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ほぼ日手帳カバー : 製品の作成風景2021/5/27


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現在新作の作成中なのですが、今回どんな作業工程で新作が作られているのかをご紹介したいとおもいます。
今回作成を行うものは、ほぼ日手帳のa6オリジナル版のカバーとなります。

型紙の作成とかは飛ばします!
では裁断行ってみましょう!

今回は、美しい群青色が入った革、モストロレザーのダークブルータイプを使いたいと思います!

1、裁断

まず私はこのように作業しやすい様に、四角に裁断を行います。

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これを型紙に沿って裁断します!
裁断すると、、

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各種パーツの裁断ができました!
簡単ですね!なおこの裁断だけで1日が終わりました😇😇
死ぬ程繊細な作業です。

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余った革から更に余剰パーツを作成します。
これはファスナーの引き手です。
デフォルトで付いている引き手って小さくて使い辛いんですよね。
次回に備えて2個作っておきましょ!

これで裁断は終わりです。

2、組み立て

次に頭の中で組み立てた手順書に沿って各パーツを組み立ていきます。

後工程のための穴を開け、パーツとパーツを繋ぎます。
「ただ縫ってるだけでしょ?」
そう思われる事でしょう。
私もそうでした、ですがこのパーツの作成だけでもかなりの技術が入っています。

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・穴を開ける位置はどうやって中心をだすの?
・穴のサイズは?
・端の処理は今やらないといけないの?
・糸の色は?サイズは?種類は?端から何mmに? 色の三原色は?
・って言うかそもそもサイズはこれで大丈夫かな??
などなど

こう言った悩みを超えて今回、外側本体パーツの組み立てが終わりました!

3、外装の飾り・構成

Rvyleatherでは最近定番になりつつある外装デザインがございます。
・一つは箔押しの薔薇デザイン刻印
・二つ目は箔押しのRvyleather文字の刻印
これを反映。
そして今回目立つポイントのひとつ、真鍮美錠金具を利用したマグネットベルトを取り付けました。

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このベルトの位置、決定するまではかなりかかりました。
長すぎず、短すぎず。  
これで本体パーツの作成は終わりです。

4、内装の作成

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これの下のパーツとかですね!

ただここでも各パーツへ加工をくわえていきます。
レザークラフト をする方は皆知っている、コバ処理と言う裁断面の処理になります。
パーツ数が多いのでこのコバ処理だけで大仕事になります。

ほかにも、
・硬さを出すために芯材の仕込み
・ライニングと呼ばれる裏貼り革の選定、貼り付けも行います。
 ライニングは今回、豚の革を起毛させたスエードと呼ばれる革を用います。
・パーツをカードが入る様に加工
・ペンケース部にもライニングを仕込んでいきます。
こう言った細かい作業の積み重ねが高級感の積み重ねにつながったりもしていきます。

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ここまで来たら最終縫製タイム!
やっと、最後の縫製です。
ちなみにここまでの作業時間は8時間+裁断時間! もはやどれぐらいかかってるかよくわかりません笑

5、最終縫製

外装の周囲を縫製します。
の前にペンケース部にファスナーを取り付けます。(撮影忘れたのでこれで)
ファスナーの取り付けも結構曲がっちゃったり汚くなったりしやすいので慎重に、、

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さていよいよ最終縫製です。
ここが1番緊張します。
もしもここで縫製をミスするとここまでの作業が全てダメになってしまいます。

慎重に縫製をおこない、、、

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あとはまだ、
・最後の外側コバ処理
・稔入れ
・栞紐の取り付け
などまだ作業は残っておりますが、とりあえずここまでとしようとおもいます。
まだ作ってないので!☺️

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