔へ、相手DFの股を抜く素晴らしいパスが通ると伊藤翔はそのままゴール前に侵入した山下を狙って低めのクロスを出す。
エドゥアルドがそれを防がんと滑り込んでくるが、脚に当たってゴールに吸い込まれた。
オウンゴール。
これはエドゥアルドが気の毒になるようなシーンだったが、そんな事は関係ない。
そもそも、それを誘発するようなクロスを出した伊藤翔がいたからこそのゴールだ。
ゴール裏は三度目の歓喜に包まれた。
起点はマテウス・モラエスの良い守備からだったと思う。
カウンターで一撃必殺を狙っている今期の横浜FCとしては、これこそ理想的なカウンターだったのではないか。
スコアは3-1、ようやく少し安心できるスコアにはなって来たがまだまだ油断はできない。
マリノスは失点直後に二枚交代を使う。
ナム・テヒと井上健太を投入。
横浜FCはまだ交代枠を使っていなかったので、フレッシュな選手が二枚も入ったことによる運動量の差で押し負けないか、とても心配だった。
だが、このノリにノッた選手達は心配が杞憂で終わるような素晴らしいハードワークを続けて、ゴールを死守する。
それどころか、勢いそのままに果敢に攻め込むシーンすら見られた。
「3点じゃ足りない。5-0で負けたあの日を思い出せ。」
「もっとだ。取れるだけ取ろう。」
「引いて守って終わり、じゃないぞ。これはダービーだ。」
そんな気持ちを選手達が持っていたのかもしれないし、サポーターからその熱が伝わっていたのかもしれない。
何れにせよ、どっちが首位チームか分からなくなるほど良いプレイだった。
勢いって大事。
あと、後半23分のユーリ・ララ。
ナニアレ。
すっげーオーバーヘッドシュート。アニメかよってくらいの体勢でカッコイイシュートを放つ。
残念ながら枠からは外れるものの、見ていて思わず声が出てしまうようなシュートだった。
そして小川慶治朗、山根が抜けて近藤、坂本が入る。
その後は飲水タイム挟んだ直後、また交代カードを二枚切る。
電光掲示板を見ると、驚いた事にマルセロ・ヒアンとカプリーニが同時に入ってくるらしい。(この交代で抜けたのは伊藤、山下)
そういや前節セレッソ大阪戦の時もこんなのあったな。
あの時は時間少しズレてたけど。
何れにせよ、まだ点を取るぞ!そんな気概を感じる交代だったのは間違いない。
結果的に、この交代は上手く機能したと思う。
ヒアン・カプリーニはやはり相性が良いのか、連携が上手かった。
そして本来の持ち味であるフィジカル。
彼らがボールを持ってドリブルすると、タックルを食らってもある程度耐えてシュートorパスに持ち込める圧倒的なフィジカルがあるし、今回もそれが遺憾なく発揮されていた。
今期全体を通して、この二人の課題は " 決定力 " なのは間違い無いが、それでもやはり強引に突破してくる、中々倒せないFWというのは厄介だろう。
マリノスからしても、厄介な前線への圧力になったハズだ。
こうして交代を上手く使いつつ、皆が皆ハードワークを必死に続ける。
ゴールは決して割らせない。
この時間帯は、試合全体を通して見ることの出来た「相手の狙いを消して、防ぐ。」
「そして自分達の狙うカウンターに持ち込む。」
これが選手間で意思統一されていた事で、マリノスの強みを出させない、相手に良いサッカーをさせないというこの戦法が完璧にハマっていたと思う。
ボールは持たれつつも、後半は正直怖くない場面が多かった。だから安心して見ていられる。
守備陣もハードワークで必死にゴールを守る。
そうしている内にアディショナルタイム。
「6分」の表示。
長い。早く終わってくれ。そんな気持ちと共にJリーグアプリのテキスト速報を見る。
虹色のゴール!という文字列が心地よい。
するとアディショナルタイム中に事態は動く。
攻められている時に、自陣近くでマルセロ・ヒアンがボールを奪うとそのまま猛烈に駆け上がる。
誰か横にいるぞ??誰だ???
…吉野だ!!!!なぜそこに吉野?!?
そのままヒアンも相手DFの股を冷静に抜いて吉野が決めきる。今日股抜き多くね?
理想的なロングカウンターが炸裂した。
まるで優秀なFWかの様に冷静にGKとの一対一を流し込んで決めきる様は、全くDFとは思えない。
マテウスと後半44分に交代した吉野恭平は、さっそく大仕事を成し遂げた訳だ…。
ゴール裏は4度目の歓喜とどよめきに包まれる。
「え?!吉野!!?」そんな声がどこからか聞こえたが、もちろんゴールを決めてくれれば誰でも良いのだ。
この場面では、ヒアンがカウンターしに行くのを察知して一緒に走り出した吉野が本当に素晴らしい。
交代したばかりで体力的な余裕があったというのも後押ししたのかもしれないが、あの場面でしっかりサポートしてヒアンの選択肢を増やせるのは間違いなく良い動きだった。
その後は結構レアなチャント「プロのしるし」を歌いながら5点目を待つ。
「プロのしるし」記憶してる限りだと天皇杯のグルージャ盛岡でサウロ・ミネイロのゴールラッシュの時に歌われた以来か?そもそも、いいぞもっとゴール決めてやれ!的なチャント歌えるような試合がそんなになかったので
そしてコーナーの端っこで時間を稼ぐ。
もうあと一分もないだろう。
試合の締め方に何度も苦い思い出のある横浜FC。
時間稼ぎだとか言われてもいい。
ここで更なる失点を重ねないことが大事なのだ。
そして長い笛。
長く、最高の横浜ダービーはこうして終わった。
三ツ沢全体が歓喜に包まれる。
そしてマリノスの盛大なブーイングが聴こえる。
何て良い気分なんだ。
実際、彼らは序盤以外何一つ良い点を出せなかった。必然のブーイングだろう。
とても王者や首位だとは思えない。
正直言って、らしくない。そんな試合だった。
戦術的にも、気持ち/集中力の面でも横浜FCに圧倒的されていたと言って良いと思う。
ハードワークの度合いでも間違いなく横浜FCの方が出せていた。
選手達の強い気持ちと、スタジアムの雰囲気がそれを可能にしたのだ。
4月11日、冷たい雨に震えながら日産スタジアムで誓った。必ず次は勝つと。
屈辱の7節を乗り越え、横浜が8節以降この25節までに積み上げてきた答えがコレなんだ。
これは横浜FCに関わる全ての人が一丸となって勝ち取った勝利。嬉しさを叫んだ。
まさに「横浜なら最後に笑おうぜ」を選手達は体現してみせてくれたのだ。
改めて見る「4 - 1」
このスコアだけでは想像できないくらい、中身が濃い試合だった。
そして「横浜ダービーの結果だよ」とだけ他サポに伝えたら「4がマリノスでしょ?」とでも言うだろう。
でも今日からは今までよりもさらに胸を張って叫ぼう。
「俺たちが横浜だ!俺たちが横浜のクラブなんだ!」
少なくとも次のダービーまでは堂々と言ってやろう。三ツ沢じゃ不敗なんだぞ!横浜は俺らだ!と。
そしてあわよくば、次こそアウェイ日産スタジアムで勝とう。
アウェイ・ホーム共に勝利して、二度と " 偽浜 " なんて口が叩けない様に見せつけてやろう。
その為には、残りの9試合、死ぬ気で戦って意地でもJ1に残留しなくちゃいけない。
今日で弾みは付いた。
あとは一戦一戦大切に。
そして6ポイントマッチで天王山となる対柏、対湘南で絶対に勝とう。
雑感(いろいろな感想集。おまけ。)
・今期ベスト3試合を決めるなら
今日のダービーは、個人的に横浜FC今期ベスト3に入る試合だった。
内訳は
・14節 川崎フロンターレ戦
・22節 ヴィッセル神戸戦
・25節 横浜F・マリノス戦
これらを皆現地で見れてるの、本当に嬉しい。
・これからの展望について
もちろん、勝てなくて良い試合なんてものはなく、一つでも多くの勝ち点を得る必要があるが、これからの横浜FCにとって特に重要なのはこの3試合か。
9/17 柏レイソル戦
9/23 アルビレックス新潟戦
11/25 湘南ベルマーレ戦
これらは順位や実力も近く、真の意味で降格を決定付けるのはおそらくこれらの試合になるだろう。
何としても勝たなくてはいけない、そんな試合。
・サポーターについて
横浜ダービーで、ほぼ満員になっていたのは本当に凄いし、来てくれた人皆に感謝している。
その反面、もう少しリピーターや恒常的に足を運んでくれる人の人数を増やさないといけないなと感じた。
これはサポーターというよりクラブが頑張るべき事ではあるが、フリエの広報はそこまで大きい訳でもないから限界がある。
お隣のクラブも魅力的だし普通にいけばそっちに流れてしまうのだろう。
やはり現サポーターが草の根レベルで行う活動や布教、SNSでの発信が大切なのかもしれない。
それと同時に安心安全なスタジアム作り。
これはクラブも努力しているのが伝わって来るが、最終的にはサポーター次第。
ダービーの時も感じたし実際耳に入って来たが、審判の判定に対して納得がいかないからか、「○ね!」みたいな暴言をゴール裏でそれなりの大声で吐いている人がいた。
それ以外も、事あるごとに多種多様なピッチへの暴言を耳にする。
いくら審判の判定が怪しいor納得がいかないからといって、抗議チックな内容ならまだしも、暴言なんて許されないのは自明だろう。
偶然、または勇気を振り絞ってゴール裏という場所に足を運んでくれた、これからコアなサポーターになるかもしれない初心者がこのガラの悪さに呆れて(怖がって)そのままスタンドに戻るかもしれないし、嫌な経験をすれば最悪の場合三ツ沢にも来てくれなくなるだろう。
ただでさえサポーターは一人でも多く獲得したいし、出来ればゴール裏に通ってくれる、声を出してくれる人の獲得が急務なのにそんな有様では自分たちで自分たちの首を締めているようなモノだ。
どこのクラブもゴール裏はそんなモノだ、みたいなのは関係ない。
少なくともある程度安心安全なゴール裏に保つその努力は怠るべきではないと、初心者ながらに思った。
ただ、チャントの歌詞カードの取り組みは良かったし、2段構えのビッグフラッグとかも凄く良かった。
人数が少ない割には大きな声が出て、カッコイイ所も沢山あるゴール裏なのだから、自分たちで品位を下げないようにして欲しい。
そしてバックスタンド、メインスタンドの人達へ。
少しだけ手伝って欲しい、フリエが勝つために。
バックスタンドやメインスタンドではどう見るかなんて当然自由だし、そもそもそこに居てくれるだけで力になってくれているのは間違いない。
それは当然わかってる。けど、せめて選手の入場時だけで良いから席を立って選手達を迎えて欲しい。
もちろん強要ではないし、足腰が良くない人は無理をしないで欲しい。
でも、できる人は是非そうして欲しいんだ。
何かグッズがあればそれを掲げ、無ければ拍手でも良い。
その姿勢が、きっと選手達を勇気付けるから。
一戦でも多く勝つために。
・天皇杯のデジャヴ
よく考えたら4-1、このスコアは天皇杯のいわてグルージャ盛岡戦(2023/6/21)でも経験しているスコアなのだ。
あの時も横浜は盛岡にまさかの先制点を決められ、前半中に何とか1点を決めて折り返すと、後半はOG含む怒涛のゴールラッシュで3点追加、結果的に4-1となって勝利した試合だ。
アレ?これダービーと同じじゃね?
そしてその時も後半に「プロのしるし」が歌われていた。
プロのしるし=勝利フラグなのかもしれない…。
・FW陣や点の取り方について
夏になり、FW陣から小川航基とサウロ・ミネイロが去った。
どちらも新天地での活躍を期待してやまないが、横浜の現状戦力から大幅にダウンとなった事は誰が見ても明らかだろう。
そして、夏の移籍期間もほぼ終わり、補強もおそらくゼロであることがわかりつつある。
(一応9月初頭までフリーとかは続くから確定ではない)
そこで今のFW陣でどう戦うのだろうか。少しだけ考えてみたい。
・伊藤 翔
今回の試合で覚醒と言ってもいい活躍を見せてくれた。もしかしたらしばらくは先発翔さん、入れ替えでヒアンやカプリーニといったカタチが続くのかもしれない。
何方にせよ、今日の様にチャンスを探し続けて、また良いシュートを決めて貰いたいところだ。
ただ、序盤の決定機然り、決定力がやや足りないところがあるのと、現状PKを蹴ってくれる選手がいないのでそこを強化してくれたら嬉しいなとも思う。PKはある意味で、航基が抜けた後で一番大きい損失かもしれない(彼は成功率ハンパなかったので)
実際神戸戦ではセーブされちゃったし。
また"和製アンリ復活"などと持て囃されるのを願うばかりだ。
・マルセロ・ヒアン
・カプリーニ
この二人は結構似ているのでまとめて書いてしまう。
どちらも迫力あるプレイが多く、その強いフィジカルは十二分に伝わってくるが、いかんせん決定力がない。
(ダービー4点目でのヒアンの吉野へのパスは良い選択だった。もちろん決めるだけが全てではない)
クロスからのヘディングというカタチは練習していたりするらしいが、当たっても枠外or威力なしが多く、決めきれない印象。
CKを獲得してから点にできる事が少ない横浜で、その体格を活かしてゴールをもっと決めてくれる事に期待したい。主にヒアン。
また、良い傾向としてペナルティエリア外から強烈なミドルを打ち込むようなチャレンジをする事が多くなってきた。これは特にカプリーニ。
今のところは成功できていないが、この調子でワンチャンスを磨くのも悪くないと思う。
決めた時のミドルシュート(井上潮音とか)は注目されるけど、全体として横浜はもうちょい打ちに行く姿勢があってもいいと思うので、そういった意味でもカプリーニには期待してる。
あとはやっぱり決定力。
2人とも「覚醒待ち」なのは間違いないだろう。
その日が早く来ると良いな。
・グエン・コン・フオン
未知数。マジでわからん。秘密兵器??
でも彼のプレーを見てみたい気持ちはあるし、このまま使わないとなると母国のクラブに戻ってしまいそうな気はしなくもない。
テストに使えるような試合がないのが辛いところ。
・山下 諒也
今の横浜FCに欠かせない、ハマの快速急行。
" 一芸 " を持っている選手だし、彼がいるというだけで対戦相手は何らかの警戒・対策を考えなくてはいけない。
小川航基が海外に渡った時、「俺がその分点を取る」的な事を言っていたのでこれからも期待。
・石井 快征
ここも未知数。
試合で見れるのが楽しみ。是非チーム内競争を活性化させて欲しい。
・マリノスよ、振り向いてくれたか?
以前の横浜ダービーで大敗を喫した時、正直ダービーといってもマリノス側はそこまで盛り上がっていなかったように感じた。
雨もあるとはいえ客の入りも多くない。
アレだけダービーだと言いながら、横浜FC側の観客数も少なかったし、マリノス側ですら「勝てて当然。」などと思われていたのかもしれない。
見るまでもないと。
まるで横浜FCが噛みついた結果、それに応じて軽く振り払うかの様に後半でこれでもかと負けてしまった。
力量差を感じざるを得なかった。
でもこの25節。横浜ダービー。
結果はどうだ?マリノスは振り向かざるを得ないだろう。
首位の顔に泥を塗りつけた。
観戦に来たマリノスサポーターもブーイングをする者、お通夜ムードになっている者様々だが、笑顔で帰れたサポーターはまずいないだろう。
7節での我々と同じだ。
そして次のダービーでの復讐を誓ったハズだ。
こうして歴史と因縁が作られ、名実共に最高にアツい"横浜ダービー"が成立していくんだと思った。
以上。
気付けば1万文字超えちゃってた。
ここまで読んでくださった方がいたら本当にありがとうございます。