見出し画像

マイコスをミニトマトで試しています

こんにちは、トクイテンの豊吉です。

今週は東洋経済の「すごいベンチャー100」に選んでいただくということがありました。農業系では素晴らしい会社が多数ある中でとてもありがたいです。

さて、農場では3作目の定植が終わりました。定植がどんな作業かは以前詳しく書きました(こちら)が、今回の定植での楽しみは多数の実験を仕掛けていることです。今回農場を8区画に分けてそれぞれ違う栽培方法や資材を試します。

例えば

  • 物理性の改善などを期待するバイオ炭

  • 採光性の違う誘引方法

  • 味をよくするデンプン資材

  • 土壌に酸素を供給するナノバブル水

  • MYKOS(マイコス)菌根菌

などです。今回はこの中からマイコスについて紹介します

MYKOS(マイコス)菌根菌

溶かしたり土に混ぜたりして使います

マイコスとは菌根菌の仲間です。菌根菌とは菌のうち、植物の根に寄生する菌のことです。寄生というとなんだか恐ろしいですが、実はほとんどの植物に寄生しており、植物とは共生関係にあります。マツタケなども松に寄生する菌根菌の一種です。

マイコス菌根菌は植物の根の内部に寄生し、根の中から外に菌糸を伸ばして栄養を取り込みます。これにより植物は自分自身だけでは吸収できない量の栄養を取り入れられるようになります。

今回のトマト栽培で期待するのはリンの吸収が良くなること、根張りがよくなることです。今回は定植の際に穴の中に撒くという方法で使いました。

稲作でもめちゃくちゃ注目されているマイコス

さて、このマイコスはさまざまな植物で活用できます。マイコスの養分の吸収が良くなり、根張りが良くなるという点が活用されているのが稲作です。

なんと、水田でなくても乾いた田んぼで稲作ができるようになっているのです。

乾いた田んぼで稲作ができるメリットは作業が減るだけではなく、温室効果ガスの発生も抑えることができます。

菌のことがわかってきたおかげで、なんと3000年の歴史のある稲作もアップデートされてしまいそうという話です。

最後に宣伝です。上記で紹介した、マイコス米DDSR(マイコスを使った乾田直播)を推進している株式会社NEWGREENさんとセミナーをします。スマート農業だけでなく微生物を使った新しい農業参入に興味のある方はぜひ応募ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?