IPA基本情報・応用情報技術者試験2つ同時に合格した勉強法を振り返ってまとめてみた。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験のどちらも6月に合否結果が出たので、試験の勉強法を書いていきます!
ちなみに、今月6月は、この二つの試験の他に、もう二つの試験の合格も判明しました。一気に4つの試験の合格判明ってことです!
一番最初の基本情報技術者試験の学習は昨年の12月に始めたので、実質半年ほどで4資格合格したことになります!!(褒めて!)
そんな自分の受験時の知識の度合いや実際受けてみた感想も書いているので、これから試験を受けようとしている方々に合格の一例として見ていただければなと思います。
受験時の自分の知識
2021年の12月に受験を決めて、勉強を始めました。
当時のITの経験としては、以下のようになります。
2021年は高校を卒業したばかりで、卒業後に初めてプログラミングを始めました。
2021年3月〜5月末:
IT全く知らない状態からプログラミングを始める。
Webサイトを作れるようになったので、4月ごろに大阪のカフェのサイトを作成し始め、6月ごろに公開。
6月〜10月末:
CODEGYM Academyという無料のプログラミングスクールで、米ハーバード大学などが公開しているコンピューターサイエンスの授業「CS50x」を修了。
そこからデータベース設計やGitの使い方、テスト手法やOOP(オブジェクト指向プログラミング)の講義を受けて、個人開発とチーム開発を入校中に行いました。
個人開発で入賞したり、チーム開発でGMOさんの企業賞をもらったりしました。(成果物はこちら)
10月中旬〜11月:
就活を始め、自分が唯一応募した株式会社ゆめみに内定しました。(就活終了)
まとめると、受験を決めた時の自分の知識レベルはこんな感じです。
アプリケーションの開発経験はあるが、業務経験はなし
3ヶ月の独学でWebサイトを作る知識を習得し、CMS(ブログ・お知らせなど)を含んだホームページ作成が実際にできるレベル
コンピューターサイエンスを学んでいるので、コンピュータがどういうふうに動いているか・インターネットの仕組みなどはある程度把握している
テスト手法や開発手法、データベースのテーブル設計(正規化など)は講義を受け実際に実践してみているのである程度わかっている
上記の知識レベルの人だと、
どんな難易度に感じたか、勉強時間がどれくらいかかったかなどを書いていきます。
受験した経緯
基本情報技術者試験
株式会社ゆめみに内定したときに、フィードバックをいただけるのですが、そこに「ITの知識が不足していると感じている場合は基本情報技術者試験レベルの知識を入社までに取得するといいかも」という意見があったので、時間もあったし前々から資格試験は気になっていたので受けてみようと思いました。
応用情報技術者試験
応用情報を受けたきっかけは、上記の会社からのフィードバックを受けたときに、「入社までに応用情報技術者試験もこっそり取得できてたらカッコよくね……??」と思ったからですwww
(結果的に春季試験を受けたので入社後の合格となってしまいました。)
あとは、両試験とも共通の経緯ですが、
現在働いている株式会社ゆめみでは
「資格取得報奨金制度」という、資格取得に対して最低1万円以上〜二桁万円の報奨金をもらえる制度があります。
基本情報技術者試験は3万円、応用情報技術者試験は10万円(キャンペーンで+5万円)もらえます。
これを内定時に見て、「よっしゃやるぞ!!」って思えたし、モチベーションにもなっていたのですごいありがたい制度です。
また「勉強し放題制度」という制度もあり、
資格試験勉強などのあらゆるインプットにかかるお金を会社が全額負担してくれる制度があり、入社前でも使えたので、お金はあまりなかった自分でも受験料や参考書・問題集のお金の心配をすることなく資格取得を意気込めたことも大きいと思っています。
基本情報技術者試験の振り返り
午前が76.25点、午後が90点と、大体過去問と同じくらいの点数でした!
試験の感想
試験を受けてみると、思ってたよりも簡単だったという印象でした。
これは別に自分がすごいとか言いたいわけじゃなくて、
真面目に参考書1周して過去問を数回分解けばほとんどの人が合格できるレベル感だという意味です。
ご存知かもしれませんが、実は基本情報技術者試験の問題は約40%が過去問から出題されると言われています。
合格点は60点/100点、つまり60%以上あっていたら合格です。
ということは、過去問をしっかりと解いてほとんど正解できるようにすれば、実質新しい問題の3分の1正解できたら合格できるということです。
実際に試験を受けてみて、上記のことを実感できたからこそ、
というふうになったんだと考えてます。
勉強方法
基本情報技術者試験の勉強は17時間で終了しました。
元々コンピューターサイエンスの基礎部分は学習していたので、コンピュータの仕組みなどもある程度理解していたし、プログラミングも始めてから9ヶ月経っていたのである程度開発に関する知識もありました。
なので一通り参考書を最初から最後まで読んで足りない知識を理解し、あとは過去問演習をひたすらしていました。
参考書を読むのに合計14時間かかりましたが、結構早い方だと思います。
合計ページは500ページくらい・1〜11章まであるので、1時間あたり平均30ページ以上は読んでいる計算になります。
参考書と問題集はこちらを購入しました。(どちらも紙の本で購入)
参考書はイラスト付きでわかりやすく要点だけを説明しているので、ある程度わかっているところはそのまま読んで、逆にわからないところは参考書だけだとうまく理解できない部分もあったので、納得して理解するまで自分で調べて学習していました。
問題集は買って1回分過去問をやってみましたが、問題集自体が大きいし分厚いので問題演習がやりにくかったです。
なので、1回目の過去問演習を紙の問題集でやったあとは、こちらのサイトで隙間時間に学習していました。
「基本情報技術者試験ドットコム」はとてもおすすめです!!
Webサイトなので、スマホやPCから隙間時間でも本腰入れて問題を解こうという時でもスムーズに過去問演習ができますし、ログインすることで自分の間違えた問題がわかったり、間違えた問題だけを出題して復習することができます。
しかも、ジャンルごとの出題もできるので、「今日はネットワークの問題を解こう!」とか「データベース少し苦手だから重点的に解きたいな!」みたいな感じで過去問演習ができます。
個人的には、同じ分野をまとめて問題演習した方が、各問題で出た知識を関連知識として理解・印象付けられるので好みです。
紙の問題集だとかさばるし、解いた後の復習に繋がらないので、自分はこちらの方が合っていました。
ちなみに過去問演習時の点数についてですが、
こんな感じで、6割合格のところ8割近くの点数を1回目の過去問演習で取れたので、基本情報の学習は終了して応用情報の学習に取り掛かりました。
あとは試験前日に30分くらいと試験前の電車の中で上記の基本情報技術者試験ドットコムで問題演習しただけです。
応用情報技術者試験の振り返り
応用情報は、6割で合格のところを7割以上得点しての合格となりました。
試験の感想
正直言うと、受験後結果発表まで、
6割前後しか取れてなくて、ギリギリ受かっているか、ギリギリ落ちてるかだろうな〜と思っていました。
過去問対策はある程度していましたが、知らない新しめの技術が出てきてテンパったり、当日緊張していたりでパフォーマンスが低下してるのはとても実感してました。
とはいえ過去問がそのまま利用されている割合は実際に大きかったので、もう少し過去問しっかり解いていたらなとも思いました。
勉強方法
まずはこの記事などを読んで試験の全体像や勉強方法を把握しました。
基本的にこちらに書いていた勉強法の流れをもとに学習を進めました。
--午前試験対策--
自分が行った勉強の大まかな流れは、上記の記事を参考にこのような感じで進めていました。
まずは参考書を読んである程度理解する
1分野理解できたらその分野の過去問を解く
1と2を全分野でやってみる(ここで点数が取れる必要はない)
(ある程度自分の苦手な分野や得意な分野が分かってくるので)
ジャンルごとに問題演習→間違ったところを理解(or正解できるように)する
1. まずは参考書を読んで、ある程度理解する
こちらの参考書を買って勉強してました。
応用情報の試験は、とにかく試験の分野が多岐に渡ります。
だからと言って広く浅くという訳ではなく、それなりに理解しておかないと分からなかったりします。
なので、最初はとりあえず軽くでも良いので、各分野でどういう知識が問われるかを把握するために参考書を読みます。
(この時点でしっかり理解しておく必要はないです)
後で「この言葉そういえば参考書で見たな」と思えるようにするのが大事です。
2. 1分野理解できたらその分野の過去問を解く
みなさんは、例えば数学の教科書や理科の教科書の第1章と第2章を順番に読んだとして、第2章を読み終わった時に第1章の内容を覚えられているでしょうか??
僕は無理です。
全く別のジャンルの知識をインプットして、各ジャンルの中で新しい言葉や概念が出てきますよね??
それらをまとめてインプットして覚えられている人は、今までの勉強法で受かるはずなのでこのページ読み終わって良いと思います!
そういう特別な人以外は、別ジャンルの内容を同時にやっても覚えられないと思うので、1分野ごとに勉強していきましょう!!
大事なのは、問題を解くことです。
実際の試験で正解することが勉強の目的なので、実際に今まで出題された過去問を正解できるようにするのは試験の得点に直結します。
上記Qiitaの記事でも書いてありましたが、応用情報の過去問の比率は大体40%と言われているので、合格の1番の近道は過去問を解くことです。
僕は基本情報の勉強で、紙の問題集を買うよりもネットで無料で、しかも苦手な分野の分析ができるサイトを使う方が良いとわかったので、応用情報でも以下のサイトで過去問演習しました。
そのサイトは、応用情報技術者試験ドットコムです。
このサイトでは、分野ごとの出題ができたり、アカウントを作成してログインすることで、自分が間違た問題だけを出題することが可能です。
勉強場所も選ばないため、「隙間時間に10問ほど問題を解く」という風にかなり過去問演習のハードルが下がったので是非使ってみてください!!
3. 1と2を全ジャンルやってみる(ここで点数が取れる必要はない)
各分野ごとに、
参考書を読んである程度理解 →→ その分野だけ過去問演習してみる
という流れで学習していきます。
この時点で得点できるようになっている必要はありません。
自分の得意なジャンル・苦手なジャンルを把握する
問題でどのように知識を問われるのか確認する
これらができれば問題ありません。
4. 分野ごとに問題演習→間違ったところを理解(or正解できるように)する
基本的には問題演習ベースで進めていきました。
問題演習は「分野ごとに」の部分が自分的には重要かなと考えています。
全ての範囲を勉強することと比べた、分野ごとの学習のメリットはいくつかあります。
「深く」学習ができる
思い出しやすくなる
基本情報とは違い、ある程度各分野の知識の理解度は求められているので、ある程度の正解率を目指すにはしっかり理解する必要があります。
もし、全分野バラバラに問題演習をしていた場合、当然復習する分野も同時に他分野になります。前述の通り、複数分野を同時に勉強していても脳のメモリ(キャパシティ)が足りず、知識の理解度を上げるまでにそもそも覚えられない、理解できないという事態になってしまいます。
なので、一度に学習する分野を1つに絞ることで同じ分野の他の知識と関連付けて学習することができ、より理解度を高められるようにします。
そして、個人的な考えですが、
「記憶している」という状態は「思い出せる」という状態だと考えています。
イメージとしては、「記憶する:脳の中に情報をできるだけ書き込む」よりも、「思い出す:頭の中に眠っている情報を取り出す」方が重要という感じです。
自分の経験上、情報をちゃんと思い出して答えられるようにするには、インプットするときにできるだけ関連情報と一緒に理解したり、他との違いなどを意識するなど、一緒にインプットする情報が多ければ多いほど、思い出しやすくなります。
みなさんも、授業を受けた時に、うんちくとかちょっとした脱線した話をしてもらったものは結構思い出せた経験はありませんでしたか??
--午後試験対策--
午前の過去問演習である程度(6割後半〜7割以上)正解できるようになったら、午後試験対策を開始します。
午後試験も、とにかく問題演習をこなして慣れていきました。
応用情報技術者試験は午後試験に記述問題があります。
自分は選択問題ならある程度分からなくても絞り込めるのですが、
記述はコツがいるので、ネット上で評判の良かったこの対策本を購入しました。
こちらの対策本は、答えではなく、問題を解く上での視点や考え方の解説に重きを置いているため、問題の内容が変わっても午後の問題を解けるような本となっています。
午後試験で解答する分野は選択制となっているため、一通り全分野の過去問を解いてみて、自分が得意な分野や得点しやすい分野を見つけて、ちょっとずつ勉強する範囲を狭めていきましょう!
詳しい対策は上記のQiitaの記事を見ていただけると良いと思います。
あとは午後試験の過去問も上述した応用情報技術者試験ドットコムで演習が行えるので、問題演習をしつつ、頻繁に考え方を対策本で復習していく感じで進めていきます。
あとは、当日を迎えましょう!!!
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
少しでも参考になれば嬉しいです!!
今後も資格試験は挑戦していくつもりなので、ぜひTwitterやNoteでフォローしていただけると嬉しいです!
質問もお待ちしております!!
他の試験の合格体験記もよければ見てください!!
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