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英検2級合格法 地獄のスパルタトレーニング 正解はライティング

英検2級合格用の教材を作りました。


このNOTEでは、下の目次のうちの「はじめに」から「第五章 本論編」の途中までを無料で公開します。ここまでで、勉強の仕方や考え方を十分学べるので、それでやれる人は購入する必要は全くありません

「第五章 本論編」から先の部分を読みたい人と、問題演習をやりたい人は購入してみてください(問題演習をこのブログでつけると膨大な長さになってしまうので、必要なところ以外は削除してあります)。

読んでみて、そして「わりと有益だな」と思ったら、購入をご検討いだたけたらと思います。

目次
はじめに
第一章 英検2級合格戦略 
第二章 TOPIC編1 
第三章 序論編 
第四章 結論編 
第五章 本論編 
第六章 暗記用例文の完成形編 
第七章 TOPIC編2
あとがき

はじめに

英検2級を受験することになったとき、どんな勉強をしますか?

よくあるのが、英検2級対策本という模擬問題とその解説が載っているものを購入し行う、というものですね。

それで合格する人は確かにいます。

しかし、それは一部で、多くの人は残念な結果になっています。

合格する人とそうでない人の違いは何なのでしょうか?

結論を言えば、合格する人はすでに合格できるだけの英語力を持っていたから、そのような勉強で合格できるのです。

そういう人にとって対策本をやることは試験前の問題傾向を知るための準備にすぎません。実力を英検にフィットした形でアウトプットするためにやっていることになります。

一方で、対策本をやっても合格できない人は、対策本をやる以前に必要な単語力、読解力、聴解力、作文力が足りていないのです。

実力が足りていないから対策本をやっているんだと思われるかもしれませんが、それを全部やったとしても合格できるわけではありません。

合格できるだけの知識や技能を習得することを目的として作られているわけではないからです。

対策本の効用は以下の二つです。

1.すでに実力がある人が問題に慣れる。
2.まだ合格する実力がない人が、自分に何が足りないのかを知る。

2の場合は、実力をつけられる勉強に移行しなければなりません。

次によくあるのが、過去問や問題集をやってみて、自分に足りないものが単語力だったとわかったので、英検2級用の単語集を買って勉強するというものです。

これは実力をつけられる勉強であり、自分は何が弱いのかを把握している点で、まだましですが、勉強の仕方としては、これでいいのかよく考えなければいけません。

市販されている英検2級用の単語集に収録されている単語の数は1700~1800語です。

その単語や熟語を全部覚えるつもりなのでしょうか?

たとえ半分だとしても850語。

それを全部覚えるのにいったいどれくらいの時間がかかるのか考えているのでしょうか?

そして、全部とは言わなくても、仮に半分の850語を覚えたとして、それによって本番の試験で何問正解できるのでしょうか?

こういう人は大体、単語集のはじめの方の数語を覚えるだけで試験当日を迎えてしまいます。

数か月前から計画的にやれる人ならいいのですが、普通の人はそんなことできません。

じゃあ、いったいどうすればいいのでしょうか?

まず、試験の鉄則というのは合格点から逆算していくということです。

先ほどの単語集での勉強で言えば、

1.合格点になるには何問中何問できればよいかを知る。

2.過去問を見て、自分が使っている単語集をやれば何問ぐらいできるようになるのかを知る。

3.その単語集をやれば合格点に届くのであれば、それをやればいいし、やっても足りないようであればどうすればよいか考える。

4.ほかの長文問題やリスニング、ライティングの問題でどれくらいできそうか、単語で足りない部分を埋め合わせることができるかを考える。

といった感じになります。

しかし、残念なことに、こういったことが書いてある対策本がないのです。

かといって、自分で調べることもできません。

そういったデータが公表されていないからです。

調べられるところとしては、市販の単語集の中から語彙4択問題はどれくらい出題されるかということです。

私が調べたところでは、どの単語集でも、4択語彙の問題に出るのはだいたい20問中6割ぐらいです。

12問前後ということになりますが、これが合格するのに十分な数かどうかは他の問題(長文・リスニング・ライティング)の出来とかかわってきますので、これだけでは決められません。

この本ではデータをもとに、その数字を示していきます。

これついては、後で話していくことにします。

先に言っておくと、ある条件を満たせば、語彙4択の問題の正解数が何問だろうと、他をほぼ適当に解答しても合格点に達することができます。

ですので、データと数値に加えて、その条件を満たすためのノウハウをこの本でみなさんに提供します。

話を元に戻しますと、残念ながらとても多くの人が合格から遠い勉強をしています。

そもそも英検という資格試験を受ける目的は何なのかということを考えてみましょう。

1.試験そのものに合格することが目的である場合。

2.試験を通して、英語の実力を伸ばしていきたいという場合。

他にもあるかもしれませんが、このふたつに分けられるのではないかと思います。

1の場合は目的が明確です。

大学受験でも、英語の外部検定試験がなくなったとはいえ、国公立大、私立大ともに推薦入試やAO入試では英検が重要であることは間違いありません。

大学受験を有利に進めるために是非とも合格することが必要だというのも1に入ります。

こういった明確な目的意識がある場合は伸びも早く、結果として英語の力もついていくのが早いです。

問題は2のような場合です。

英語の実力をつけるためといったあいまいな目標を持つと、先に述べた残念な2つの勉強法をとりがちです。

そして、合格するだけの実力がついてから受験しようと考え、ずるずると受験を先延ばしにして、結果として英語全体の力もなかなかついていきません。

自分ではそう思ってはいなくても、4つの技能全体の英語の実力をまんべんなくつけて合格するという方法をとっている人も同じですね。

英語が嫌いない人もいるでしょう。

でも、この本をやればできるようになります。

一般的に、できるようになるための過程は次の通りです。

1 英語ができない(英語が嫌い)

2 嫌だけど、仕方ないから勉強する(つらい)

3 試験に合格する(うれしい)

4 だんだん勉強が嫌でなくなってくる(慣れる)

5 英語ができるようになってくる


多くの人は順番を間違えています。少々説教臭くなって恐縮ですが、英語が好きになったから勉強して、その結果できるようになる、などといったルートは幻想です。

はじめは誰だってつらいのです。

でも、つらいのは少ない方がいいですよね。できれば効率的に勉強したいですよね。

効率的に勉強し、実力も高めるにはもう一つの順番を変えなければなりません。

それは、単語や文法などの質のよいインプット求めるのではなく、自分のアウトプット能力を高めることをまずは優先するということです。

そうすれば様々なものが質の高いインプットになるのです。

アウトプットが先にあり、それを高めようとするから質の高いインプットができるのです。

そのアウトプットは、この場合、合格のための答案づくりです。「英語の実力を高めるための勉強」ではありません。

合格のためのアウトプット、そして先ほど述べた「ある条件」とは実は同じもので、それは何かというと、ライティング、ライティングで満点を取ることです。

この本をやっていけば、それがどのようなものかわかるようになります。

本書は、効率的に英検2級に合格するための最適な対策本であると断言できます。

その根拠は、すでにこの本のやりかたで勉強した受験生の約88%が合格しているからです。

効果が検証されている対策本というのは他にはないでしょう。

もし、12%に入ってしまった場合は、この本ではだめだということなので他をあたってください(私の力不足ですみません)。

ただ、12%に入ってしまったとしても、本当に本書に書かれていることをしっかりとできていたかを確認してみてください。

そしてもう一度チャレンジしてみてください。

必ず結果が出るはずです。

この本は、はじめの方は簡単で、単調なので少し退屈ですが、この本の真価が発揮されているのは「本論編」ですので、必ずそこまで読んでください。

本論編からはややスパルタな感じですので、気合を入れてついてきてください。

では、つぎから合格のための最短の勉強法とはどのようなものなのかデータを示しながら説明していきます。



第一章 英検2級合格戦略

これから英検2級に合格するために、最も効率的な戦略について話します。

効率的な戦略となる要件の一つは、先ほども言ったように、ゴールから逆算して計画を立てるということです。

まず、1次試験で出題される問題の満点は1950点です。

1次試験はリーディング、リスニング、ライティングの3つのパートからなっていて、1つのパートの満点が650点です。

合格点は1950点満点のうち、1520点となっています。

1520点を3つのパートで割ると、506.66…点、すなわち507点をとることで合格点を超える計算になります。

次に、各パートで507点をとるためにはどのくらいの数の問題に正解すればよいかを、ある回のデータをもとに示します。(注1,2,3)


● リーディング(全38問)
24問正解すると509点(正解率63.2%)

● リスニング(全30問)
20問正解すると513点(正解率66.6%)

● ライティング(16ポイント)
12ポイントとると529点(75%)

(ライティングは「内容」「構成」「語彙」「文法」のそれぞれが4ポイント満点の合計16ポイントで評価されます)

これを見るとリーディングとリスニングで6割半ばの正解率が必要で、なかなかきついように見えます。

ライティングにいたっては75%で、かなり良くできないと合格は難しそうです。

やはり3技能をまんべんなく勉強しなければ合格は難しいのでしょうか?

そうではありません。

結論から言うと、ライティングで満点をとればいいのです。

ライティングで満点をとることができると、リーディングとライティングは運に任せてマークをしても確率的には合格できるぐらいになってきます。

そのことを説明します。

ライティングで満点の16ポイントを取ると650点得られます。

合格点1520点から650点を引くと

1520-650=870点

ですので、870点をリーディングとリスニングでとればよいことになります。

870点を2で割ると、

870÷2=435点

435点をリーディングとリスニングでとるにはどれくらい正解すればよいか見てみましょう。

● リーディング(全38問)
10問正解:439点(正解率26.3%)

試験は4択問題なので、適当に解答しても25%の確率になります。

38問の25%は9.5なので、確率的には9問は正解するということです。

9問正解なら得点は433点です。

433点をとったとして、870点から引くと、残りは437点。

これをリスニングで取ればいいわけです。

437点をリスニングでとるには何問の正解が必要でしょうか?

● リスニング(全30問)
10問正解:440点(正解率33.3%)

30問の4択問題だと、0.25を30にかけることによって7.5、すなわち、適当にマークしても7問は取れるという計算になります。

3問だけ多くとれば、合格点にのる計算です。

先ほどの、リーディングとリスニングの6割半ば、ライティングでの7割5分の正解率から考えるとはるかにイケそうな感じがしませんか?

実際に私が教えてきた生徒の中で、ライティングが16ポイントの満点で不合格になった人はいません。

15ポイントでもいません。

合格者の数と不合格者の数が同じになってくるのが13ポイントです。

これを見ても、ライティングが一番大事で、ライティングができないと合格は難しいと言えます。

問題は、ライティングで満点なんてとれるのかというところだと思います。

大丈夫。

信じて、この本を最後までやってください。

もう一度言いますが、はじめの方は簡単で、単調なので少し退屈ですが、この本の真価が発揮されているのは「本論編」ですので、必ずそこまで読んでください。

なんなら、ここから本論編に飛んでもらって、あとからここに帰ってきてもらってもいいです。


注1
正解数とそれに与えられる得点は受験回によって若干異なり、いつも同じというわけではありません。
注2
正解数と得点が正比例になっているわけではありません(たとえばリスニングで、18問正解と19問正解の間の増加得点数と29問正解と30問正解の間の増加得点数は異なります)。
注3
リーディング内には4種類の問題形式がありますが、1つの正解はすべて等価です(例えば、最初の4択語彙選択の問題の一つの正解と長文問題の一つの正解に差はないということです)。リスニングも同様です。


第二章 TOPIC編1

それでは実際の内容に入っていきましょう。

まずは、どんな問題が出題されるかを知ることからです。

英検2級のライティングでは課題文のことをTOPICといいます。

下の例を見て、TOPICについて⑴~⑶を順番に行ってください。

TOPICは全部で14用意してあり、すべて過去の英検2級で出題されたものです。

TOPIC編1では例題も含めて3題扱っています。残りはTOPIC編2にあります。

TOPIC編1の次の序論編から先はTOPICの英語がわかる前提で書いてあります。

もし、TOPICの英語がよく理解できない場合は、TOPIC編1の次に、TOPIC編2をやってください。

すべてのTOPICの英語を読んでみて、理解できるようでしたら、⑴から⑶の問題は飛ばして、次の序論編に進んでもらってOKです。


例.TOPIC
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?


⑴ 日本語訳に相当する英語の表現をTOPICの中から探して( )内に書き入れなさい。

1 最近
( these )( days )
2 一部の人々
( some )( people )
3 もの
( things )
4 インターネットで
( on )( the )( Internet )
5 より多くの
( more )
6 そうする
( do )( so )
7 将来
( in )( the )( future )

⇒⑴では、意味のまとまりごとに( )を作っています。読むときにどこで区切りながら読めばいいかもこれをすることによってわかります。


⑵ TOPICを日本語に訳しなさい。

【解答例】 最近、一部の人々はインターネットでモノを買います。将来もっと多くの人々がそのようにするとあなたは思いますか?

⇒⑵では、実際に紙に書いてみましょう。最初のうちは自分の書いた和訳におかしいところがあった場合、頭のなかだけで考えただけでは見つけにくいものです。


⑶ POINTS(自分の意見の理由を書く際の参考となる観点を示したもの)で示されている語句の意味を[      ]の中から選んで書き入れなさい。

POINTS
[安全性・(科学)技術・費用]
・Cost
【 費用 】
・Safety
【 安全性 】
・Technology
【 (科学)技術 】

⇒⑶では、どんなPOINTSがあるかを確認します。POINTSで示されている単語の意味は、辞書で調べるほどのものでなく、さっさと片付けてしまった方がいいので、もう意味の候補を[  ]にあげてあります。

⇒英検2級ではPOINTSを必ずしも使う必要はありません。

それでは2題ほど練習してみましょう。

1.TOPIC
Today, some companies allow their employees to wear casual clothes like jeans or T-shirts. Do you think the number of such companies will increase in the future?


1 一部の会社
(      )(      )
2 許す
(      )
3 社員
(      )
4 普段着を身に着ける
(      )(      )(      )
5 JeansやT-shirtsのような
(      ) jeans or T-shirts
6 ~の数
(      )(      )(      )~
7 そのような会社
(      )(      )
8 増えるだろう
(      )(      )
9 将来
(      )(      )(      )



_____________________________________________

_____________________________________________

_____________________________________________


⑶ POINTS
[ファッション・快適さ・企業文化]
・Business culture
【      】
・Comfort
【      】
・Fashion
【      】


解答

1 some companies
2 allow
3 employees
4 wear casual clothes
5 like jeans or T-shirts
6 the number of
7 such companies
8 will increase
9 in the future


今日では、一部の企業は社員がJeansやT-shirtsのような普段着を身に着けるのを認めている。そのような企業の数は将来増えると思いますか。


企業文化
快適さ
ファッション

〔問題演習を省略。完全版(有料)に収録〕


第三章 序論編

〇 英検2級のライティングでは、TOPICに対して、4つの部分を組み合わせて書いていきます。

1 序論 :TOPICに対して、賛成か反対かを書きます。

2 本論1:理由の一つ目を書きます。

3 本論2:理由の二つ目を書きます。

4 結論 :「以上の理由から~に賛成(反対)です」というような結論を書きます。

〇 語数は80~100語です。

80語より少ないのはダメです。

100語より多少多くなるのは構いません。


とりあえず、これぐらい知っていれば十分です。

それでは序論から始めていきましょう。

TOPICには2つ種類があって、それにともなって序論の書き方も2種類あります。

1 Do you think ~?型(「あなたは~だと思いますか?」)

2 Do you agree with this?型(「あなたはこのことに賛成ですか?」)

まずは「Do you think ~?型」からです。


● Do you think ~?型(「あなたは~だと思いますか?」)

TOPIC 
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?
(最近、一部の人々はインターネットでモノを買います。将来、もっと多くの人々がそうするようになると思いますか?)


書き方は簡単です。

まずは、賛成なら「I think that」、反対なら「I do not think that」を書きます(短縮形のdon’tで書いても減点されることはありませんが、正式な文章では短縮形は使いません)。

次に、TOPICの「Do you think」の後ろの部分(ここではmore people will do so in the future)をthatの後ろに書きます。

こんな感じですね。I ( do not ) think that more people will do so in the future.

簡単ですね。

続けて「I have two reasons to support my opinion.」(私には私の意見を支持する二つの理由があります。)というこの英語をそのまま書きます。

以上です。

【完成した文】
I ( do not ) think that more people will do so in the future. I have two reasons to support my opinion.
(私は将来もっと多くの人がそうすると思います(とは思いません)。私には私の意見を支持する二つの理由があります。)

以上を踏まえて、練習問題をやってみましょう。

練習問題 下のTOPICに対して序論を書きなさい(do notは付けても付けなくてもよい)。

TOPIC 
Today, some companies allow their employees to wear casual clothes like jeans or T-shirts. Do you think the number of such companies will increase in the future?


_____________________________________________

_____________________________________________

_____________________________________________


解答
I ( do not ) think that the number of such companies will increase in the future. I have two reasons to support my opinion.


● Do you agree with this?型(「あなたはこのことに賛成ですか?」)

TOPIC 
It is often said that people today use too much electricity. Do you agree with this opinion?
(今日の人々は電気を使いすぎていると言われています。あなたはこの意見に賛成ですか?)


この型は決まった表現を書くだけです。

I ( do not ) agree with this opinion. I have two reasons to support my opinion.
(私はこの意見に賛成(反対)です。私には私の意見を支持する二つの理由があります。)

これだけ。

基本的にこれで十分ですが、下のようにDo you think型と同じように書いてもいいです。

I ( do not ) agree that people today use too much electricity.

またはもう一歩進んで、

I ( do not ) agree with the opinion that people today use too much electricity.

としてもよいでしょう。

I ( do not ) agree with the opinion thatまでが決まった表現なので、そのまま覚えればいいです。

しっかりと書けるようにしましょう。

では、練習問題です。

〔問題演習を省略〕


第四章 結論編

序論の次は結論の書き方です。

結論も「Do you think ~?型」と「Do you agree with this?型」に分かれます。

まずは、「Do you think ~?型」からです。


● Do you think ~?型(「あなたは~だと思いますか?」)

TOPIC 
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?
(最近、一部の人々はインターネットでモノを買います。将来、もっと多くの人々がそうするようになると思いますか?)

まずは、「In conclusion,(結論として)」からはじめて、その次に「I think that」または「I do not think that」と続けます。

こんな感じです➡ In conclusion, I ( do not ) think that ~

次に、TOPICの「Do you think」の後ろの部分(ここではmore people will do so in the future)をthatの後ろに書きます。

In conclusion, I ( do not ) think that more people will do so in the future.
(結論として、私は将来もっと多くの人々がそうすると思います(とは思いません)。)

序論と同じで簡単ですね。

しかし、これで合格点は取れますが、満点はとれません!

確実に満点を取るためには、TOPICで使われていない同じ意味の単語や表現を使いましょう。

In conclusion, I ( do not ) think that more people will get things on the Internet in the future.
(結論として、私は将来もっと多くの人々がインターネットでモノを手に入れるようになると思います)

または

In conclusion, I ( do not ) think that doing so will become more common in the future.

というように、語句や構文を変えて表現することで、確実な満点をとれるようになります。

このような言い換え表現もパターンとして使えるものがありますので、あとで見ていきます。

では、問題練習をしていきます。

〔問題演習を省略〕



● Do you agree with this?型(「あなたはこのことに賛成ですか?」)

TOPIC 
It is often said that people today use too much electricity. Do you agree with this opinion?
(今日の人々は電気を使いすぎていると言われています。あなたはこの意見に賛成ですか?)


この型は、序論と同様に、決まった表現を書くだけです。

In conclusion, I ( do not ) agree with this opinion.
(結論として、私はこの意見に賛成(反対)です。)

または、「Do you think~?型」と同じように、

In conclusion, I do not agree that people today use too much electricity.

でもいいです。

しかし、確実に満点を取るためには、こちらも同様に、TOPICで使われていない同じ意味の単語や表現を使いましょう。

【満点解答例】
In conclusion, I ( do not ) agree that people today waste too much electricity.
(結論として、私は今日の人々がたくさんすぎる電気を無駄にしているということに賛成(反対)です。)

〔問題演習を省略〕



〇 言い換え表現のパターン

次に学ぶ言い換え表現のパターンは実に役立つものですので、必ずできるようにしてください。

1 more ( and more ) people will ~型
(ますます多くの人たちは~するだろう型)

まずは、次のTOPICで考えてみます。

TOPIC
Today, some people buy products that are good for the environment. Do you think buying such products will become more common in the future?
(今日では、環境に良い製品を買う人もいます。そのような製品を買うことは将来もっと一般的になっていくとあなたは思いますか?)

下線を引いた部分をmore ( and more )で言い換えて見ます。( and more )の部分はつけても、つけなくてもいいですが、基本的にはつけるようにしていきましょう。

buying such products will become more common in the future.

more and more people will buy such products in the future.
(ますます多くの人たちは将来そのような製品を買うだろう)

こんな感じです。

それを結論の形にすると、

In conclusion, I think that more and more people will such products in the future.

となります。

これで満点結論の出来上がりです。

「習うより慣れろ」なので、次の問題でやってみてください。

〔問題演習を省略〕


2 ~ will become more common型
(~はもっと一般的になるだろう型)

これもとてもよく使えるパターンです。

TOPICがmore ( and more )will ~で始められている場合も多く、その場合にはこれが時に威力を発揮します。

以下のTOPICでやってみましょう。

TOPIC
Some farmers grow fruits and vegetables without using chemicals. Do you think more farmers will grow fruits and vegetables in this way?
(農家の人たちの中には農薬を使わずに果物や野菜を育てている人もいます。ますます多くの農家の人たちがこのように果物や野菜を育てるようになると思いますか?)

主語の部分をgrow fruits and vegetables without using chemicalsにしたいので、growを名詞にするために(主語は名詞だから)、growにingを付けて、growing(動名詞)にします。

growing fruits and vegetables without using chemicals will more common in the future

これを完全な形にすると、

In conclusion, I ( do not ) think that growing fruits and vegetables without using chemicals will become more common ( in the future ).
(結論として、農薬を使わずに果物や野菜を育てることは(将来)もっと一般的になると私は思います(思いません)。)

となります。

このほかに、主語にitを使用した場合の答えもできるようにしておかなければなりません。

itを使用したほうが、よい英語になる場合が多いからです。

it will become more common for farmers to grow fruits and vegetables ( in the future ).

これを完全な形にすると、

In conclusion, I ( do not ) think that it will become more common for farmers to grow fruits and vegetables ( in the future ).

となります。

では、練習です。

〔問題演習を省略〕



第五章 本論編

最後は本論編です。

本論では理由を2つ書かなければなりません。

ここでみんな間違った対策をしてしまうんですよね。

間違った対策の一つ目は、理由をその場で考えようとしてしまうことです。

TOPIC編で勉強したどのTOPIC(過去問)でも、すぐに理由を2つすぐに考え出すことができますか?

「農薬を使わない果物や野菜」について、それが増えていくかどうかなんて考えもしないですよね。

これを時間内に考え出すことは至難の業です。

そのために、この本では、司法試験で使われている勉強法を採用します。

司法試験の論文式試験では与えられたテーマ課題に対して、必要な内容を過不足なく書くことを求められます。

形式としては英検のTOPICに対して意見を書くのと同じです。

司法試験では与えられたテーマ課題に対して質の高い論述ができるように、書かなければならない内容の文章をあらかじめ何百と用意しておきます。

それを与えられたテーマ課題に合うように書き換えていくのです。

とても大雑把にいうとそういう勉強法です。

一般的に2級では、ライティングに使える時間は25分と言われています。

でも、これからお伝えする方法を使えば、5分ぐらい、遅い人でも10分でできるようになります。

余った時間はリーディング、特に長文問題に費やすことができます。

二つ目の間違った対策は、日本語で考えた理由を英語にしようとすることです。

それでできた英語は、文法的、表現的な間違えが必ず出てきます。

特にaやtheなどの冠詞の使い方は、一級に合格している人でも完璧に使いこなすことなどできません。

いや、英語のネイティブスピーカーでさえ、正しく使える人は多くないでしょう。

ましてや2級の受験生なら、何が書いてあるのか分かればいい方で、意味不明な英語になっている場合がほとんどです。

悪く言っているのではなくて、その場で、頭に浮かんだ日本語を英語にしようとするとそうなってしまうのが普通だということを言いたいのです。

しかし、私たちはライティングで満点を目指しているわけですから、これではいけません。

では、どうすればいいか?

それが先ほど述べた司法試験式勉強法ですね。

まず、本論編では全部で10の例文を暗記してもらいます。

この10の暗記用例文の一部を変えることで、TOPICに合うように英語を書き換えます。

例えば、下の例のようなTOPICがあったとします。


TOPIC例

Some farmers grow fruits and vegetables without using chemicals. Do you think more farmers will grow fruits and vegetables in this way?

(一部の農家の人たちは化学物質を使わずに果物や野菜を育てています。ますます多くの農家の人がこのやり方で果物や野菜を育てるようになると思いますか)


これの本論になるように覚えた10つの暗記用例文のうち、どれが使えるかを検討します。

覚えるべき暗記用例文のうちの1つに以下のものがあります。

《暗記用例文1》
[ First / second ], people these days care more about appreciating the environment than they used to. Many of them have learned that it is important to appreciate water.

*First/Secondは1つ目の本論に書く場合にはFirstから始め、2つ目の本論に書く場合にはSecondで始める。 

【日本語訳】
[第一に/第二に]、最近の人たちは以前よりも環境を大切にすることについて気にかけている。彼らのうちの多くは水を大切にすることが重要であるということを学んできているのだ。


これを使って、やってみましょう。

( )でくくった、the environmentとwaterの部分をhealthに替えてみます。

[ First / second ], people these days care more about appreciating ( the environment ) than they used to. Many of them have learned that it is important to appreciate ( water ).

  ↓

《変化後》
[ First / second ], people these days care more about appreciating ( health ) than they used to. Many of them have learned that it is important to appreciate ( health ).

(最初に/第二に)、最近の人たちは以前よりも(健康)を大切にするようになってきている。彼らのうちの多くは(健康)を大切にすることが大切であるということを学んできているのだ。

こんな感じです。

もし、無農薬食品と健康の関係を示して、TOPICとのつながりを明確にしたいのであれば、It is very health to grow food without using chemicals.という一文を最後に入れるとなお良いのでしょうが、別になくても構いません。

序論と結論をつけると次のようになります。

I think that more farmers will grow fruits and vegetables in this way. I have two reasons to support my opinion. First, people these days care more about appreciating health than they used to. Many of them have learned that it is important to appreciate health. Second, …. In conclusion, I think that it will be more common for farmers to grow fruits and vegetables without using chemicals.

簡単ですね。

内容の妥当性はそれほど厳密に考える必要はありません。

もちろん、TOPICからずれた内容だったり、倫理的に許容されない内容は論外です。

暗記用例文を覚えるのが大変だと思うかもしれません。

大丈夫。そこもしっかりとサポートしてあります。

4つの段階に分けて、段階的に覚えられるように補助をつけてあります。

では、次のページから演習していきましょう。

〔問題演習を省略〕

ここから先は完全版(有料)で見ることができます😌
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございます。
時期が来たら値上げする予定です(当面は販促のため。廉価で販売します)。


準2級用もあります。


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