信じた先へ
あんなことがあれば主演や演出家が変わっても致し方ないだろうと思っていたが、続投してくれて嬉しい。それも意地や反骨精神というよりも、長い時間をかけて去年の夏の出来事と向き合った末に出てきた決意まで聞かせてくれた。
この一年、さまざまなインタビューでつらかった出来事として去年の8月のことを語っていた。きっとたくさん悩んできたと思う。地の底まで落ち込んで、上がってきた言葉だ。その末にこうして決意を聞かせてくれたことを、変な言葉かもしれないが、まずは私は労いたいし感謝したいし讃えたい。よく負けなかったね。そして応援したい。
向き合った末に決意するのは、意地や反骨精神より、もう一段も二段も上にいけたような気がする。けれど、これはゴールではなくスタートな訳で。
自分自身を信じる。それはとても難しいことだ。
「信じる」よりも一歩進んだ状態がある。「知っている」である。
他人のことや自分のことがわからないから、人は「あなたを信じる」とか「自分を信じたい」とか言う。だから、信じるより「知っている」は強い。
自分自身を信じた先に何があるだろう。それを知った時、きっと今よりも強くなれるよ。信じた先へ行ってほしい。応援の気持ちを込めて言う。きっとできるよ。