あなたとは一回うちの近くの寿司屋に行かないとどうしてもおかしいだろう(ss)
兎とナイフは3年〜5年くらい友達をやっていて
他の他の追随を許さないマニアックなジャンルで語り合える、そんな仲だ。
中々都合が合わず、ナイフの近隣に寄ることも多い兎をどうしてもナイフは連れて行きたい店がある。
回転寿司屋。それだけ言って回転寿司屋なのか?
と思うだろうが、この回転寿司屋、かなり美味いことで有名であり混む時は混んで居て入りたくても入れない。様々な話題の中でも特に兎とナイフが熱を入れて話すのが食べ物の話。ナイフとしてはどうしてもこの寿司屋に連れて行きたい。
たまたままた兎がナイフの家の近くに来る用事が出来た。「また忙しいか」兎を誘いたいけどナイフは躊躇している。snsでそれとなく兎を誘うナイフ。偶然だけど、兎はこの日空いていたので、寿司屋に誘ってみる事に。
「あなたをどうしても連れて行きたい所がある」
兎はこんな誘いを受けるとは思ってなくてときめいてしまいそうになる。
当日、駅まで迎えに来たナイフ。
兎が改札口の前に立っている。
スラっとして背筋の伸びた兎。遠くから見ても
一際綺麗にナイフの目に映る。
「待たせちゃった?」
「全然待ってないよ」
ナイフの案内で行きたかった寿司屋へと向かう。
寿司を食べ終わったら連れて行きたいところが沢山あるんだ、とナイフ。
寿司屋に着いた。
彩綺麗な寿司が回っている。
色々と話していた兎とナイフが食べたいものは
ウニ、イクラ、テナガエビ、えんがわ、
そして本マグロ丼。
他にも沢山食べた。
ナイフはこんな日が来ると思ってなかった。
食べ終わり、タバコが吸いたいので外へ。
ナイフがタバコを取り出すと、兎が珍しく着いてきて「一本だけちょうだい」と言った。
「嫌いでしょ?タバコ」
「今日だけ吸う」
一本あげて火をつけてあげた。
薫る煙は春風を運ぶ。
END
久しぶりに少し思いついたのでSSです。
近所の寿司屋以外オリジナルの話しです。