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儚い恋の始まりと終わり

先日、初めておじゃまするエニタイムに行ってみた。
#エニタイムというのはエニタイムフィットネスといい世界各国にある24時間オープンのジムだ

毎回同じとこでも飽きるし、エニタイムは入会1ヶ月後より世界中のエニタイムが利用可能となるというのが1番の強みだ。

そんなわけで、盛岡にある3店舗中うち2店舗は徒歩圏内なので行ったことがあったが、もうひとつの店舗は車がないと行けない立地にあるので、初めて行ってみた。

無事到着。

ほうほう、駐車場も台数を停められ、横にコンビニもあると来た。他二つの近隣エニタイムよりは条件もよし。

いざ館内に入ってみても、広いとは言えないが充実した設備が整っている。さらによし。筋トレ開始。

有酸素にうつる。私はアップライトバイク(背もたれなし自転車)を漕ぐのが好きなので、有酸素ゾーンを見渡すと1番入口よりの所に二台発見。これに決めた。

いつも通っている店舗と同型のマシンなので特段普段と変わるところはなし。強いて言うなら、位置が違うことによりちょうど後ろがスタッフルームとなっている。

この時17:30頃。

私はエニタイムで働いていたこともあるので、分かるのだがだいたいスタッフがいる時間帯は19時まで。退勤1時間半前程に館内清掃にはいるので、スタッフが活発に動き出す時間。ちょうどその時間だったので、時を同じくしてスタッフがおいそれと清掃開始だとスタッフルームから出てきた。

「あれ、可愛い」

エニタイムでは珍しい光景だ。

無料で施設を使えるゆえ、ゴリゴリのむさ苦しい男が働いていることもある。逆に受付だけならとトレーニングとは程遠い「あ、受付や清掃業務であれば。。」という女の子が働いていることも多い。

実際に私が働いていた時、システムで全国の店員の顔が見れるようになっていたので、可愛い子探しを先輩としていたくらいだ。確かその時は愛知の複数店舗に可愛い子がいた。店舗と名前は忘れたが。

それた。本題に戻る。

エニタイムでは希少種の可愛い子(厳密に言うとタイプの子)を見つけた私は規定の時間まで有酸素を行い、トイレに行った。

すると、先程のタイプの子は手洗い場の清掃をしていた。(私がトイレに入る前はいなかったのにだ)

運命を感じた私。

すみません手洗わして貰ってもよいですか。と聞く私。

あ、少々お待ちくださいと答える可愛い子ちゃん。

待つ私。

手洗い所開けてくれる可愛い子ちゃん。

ありがとうございますと手洗いを終え、また任務に着く可愛い子ちゃん。

最後に笑みもくれた。

今日はいい一日になり、車の日はここのエニタイムを使おうと心に決めた。

帰り際、着替え、手洗い場にありがとうございましたと挨拶に行こうと思ったが、さすがになんのためにと思われても嫌なので、スタッフルームにだけ挨拶する私。

恐らく勤務を終え、これからトレーニングに移る男性スタッフと座ってパソコンをいじる女性スタッフが私の挨拶を華麗にスルー。

二度と来ないと思った。

ごめんね僕の可愛い子ちゃん。

せめて挨拶しないその人の皮をかぶった妖怪たちのように染まらないでね。

ひと冬の恋が始まり、儚くも散る雪のようにすぐに終わりを告げました。

めでたくないめでたくないっと。

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