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夏が終わり、夏を迎える。(ASHtour東京公演感想レポ)
ずっと楽しみにしていたワンマンライブが終わり、まだまだ余韻が抜けずに夢を見ているかのような感覚。そんな状態のままゆるく感想などを書いていく。
MCは私の記憶力の問題で怪しいところが多々あるため省略している。頭の中で思い描きながら読んでいただけるともう少し楽しめると思う。
緊張と期待が混ざった不思議な気持ちのまま会場に入ると既にいくつものペンライトが光っていて、ついに始まるんだ…!と開演前から胸がいっぱいになった。
このツアーはASHアルバムの大きな延長線上にあると考えている。M.Bさんが描いたメインイラストのモチーフは空港。そしてASHアルバムのジャケットは大きなリュックにギターケース、果てなく続く真っ直ぐな道の描写から旅に踏み出しているところだと捉えている。
このことから、このツアーは旅の最中に書いている日記のようなものを演出しているのではないかと考えている。この考えを軸に今後の話を展開していく。
1曲目:快晴
会場が暗転し、音が鳴り始めた。最初は音が歪んでいるような演奏で快晴だと理解するのに少しだけ時間がかかった。この表現の仕方にも意味があると思っていて、USNでもこの快晴は披露されている。このことから、おそらくこれは2年前の薄れている記憶と今を繋いでいるんじゃないかなと思っている。
USN未参戦のため、コンセプトやセトリがほぼわからないので見当違いかもしれないが、USNとの関連も多かったのではないかと思う。USNが旅の始まりだったら面白いな。また、別れの曲というイメージが強いこの曲を1曲目に披露したのは先程の旅の始まりにも通じるのではないだろうか…。
そんなことを考えながら青一色の中で聴いた快晴は何よりも特別だった。夏背さんの声は本当に夏が似合うなと強く感じたのを覚えている。雲ひとつないまさに快晴という言葉がぴったりで澄んでいた。
2曲目:滑走
滑走はやるとは思っていなかったので始まった瞬間鳥肌が立った。個人的にASHアルバムの中で1番好きなinstなのもあって気分が一気に高まった。後半部分のまるで空に旅立つような音が開けていく表現(伝わるのだろうか)が本当に好き。アラームにするくらいには好きです。どこかの旅立ちのときには絶対に聴きたい曲ナンバーワン。ちなみに東京に行く時の朝バスの中で聴いて泣きそうになってた。飛行機で聴いたら私泣いちゃう。
滑走なんてストレートな旅立ちの表現、ここからもこのツアーが旅の最中で、飛び立った時の記憶を回想しているのではないかと思った。
3曲目:白南風
大好き。イントロが流れた瞬間叫んでしまった。ピアノが本当に好きで軽やかな気持ちに包まれる。ペンラが水色が多かったのもよかったな。私も濃い青色より薄いイメージがある。偶然だけど東京公演では梅雨明け翌日ということもあってこの曲が、Orangestarさんの力がとてつもないものだというのを感じた。そんな偶然ある……?本当に素敵だった。ライブならではのギターのアレンジ、原曲よりもより夏を連想させて曲の良さが引き立っていた。
白南風からはいよいよ旅が本格的になり、風に押されて歩き出していると考えている。ASHアルバムジャケットも海沿いで、白南風が吹いていたんじゃないだろうか。
4曲目:Surges
代表曲のひとつ。遼遼さんがこのとき前に来て一緒に歌ってたのもトリカラを思い出して胸熱だった。ここからは旅の最中という解釈はしばらく変わらないため割愛する。その分曲の好きなところを書いていくことにする。
夏というより青春という言葉が似合うこの曲は真っ直ぐだけれども言葉の言い回しが天才的な箇所がたくさんある。「描いた未来が昨日になるまで」って何を食べていたら思いつくんでしょうかね。同じものを食べたいですけど。本当にね。
5曲目:Henceforth
おそらく全蜜柑星人念願の「あぁ夏を今もう1回」のコール&レスポンス、最高だった。全力で叫んだ。この曲1曲目にやらないならラストかなと思っていたけど、ここで来るのもさらに会場がひとつになって熱くなって興奮した。みんなでクラップもできて思わず泣きそうになった。夏背さんがこちらにマイク向けてくれて微笑んでたのがかわいかった。
夏を迎えようとしているこの時期にぴったりなこの曲をここで聴くことができて私は何も悔いがない。今死んでも構わないと思った。そのくらいこの曲は印象に残っている。
6曲目:霽れを待つ
歌詞が本当に好きな1曲。切ないけどそれだけじゃなくて共に歩いてくれるようなやさしさがある。他の方のカバーも素敵だけど夏背さんの声が1番似合うと思う。
Henceforthのあとに「私だけ生きていくの?」の歌詞が含まれるこの曲を持ってきたのには意味があるのだろうか。まだ結論が出ていないが時間をかけて何か思いついた時にはツイートしたいと思う。
7曲目:心象蜃気楼
まさかこの曲が来るとは思わなくてびっくりした。私の周りで聴きたいって言ってた人が多かったこの曲がきたときみんなよかったね、聴けたねと私がなせか嬉しくなった。よかったね。
この曲のときは割とペンライトの色がばらけていたけどみんな何色にしてたんだろう。私は白と薄いピンクを蜃気楼の霞んだようなイメージと繋げて交互くらいにしていたけど同士はいるのか…ペンライトの色だけでも全然話せるねこれ。
8曲目:Nadir
ここで来るのか!と思った記憶。もう少し後半かなと思ってた。なぜかわからないけど何年か前のツイキャスで歌っていたNadirが頭に浮かんでここで泣きかける。というか多分泣いてたと思う。もう何がなんだか気分が高まっていて分からない。
言葉にするには難しいけど、「天底」を表すこの曲をお二人で揃って歌うことはすごく意味があることだったんじゃないだろうか。心が揺さぶられて改めてこの曲が好きになった。
9曲目:MOON-VINE
生の夏背さんの歌唱で聴けるとは……!!個人的にやっぱり夏背さんがこの曲は思い入れがありそうだった、と思う。予測でしかないけど、歌い方がより丁寧というか大切にしているというか…いや全曲もちろん思いを込めて歌われていたけど特にねって話です。
夏背さんのバックでLIDのイラストが映ってたのがすごく綺麗で、宇宙にいるような気がした。その中にいるバンドメンバーの方々が世界を作り上げてるのをこの曲でより感じて印象的な1曲になった。
「夢なんだ、これは夢なんだ!」からが特に好き。LIDが強いのか濃い青のイメージがあったんだけど緑のペンラもとてもよかった。蛍の光や星みたいで幻想的な雰囲気に包まれていて感動した。
10曲目:Aloud
USN参戦勢からしたらきっと大感動の完全版Aloudを2年越しに同じガーデンシアターで聴くということ、羨ましすぎる。本当に行きたかった。行けたんだよな全然。後悔ばかりです。
ベースソロがかっこよすぎて痺れた。生で聴けるのが本当にすごすぎて…。
2、3列前の男の人が「君の笑顔だけ夏を照らす今も」のところでペンライトを上に向かって突き上げてて天才かと思った。素敵な解釈をして自分で表現できるのすごい。
Aloudの「熟れすぎたものから傷んでいく」が何を指しているのか気になってずっと考察というか考えていたけど、今回で熱というか、楽しかったり嬉しかったりした記憶のことかなと思った。どんなに大切な記憶でもいつか時間が過ぎると熟れて傷んでしまう(鮮明さはなくなってしまう)から。全然違ったらどうしよう。まあ、私の考えってことで勘弁してください。
11曲目:Pier
今回の公演で1番よかったと言っても過言じゃない。幕が下がって、今回の夏背さんが描かれた5枚のイラストがどんどん切り替わっていく演出が本当に好きで…誰ですか考えたの、お金払わせてください。大好きです。
この曲の演出と歌詞を関連させて少しだけ考察してたんだけど、まさかの後日のツイキャスで言及されて全然違ったので書けなくなりました。でも私の感想ってことで結果違うけど書いてもいいですか。
今回軸にして話をしている「旅」に繋がり、あの5枚のイラストに出てくる女の子は同じで、ASHアルバムの子とも同じ。これらからやはり、旅に出ている。そして見た景色を切り取ったのが5枚のイラスト。
また、先程述べたイラストが切り替わる演出があったところの歌詞は「君がくれたもの全てが私の世界」
つまり、このPierで旅は一区切り。ここから回想というか思い出となる。この旅で得たもの全てと私がいることで成り立つ、「私の世界」にいることを再確認した。
…ということを考えていたのだけど違ったらしい。まだまだ愛が足らないようだ。
12曲目:Alice in 冷凍庫
USNと同じ転調ありのAliceが聴けて本当に本当によかった…聴きたくて仕方なかったので嬉しすぎて最高だった。むしろ2年前聴かなくてよかったかも。聴いてたらもっと泣いてる。もうこの辺りから終わりに向かってるのが分かってしまって、終わらないでほしくてつらかった。
噂には聞いていた転調Aliceの破壊力は凄まじかった。IAが生きているようで、まるで命を削るように歌うものだからこちらも心を鷲掴みにされた。なのに幕に映るイラストの氷は動いていて、それがなぜか無機質なのにあたたかさを感じて、声と会場の雰囲気も同じで。でも会場の白と水色が混じったペンライトの色と音楽は冷たくて、なんだか苦しくなるほど切なかった。
13曲目:Uz
USNと同じAliceからの繋ぎ。私は今回が初だけどこれやばいですね……もう少しで終わってしまうのではないかと悲しくなっていた私をもう一度音楽に引きずりこんだのはUzのイントロ。聴いた瞬間もう1回テンション上がった。単純すぎるな。
幕が上がり、もう一度バンドメンバーが見えて夏背さんが歌い始め、会場のペンライトの色も紫か青の2色で埋まり、闇の雰囲気を纏う。ガラッと空気が変わってゾワっとしたのを今でも思い出せる。
この中盤でUzを持ってきたのはやっぱり夜の演出をしたかったからなのだろうか。始まりのころを朝と仮定するならばこの辺りが夜となるのは時間軸的には理解できる。
でもあんまり意味はないのかも。2年前と同じことをしたかったのかなという感じもする。過去の私も今の私も同じだから、みたいな意味があったら素敵だな。そうだと思って解釈しようと思う。皆さんはどう感じていたのかな。いつか話したい。
14曲目:ノクティルーカ
何度だって言いますが、あのまま没曲にならなくて本当に本当に本当に良かった……ツイキャスで没なんですけど、と言ってOrangestarさんが弾き語りをしてくれたときから大好きなこの曲をライブで聴けてなんで私がって感じですが、感無量でした。
この時も遼遼さんも一緒に歌っててボーカルの厚みが増して、いろんな人の気持ちが重なっているのを感じて胸がぎゅっとなった。
幸せの儚さと貴重さを描いているこの曲を何年も前に作って公開されていなかったのに、ここの会場で、夏背さんと遼遼さんと歌ってるOrangestarさんを見たらもう泣いてしまうかと思った。しかもノクティルーカはいろんなバージョンがあって、それぞれの幸せの形があるように思えていいなと思う。
みんなで東海道線下ってオレンジ村行きたくなったな。仲がいい方ぜひ誘ってください。行きたいです。
15曲目:POSTSCRIPT
ここにきて新曲をやるOrangestar、本当にもう最高すぎて…東京のみの参戦だったため、全くの無知の状態で聴いたけど歌詞が今までで1番好きかもしれない。転調ラッシュも相まってここでも泣きそうになってた。
私に何が分かる?という感じではあるが、Encounterから感じていたOrangestar第2幕のようなものがこの曲でより強く感じられた。もちろん彼の中で軸は変わっているようには感じないが、表現の中に少年のような真っ直ぐな部分だけでなくなったことが大きいと思う。大人になったことを実感させられ、捉え方がきっとどこか変わったのかな、と思う。
そしてこの曲の1番大きな特徴ともいえる転調。これは何が関わっているのか。結論からいうとASHちゃんの中で起きた転機なのではないだろうか。旅に出て成長した中で起きた心の変化。それを通じて大人になっていく。そう考えていくと歌詞との繋がりも多いのではないだろうか。「青く熟れただけの生命」も青さを残したまま時間だけは過ぎていく様子と捉えることもできるし、「出口のない旅も終わるように。あの日の夢が醒めるように。」も大人になったと考えることができるのではないだろうか。そして最後も「最後の涙は今に 枯れぬまま生きて歌う! 夜明けは既に越え。」も一貫して転調を重ねる毎に心と共に大人になり、苦悩を越え生きていく。と考えることはできないだろうか。公式からの答えは出ないだろうが、これを1つの説として残しておきたい。
16曲目:夏色アンサー
新曲で盛り上げたあと懐かしの名曲でもう一度会場を沸かせに来る我らがOrangestar。先程のPOSTSCRIPTとの対比で少年のOrangestarの歌詞が響いて衝撃を食らう。
この曲もここに置いた理由があるのかなと思ってたけど元々やる予定はなくてリハでちょっと合わせたらやっぱり良くてやるか〜の流れでセトリ入りというのを聞いてしまったので私からは何も言えません。
「風を送りあって全然涼しくないねって笑いあった2人ぼっちで」って歌詞良くないですか?ありきたりだけれど貴重で夏らしくて青春な描写をなんて丁寧に再現できてるんだろう。それを夏背さんがまた大切に歌い上げるものだからこちらは涙なしには聴けない。どうか次のライブでもやってほしい。ギターもドラムもかっこよくてライブ映えしますし。どうでしょうかOrangestarさん。
17曲目:残灯花火
東京公演のみの演奏。聴けてよかった…まさかセトリに入ってるとは思わなくてびっくりすると同時に会場が一気に赤に染まったのが綺麗すぎて息を飲んだ。
あのギターとベースを生演奏で聴けるなんてとても貴重だったんじゃないか。やっぱり会場で聴くと低音が響くから魂を揺さぶられてる気がして、より心に残った。
ちょっと前に赤に染まったと書いたけど、その中にちらほら青や緑、黄色なども混ざっていてそれが花火の火花とかたくさんの種類が打ち上がっている様子にも見えてそれも素敵だった。
夏背さんが歌うの楽そうだった。それはそうなんだけどさ、他が高すぎるからね。その分夏背さん自身も他の曲より、音楽を味わって歌ってるように見えてとてもよかった。
18曲目:濫觴生命
この曲も聴けるなんて考えてなかった。イントロのあのピアノの1音が聴こえた瞬間心臓が跳ねた。さっきの赤からみんな水色に切り替えて、ガーデンシアターが大きな「ラムネ色満たした水槽」に早変わりしたあの光景は忘れられない。本当に濫觴生命が大好きで、もしかしたら1番好きかもしれないくらいで、その曲を初めてのワンマンライブで聴けたことが何より嬉しかった。
夏色アンサーから続けて3曲、懐かしい楽曲が披露されたのは思い出の回想にあたる場面なんじゃないだろうかと考えている。
いよいよライブも終盤に差し掛かり、ASHの旅も帰路に入ろうとしている。そんな様子をこの3曲で描きたかったのではないかと思う。
どの3曲も「別れ」「死」「生命」をどこか連想させるような曲でもありますからね。異論は受け付けております。
19曲目:回る空うさぎ
しゃぼん玉の演出考えたのどなたですか……お金を払わせてください。天才すぎます。
会場が黄色とオレンジに包まれて、夏背さんのあたたかくも美しい声とそれを支えるピアノとアコギだけになったあの会場の雰囲気がこの公演の中でも特に素敵な時間だったように思う。支える音が少なくなった分、歌唱がより映えて夏背さんの高音がとても美しかった。
この曲も前の3曲に続き「夜」をメインに描いている。しかし、相違点としてこの曲は希望が見えるところであると思う。「夢じゃないや!」「もう泣くなよ」など我々も勇気付けられたことも多いのではいだろうか。
つまりここからは「夜明け」に繋がっていくと考える。そして夜が明けると共に公演も幕を閉じる。(完全に後付け解釈ですがこうすると都合がいい)
20曲目:アスノヨゾラ哨戒班
やらないわけがない、言わずと知れた代表曲をここに持ってきたのには納得する。しかし涙腺が大変なことになる。
ラスサビでペンライトの色を変えるのはもう我々蜜柑星人にとってはマストだけど何回見ても感動する。そして念願だった「願ったんなら叶えてしまえや」の声出しも本当によかった。あの空間にもう一度戻りたい…もう1回ライブに行きたい…
最後の「今日の日をいつか思い出せ未来の僕ら」をOrangestarさんや夏背さんたち、バンドメンバーさんからのメッセージと考えると泣いてしまうよこんなの。忘れないでいたいね。そして今度はアスノヨゾラ哨戒班でライブが開幕したら面白い。
21曲目:空奏列車
アンコール1曲目。このときもう一度スモークが焚かれたからかステージ上も白く霞んでいて、本当に雲の上にいるようになっていてすごく綺麗だった。この演出は故意的だったのか偶然だったのか分からないが、偶然だとしたらすごすぎる。
この曲はOrangestarさん、夏背さんそれぞれソロパートがあった。それに加え夏背さんの下ハモにはびっくりした。どちらかというとOrangestarさんメインが多かった気がする、珍しい。
アスノヨゾラ哨戒班と繋がりが深いこの曲。やはり続けて演奏されたことにも意味があると考えられる。考察はちょっと答えが出ないけど、意味はあるはず、多分。きっと。おそらく。何か考えがある方私と話しましょう。
22曲目:シンクロナイザー
東京公演のみの演奏。ミクが途中から歌い始めた時そんなこともするのかOrangestarさんたち…と言葉が出なかった。けど普通に叫んでた。
みんなで「1、2、せーの!」ができたのも嬉しかった。会場若干揺れた?と思ってたら終演後にTwitterを見るとせーのでジャンプした蜜柑星人がちらほら散見されてそりゃ揺れるわと納得しました。私も跳べばよかった。
ここでシンクロナイザーを東京で入れたのはどんな考えがあったのだろうかと思っていたけど、これもあんまり意味はなさそうという結論に落ち着いた。Orangestarさんは考えてるように見せて実は蜜柑星人の深読みしすぎってことがありますからね。純粋に楽しかったってことにしようと思う。なにかこういう視点はどうだろうと意見がある方がいらっしゃったらぜひ聞かせてください。
23曲目:八十八鍵の宇宙
いつも思うんだけどこの曲のエンディング感すごくないですか??歌詞がいいのはもちろんなんだけどそれを引き立てるかのようなピアノが綺麗すぎていつ聴いても好きだな、いいなと思う名曲。心無しか歌ってるとき夏背さんが少し寂しそうだったように思う。夏背さんも終わりたくないって思っていたのかな。
最後にこの八十八鍵の宇宙を披露したのはエンディング感もあるとは思うが、「再出発」というニュアンスが含まれるからではないかと思う。特にラスサビからの歌詞に注目したい。「果てはないさ 何だっていいんだ」「そんな全てを笑って歌って生きて征く」など自分らしさを確立し、前を向いて歩いていくような描写ととることができると思う。そんなもう一度の「旅立ち」に寄り添うこの曲をラストに披露したと考えると素敵ではないだろうか。
24曲目:DAYBREAKFRONTLINE
やらないまま終わる…?そんなことある…?と思っていた矢先ついにきた瞬間めちゃくちゃ叫んでしまった。これはずるいじゃんOrangestarさん。
そしてドラムが入るところで共に飛ぶ銀テープが光を反射して輝きながら舞っているところが星みたいで綺麗だった。場所的に取れなかったけど景色は最高だった。
これは完全なる「夜明け」へ向かう曲。これを最後に演奏したのにはもちろん代表曲で盛り上がるからというのもあると思うが、それ以外にも意味はあると思う。
それは先程の「再出発」という点と深く関係があるように考えている。帰国後の近年活動が再び活性化してきたOrangestar。TLではいくつか「ツアー完走後、引退や再び活動休止するのでは」という不安が囁かれていたが、私は逆であるように思う。
つまりこれは「復活」の狼煙。東名阪のツアーを成功させ、もう一度ボカロPとしての活動に力を入れていくということではないだろうか。そう期待するのはどうだろうか。
また今回の軸である「旅」でも同様に言えるであろう。そして、この旅がOrangestarさんの人生そのものと考えてみるのはどうだろうか。「快晴」で別れを告げ活動休止に入り、旅に出たアメリカでボカロや音楽に関すること以外でも様々な経験を積み、日本に帰国後、活動を再開しフルアルバムや2度のワンマンライブにコラボライブと今までにないくらいに活発である。そんな活動の「夜明け」をこの曲で表現したのではないかと思っている。真意は分からないが、一説としてここに記しておこうと思う。
EXTRA:Encounter
写真撮影も終わり、あぁ遂に終わってしまった、と思ったその瞬間、もう一度会場が暗転し流れ始めたEncounterに沸いたのはきっと私だけではないだろう。
この曲のラスボス感みたいな雰囲気強くないですか?最後まで私たちを離さないOrangestarさん方にこの曲に完全にやられてしまった。
ここでEncounterを披露することで先述した説がより強くなってくる。最新曲(POSTSCRIPTの配信は終演後のため)であり、「出会い」を意味し、「冒険」という言葉が浮かぶようなこの曲を最後のエンドロールで流したのはあの説のような理由があるのではないだろうか。
どんな意味にせよ、最後の最後までライブを楽しめるようにこの流れを考えてくれたOrangestarさんたちには感謝してもしきれない。
以上25曲により構成されたASH_Tour東京公演。以前のUSNに参戦できなかったことにずっと後悔していたが、今回のライブには行くことができて本当に良かったと思えた。
個人的にトップ3に入るくらい好きな濫觴生命の演奏が1番テンションが上がった。また2年前には叶わなかったコール&レスポンスや掛け声、ペンライトなどたくさんの蜜柑星人の中に自分がいたことが夢のように嬉しく思う。
Orangestarさんたちが好きで、出会うことができて幸せだなと思えた時間だった。終わってしまったことは寂しくて仕方ないが、次の活動を楽しみにまた出会える日まで生きていこうと思う。
そして、初のnoteであり半ば強引な考察もある読みにくい文章をここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとう。
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