社会。
何となく18歳くらいで放り出される無法地帯のことを僕らはそう呼ぶ。
日々疲れきってる方もいれば、毎日こんな楽しくて良いのかと思いながら生きてる僕みたいな輩も混在している社会。
今日はそれの"窓"についてだ。
「"あなた"は人様の"社会の窓"が開いていたら教えてあげられますか?」
最近、2連続で同じ人のこれに出くわした。
通常ならばすぐにでも声をかけ、気付いたのが僕だけと祈る一方なのだが、最近立て続けに起きたこれは、もうむっちゃクソ目上の方で注意をするのも躊躇してしまうほどの方であった。
1回目のそれに気づいたのは、出張リハに行った際。
体制を変え、背臥位に移行した瞬間気づいた。
一旦は施術をする為にズボンを緩ませているんだ、と自分の中で落とし所をつけたのだが、一通りリハビリが終わってもあげる素振りが無く、気づいていながらも「あァ、なんとも申し訳…」とその方の元を後にした。
その2日後のリハビリのとき。
またしても全開なのだ。
この時に限っては一昨日のことがあるから、最初から視界に入ってしまった。
そして、僕は思った。
「もしや、なにか試されてるか…?」
むちゃくそ仕事のできるその方は社会的に地位も知名度もあり、偉そうだが僕が本当に面白いと思う数少ない面白いと思わせてくれる大人の1人なのだ。
それはご本人にも伝えていて周知済みだから、もしかしたら「こいつは2日連続で人が社会の窓が空いていたら、どんな反応をするのか、はたまたしないのか」というデータを取りに来られているのでは?という気がしてしまった。
そんなことを考えていたら、施術時間が終わり指摘できずに僕はまたしてもそのまま後にした。
"あなた"なら声を掛けますか?
僕は根性というちんこがちっちゃくて出来ませんでした。
もっとある意味で図太い男になれるよう頑張ります。