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不味いとは

私は食事が好きだ。
自称グルメであり、美味しい食べ物に目がない。

しかし幼少期は食べることに無頓着であり、
3食食べることよりも睡眠をしていた子供であった。

そのため、成長期に必要な栄養をとることが出来ず、今じゃ痩せっぽっちである。

そんな私も20代を過ぎた頃から、やっと一人前を食べれるようになった。
一応言っておくが拒食ではない。

そして、あることに気づく。
大学時代、同期の男の子と食事をする際に彼は発した一言「これ、不味くね?」。

その時の衝撃と言ったら、その、なんというか、こいつは何を言っているのだろうか、という感情だった。

その時、私が今まで生きてきて、食事をして不味いと思ったことがなかったことに気付いた。

不味い?不味いってなに?
それは苦手ではないの?

それ以来、その男のことは距離を置くようになった。
不味い、か。
不味いって、そう容易く口にする言葉ではないのではないか。
それはとても失礼な言葉なのではないか。

思い出せば思い出すほど、不思議な気持ちになる。

そこから数年が経過し、私はまた気づく。
比較的、男性に多いと思った。不味いという言葉を口にするのは。
偏見でしたら申し訳ありません。


そしてそのような男性とはこの先はなく、
現に今お付き合いしている男性は決して、不味いとは言わない。

味が薄い。濃いめ。
辛い、甘い。

その程度である。

ここから得られる知見は少ないが、
きっとこれは私の好みと相違するところがあるのかもしれない。

まだ明確ではない私のこの感情。
果たしてどのくらいの人間が理解してくれるのだろうか。

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