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(2024/10/05/土)『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』の備忘録③



『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』の備忘録③

 今回も、2024/07/06/土~2024/09/08/日まで、宮崎県立考古学博物館で行われていた、『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』で撮影した写真を、備忘録として、纏めて行きたいと思います…。

 今回は、映像展示やVR展示スペース横の通路を進み、奥に有る展示スペースの展示物を紹介します…。

 展示物がかなり多い為、今回は、展示室の左側面の展示のみ紹介したいと思います…。

 ※今回の記事は、少し長めになっています。

『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』の備忘録
各記事へのリンク


①ロビー付近の展示
②映像展示スペース付近の展示
③展示スペースの展示①(現在の記事)
④展示スペースの展示②
⑤展示スペースの展示③(完)




メインの展示スペースに行く為の通路の様子

 前回備忘録として残した、映像展示やVR展示スペースの近くに有る、広い展示スペースから、メインの展示スペースに行く為には…

 常設展スペースと、本等の資料が置かれているスペースの間の通路を通って行く必要が有ります…。

 通路の横には正方形の看板が設置されており、その横を通って、メインの展示スペースに行きます…

 この通路の景色が個人的には好きです…。

昨日、備忘録として残した展示物が展示されたスペースの場所。
四い行燈の様な、背の高い案内看板が設置されています…。
館内は少し薄暗いので、目に止まります…。
メインの展示スペースへは、右横の通路を通って行きます…。
館内の中で、この通路の景色が個人的には好きです…。




展示室入り口に設置されたパネル類

 展示室手前の通路には、2枚の展示パネルが設置されていました…。

 展示スペースへの通路には、博物館ロビーに展示されていた垂幕と同じデザインのパネルが設置されていました…。

会場前に展示された展示パネル。
博物館ロビーに展示されていた垂幕と同じデザインの様です…。
ここから先は展示スペースですが…

 展示室入り口の右側面には、今回の展示に関するパネルが展示されていました…。

展示スペース入り口右側の壁に、
今回の展示会の解説パネルが展示されていました…。




今回撮影した展示室左壁面展示のパノラマ写真

 今回は、この展示室左壁面に展示されている遺物を、1つ1つスマホで撮影したので、備忘録として、その写真をここに残したいと思います…。

展示室左壁面の展示をのパノラマ写真




展示室の左壁面、入り口付近の展示物

 こちらは、展示室右壁面の入り口付近の展示です。

 撮影した日は人が多く、どうしても人が写り込んでしまう為、写り込んだ方の顔を加工しました…。




舟/船 ~海原への誘い~

 こちらのパネルには、縄文時代の丸木舟に関する解説が展示されていました…。




重要文化財 埴輪船(レプリカ)

重要文化財
埴輪船 レプリカ
西都原さいとばる170号墳(西都市)
・古墳
・当館所蔵
(現品は東京国立博物館)

 今回は、色々な角度から撮影してみました…。

埴輪の中央部分には孔が開いている様です…。




延岡市愛宕山あたごやまふもとで発見された丸木舟破片:実物大

 こちらの、『上代の丸木舟』の実物大写真は…
上記の『舟/船 ~海原への誘い~』で解説されている物の様です…。

 周りの展示ケースと大きさを比較すると解る通り、かなり大きな木をくり抜いて作られた船だった様です…。

延岡市愛宕山あたごやまふもとで発見された丸木舟破片:実物大
(鳥居1935より改変・転載)
鳥居龍蔵 1935『大十三章 愛宕山麓発見上代の丸木舟』『上代の日向延岡』鳥居人類学研究所

『舟/船 ~海原への誘い~』より
大正15(1926)年に丸木舟が発見された場所
『舟/船 ~海原への誘い~』より
子供と大きさを比較した写真




ガガイモ 果皮・果実 (植物標本)

 こちらには、古事記に出てくる少名毗古那神すくなびこなのかみが乗ったと言われている天之羅摩船あめのかがみのふね”のモデルになった羅摩らま(ガガイモ)の実が展示されていました…。

ガガイモ
果皮・果実 (植物標本)
・宮崎県内
・現代
・個人蔵

少名毗古那神すくなびこなのかみが乗った船

 葦船あしのふね天磐櫲樟船あまのいわくすぶね天鳥舟あまのとりふね…。
 記紀神話には多くの舟/船が登場する。
 古事記に有る”天之羅摩船あめのかがみのふね”は少名毗古那神が大國主神おおくにぬしのかみに出会ったときにのっていた船である。
 羅摩らま(蘿摩)はガガイモの意で、小さな神はこの植物の実で出来た船に乗って海からやってきた。
 ガガイモは生薬名を『羅摩子らまし』といい、滋養強壮、腫物、虫刺されなどにきくとされる。




日向~海幸うみさち山幸やまさちの系譜~

 こちらには、宮崎平野の松添貝塚でクジラの骨等が発見されている事等が描かれています…。




展示室の左壁面の奥に展示された展示物

 ここからは、展示室左壁面の奥に展示された展示物を紹介します。

 後ろのメッシュの裏は通路になっており、時折、人が通るのですが…
この写真は、人が通り過ぎた隙を見て撮影しました…。

 …上記の写真で見切れてしまっていますが…
左側面には、甕館・鉢・高坏が展示された土器が展示されていました…。

今回、見切れてしまった展示ケースの写真。




弥生土器 壺

弥生土器 壺
あおき遺跡(宮崎市)
・弥生
・当館所蔵

砂丘に残された弥生土器

 大淀川下流域北岸の砂丘地帯に、北部九州由来の葬制が残されていた。
 あおき遺跡の甕(壺)棺墓は、遠賀川おんがかわ式土器の伝播の証拠である。
 弥生前期以降も、元村遺跡や赤江など、外来系弥生文化が砂丘上の遺跡に認められる。
 田中熊雄くまおは、こちらの弥生時代遺跡が分布する阿波岐ヶ原あわきがはら地区に伝わる『浜下はまくだり行事』に注目した。
 死者が出た家の家族らが、海水でみそぎをする。
 魏志倭人伝には倭人の習俗として、同様の習俗についての記述がある。

甕棺を正面から撮影した写真①
甕棺を正面から撮影した写真②
甕棺を斜め上から撮影した写真①
甕棺を斜め上から撮影した写真②
甕棺の下部、側面に空けられた孔。
甕棺には、この様な孔が開けられる様です…。



弥生土器 鉢 高坏

正面から撮影した写真
正面斜め上から撮影した写真

弥生土器 鉢

弥生土器 鉢
・宮崎市赤江あかえ
・弥生
・当館所蔵

弥生土器 高坏

弥生土器 高坏
元村もとむら遺跡(宮崎市)
・弥生
・当館所蔵




おもり・石器・土器・玉が展示されたケース

 こちらの展示ケースには、漁に使う為の網に付けるための錘と、石器。
土器と欠けた玉が展示されていました…。

ケースを正面から撮影した写真①
ケース内部の配置状況


縄文~古墳時代の網用おもり


切目石錘きりめせきすい

切目石錘きりめせきすい
・宮崎県内
・縄文
・当館所蔵

|《》


有溝石錘《ゆうこうせきすい》

有溝石錘ゆうこうせきすい
・宮崎県内
・縄文
・当館所蔵


打欠石錘うちかけせきすい

打欠石錘うちかけせきすい
・宮崎県内
・縄文~古墳
・当館所蔵


近世~現代の網用おもり

目土錘めどすい

目土錘めどすい
・宮崎県内
・近世~現代
・当館所蔵

土錘を拡大した写真①
土錘を拡大した写真②
土錘《どすい》の中で気になった物。
何か刻まれている様に見えますが……
何が刻まれているか判りません…



縄文土器片(貝殻施文)

 こちらは、二つの遺跡から出土した3つの縄文土器です…

 九州の縄文土器は、縄で付けた模様よりも貝殻で付けられた土器が多いとの事でしたが…

 こちらは、その貝殻文様メインの土器の様です…。

 これらの縄文土器片……特に、陣内遺跡出土の土器片の独特な意匠は、今後、作品を制作する際に参考にしたいと思います…。


縄文土器片(貝殻施文)

縄文土器片(貝殻施文)
陣内じんない遺跡(高千穂町)
・縄文
・当館所蔵

 …陣内遺跡の土器については、以前、高千穂町で行われたイベントで見た事が有るので、下記にリンクを載せます…。

宮ノ前第2遺跡・陣内遺跡 出土遺物


縄文土器片(貝殻施文)

縄文土器片(貝殻施文)
新畑にいばた洞穴(日之影町)
・縄文
・当館所蔵



円《まる》ノミ形石斧と、欠けた小玉


まるノミ形石斧

まるノミ形石斧
堀浦ほりうら遺跡(えびの市)
・縄文
・えびの市教育委員会所蔵


まるノミ形石斧

まるノミ形石斧
・セベット遺跡(高千穂町)
・縄文
・高千穂コミュニティーセンター所蔵


小玉

小玉
陣内じんない遺跡(高千穂町)
・縄文
・当館所蔵

 緑の綺麗な小玉ですが、壊れているのが残念です…。




縄文~現代に掛けての釣り針・刺突具

 こちらには、大量の釣り針が展示されており、見応えが有りました…。


釣り針(民具)・フカとマグロ用

釣り針(民具)
左より
フカ延縄用
フカ一本釣り用
マグロ延縄用
マグロ曳縄用
・宮崎県総合博物館所蔵


鹿角製漁具(レプリカ)

鹿角製漁具
レプリカ
・東北日本各地の貝塚
・縄文
・宮崎県総合博物館所蔵


鉄製刺突具

鉄製刺突具
・左:上ノ坊うえのぼう古墳(延岡市)
 右:浄土寺山じょうどじやま古墳(延岡市)
・古墳
・延岡市教育委員会所蔵


鉄製刺突具

鉄製刺突具
尾花おばなA遺跡(宮崎市)
・弥生~古墳
・当館所蔵


鉄製釣り針

鉄製釣り針
時代:4のみ近世 他は弥生~古墳
上段左より
1中尾原なかおばる遺跡(延岡市) ※市所蔵
2西畦原にしうねわら第2遺跡(新富町)
3陣ノ元じんのもと遺跡(宮崎市)
4唐人町とうじんまち遺跡(串間市)
上段左より
5上園うえぞの遺跡(新富町) ※町所蔵
6新田場しんでんば地下式横穴群(小林氏)
7中尾原なかおばる遺跡(延岡市) ※市所蔵
8上園うえぞの遺跡(新富町) ※町所蔵
9平峯ひらみね遺跡(都城市)
2~4、5、6、9は当館所蔵




日向~海幸うみさち山幸やまさちの系譜~

 こちらは、左の展示ケース二つの遺物についての解説文が記載されていました…。




展示室(B1)『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』の展示スペース奥~右側面の展示スペースの記事へ…(To be continued..)

 今回は展示室(B1)展示スペースの左側面展示物の備忘録を残しました…。

 次回は、展示スペース奥の壁側・中央・右側面の展示物の備忘録をまとめたいと思います…。

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次回、備忘録を残す展示スペース

次の記事へのリンク

『展示会Ⅰ 海がつなぐ古代世界~対馬・西海・日向』の備忘録
各記事へのリンク


①ロビー付近の展示
②映像展示スペース付近の展示
③展示スペースの展示①(現在の記事)
④展示スペースの展示②
⑤展示スペースの展示③(完)



記事を書くのに掛かった時間
2024/10/01/火~2024/10/02/水

公開日
2024/10/05/土/0918

最近はただの日記になっていますが、自分自身と作りたい作品について更に突き詰めて行きたいので、この作業を暫く続けて行きたいと思います。


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るてる
最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。