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不撮のすゝめ

美味しいらーめん屋さんに行ったときとか、観光地のランドマークを見たときとか。

スマホ社会に生きる僕たちは、写真を撮る場面は星の数ほどあります。

記録として、思い出として、友人への共有事項として。

ただ、「みんな写真を撮ることに集中し過ぎてない?」って思うことがよくあります。

思い出という目的と撮影という手段がひっくり返ってしまっているというか。

それを特に強く思う場面が、花火大会。

花火は、一瞬で消えてしまうという儚さまでが美しさだと思っています。

記録として残せないし、友人にその思い出を見せることは出来ないけれど、写真に撮らず目に焼き付けるという行為も大切な気がします。

だから僕はここ5年は花火の写真を撮っていません。


先日、琵琶湖にキャンプに行きました。

美味しいご飯を食べ、お風呂に入り、テントで眠りました。

朝の5:20くらいに目が覚めて外を歩きました。

夜明け前の空と、それが反射する琵琶湖。を包む遠くに聞こえる車の音。

この瞬間を残したいと思いましたが、これはこの時間・場所にいる僕だけの特権だし、写真を撮るという行為に気持ちを邪魔されたくない。

そんな気持ちでいました。

後で振り返るのもいいけど、その瞬間瞬間を大切にしていきたい。

だから最近、誰かと一緒に遊んだりするときはほとんど写真を撮りません。

周りの友人が写真を撮ってくれるので、自分はその瞬間を楽しむことに徹しようというスタンスです。

その方が人生として見たときにお得な気がします。


こんな風に言っていますが、実際はスマホのメモリ残量が少なくなってきたから撮るのを無意識に我慢してるだけかもしれません。

しかし、この行動割とオススメです。


景色が色づき始め、沢山のものが美しい季節がやってきます。

ついカメラに収めたくなりますが、じっくりとその瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

思い出として、脳ではなく心に強く残るはずです。


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