1万戦はチュートリアル
スプラトゥーンとか、スマブラとか、アクションゲームのセンスがないという話をよく聞く。
球技のセンスがないという話もよく聞く。
絵心がない、楽器が出来ない、泳げない。
そういわれるものは、大体経験がものを言う。
それらを聞くたびに思い浮かぶ言葉がある。
「1万戦はチュートリアル」
これは、私がハマったオンラインゲーム、"World of Tanks"の界隈で度々言われる言葉であった。
World of Tanks は、いわゆるTPS(サードパーソンシューティングゲーム)である。しかし一般的なシューティングゲームと違い、銃を構えた人ではなく立派な主砲を構えた戦車を操作するとてもかっこいいゲームである。
1試合平均して大体10分弱、それを1万戦がチュートリアルだと、上手い人は言いきる。
プレイ時間にして1500時間である。
1500時間同じゲームをすれば、誰だって上手くなると思うだろう。
その通りだ。
逆に言えば、1500時間やらずに、自分にはできないとか言うのはやめた方がいい。
今何をするべきなのか、どう動けば相手はどう出てくるか、相手は何をしたがっているか、どうすればそれを防げるか。
瞬時に判断出来るようになる頃、人はそれらを勘と呼び出す。
1500時間やっても出来ないことは尽きない。
1500時間、上手くなりたいと思いながら、上手い人のプレイを参考にしたりしながら、同じゲームをやり続ければ、だいたいの人はその辺の人より上手くなる。
どんなに才能があっても、1500時間プレイした人より100時間プレイした人の方が上手いということは無いだろう。
勿論、似たようなシューティングゲームを5000時間やりこんでいる人が他のゲームも上手いということはあるだろうが。
兎に角、1500時間やれば、大体のことは上手くなるのだ。
そして更に、1500時間やった頃にはまだまだ果てしなく上手い人が居ることに気づく。
そこで思う
「俺はこれが苦手なのかもしれない」
でもそれも違う。
その人は1万時間やってる。
自分より昔から、自分より長時間、自分より高い熱量でそれに打ち込んでいることがほとんどだ。
今日、滅茶苦茶上手いスプラトゥーン2の動画実況者があることを言っていた。
「私この武器5000時間使ってるので~」
ゲームの総プレイ時間ではなく、数ある持ち武器の内の1つを5000時間使っていたそうだ。
ゲームのプレイ時間合計で2000時間ほどの人間が、その人より上手いわけがないのだ。
最初はなんでも上手くいかない。
対戦ゲームでも勝てないことばかりだろう。
ただ、好きなら、上手くなりたいなら、続けてみるといい。
もっと理解を深めていけるし、もっと好きになれるかもしれない。