ていねいに
基本的に効率を重視しています。
一人暮らししていた時には、一度に3日分のご飯を作って
それを3日連続で食べていましたが、全然苦になりませんでした。
コンビニとかで買い物をするときも、悩んでいる時間が好きではないので
結局いつも同じものを買います。
一時期は栄養さえ摂れれば良いと思い、まとめて作ったサラダチキンとコンビニの野菜ジュースだけで済ますという自虐的な日々さえありました。
今振り返れば、色味のない生き方です。
先日友人と話していた時に、「コーヒーを毎日自分で挽くような生活がしたい」
という話になりました。
そもそも僕はコーヒーを毎日飲みたいと思うほどカフェイン中毒ではないので、
キャンプの時くらいでいいかな程度に思っていましたが、
要は友人は、そういった「丁寧な生活がしたい」ということを言いたかったようでした。
僕はそういう生活を「のんびりした生活」と捉えていたので少し驚きでした。
「のんびり」だと若干堕落的な響きがありますが、
「丁寧」だと途端に誠実に聞こえてきます。
のんびりご飯を食べる
丁寧にご飯を食べる
のんびり仕事をする
丁寧に仕事をする
「丁寧に」という修飾語をつけて行動するだけで、
なんだか背筋をピンとしている気持ちにすらなります。
上述の僕の行動は決して丁寧な生き方には見えません。
丁寧に生きていたら、3日連続同じ食事はしません。
試しに、ここ数日できるだけ丁寧に生きてみました。
寝坊せず、目覚ましをかけた時間に起きる
部屋のすみっこまで掃除機をかける
昼寝はし過ぎない
やることリストは早めに消化する
ご飯を食べる時はテレビを消す
結果、小さな成功体験のようなものを積み重ねた気持ちになり、
とても気分が良くなりました。
3日分の食事をまとめて作ることにも成功体験は感じられますが、
そこに有意義さとか楽しさはあまり見出せません。
人間らしく生きることが、人を人たらしめるのだと痛感しました。
仕事があったり学校に行ったりしている中ではマルチタスクがもてはやされていますが、
たまには一つのことに集中してみると、新たな発見があるかもしれません。
その発見の積み重ねが、人生をカラフルにしていくのだと思います。