『冨樫義博展-PUZZLE-』行ってきました🧩
敬愛する冨樫先生の原画展…!
行ってきました…!!!!!!!!
幽遊白書は、わたしのお絵描き人生の入口であり師です。これに行かずしてなんとする。
🧩公式さまのサイトはこちら🧩
しかし見どころが多すぎて、最初の幽白ゾーンだけで2時間かかって力尽きてしまいました🥺
その後のレベルEとハンターのゾーンはキャパオーバーで頭に入りませんでした。
できれば会期中にもう1回行きたいところです。
🏢六本木ヒルズ〜会場入口
今回は家族と一緒に行きました。
家族は一般人ですが、こちらも幽白〜レベルE〜ハンターと全部追ってる大ファンです。(じゃなきゃ誘いません)
こんな所に大きなお墓、すごいなぁ…おしるこ今しぬと日本の遥か南の離島の山中に埋められてしまうので今しにたくないですね〜🥺
何で墓の話してんのかわかりませんが、無事に入場👍
入口までの通路も素敵なデザインでしたよ!パズルのピース型でキャラクターのイラストが展示されていたりでワクワクでした😊
家族待たせてもアカンので写真撮れなかった😂
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入場すると、まずわたしの青春でありオタクの入口でありお絵描き人生の入口でもある幽白ゾーン。
瞬時にトランス状態に入り、家族の存在を忘却(すまん)
ということで、気付いた事や思った事を書いていきます。
帰宅後のトランス状態で書いているので、乱筆乱文お許しください。
不敬罪で捕まるかもしれませんが。書いて出さないとパンクしそうなので🥺小学生の頃から好きなんです…
🎧音声ガイドは必須
まず入口で音声ガイドを借りました。
今回はレベルEのバカ王子&ハンター(2回目)のヒソカのCVを担当されている浪川大輔さんと、バカリズムさんのナレーションです。
これ700円かかりますが、行かれた方は絶対に借りてください。
バカリズムさんパートの見所紹介も大変『それそれ!!』で楽しいんですが、浪川さんパートがもうね、貴重な冨樫先生のお言葉や考えを聴けるので。これ借りなかったらま〜じで損します。絶対借りて!
『インプット』と『アウトプット』
冨樫先生はよく世界から『天才』と表現されますが、音声ガイドを聴きながら展示を見ていて、天才って自然発生しないというか、そんな簡単に一言で表現していいものではないんじゃないかなと思いました。
レベルEゾーンが終わって、ハンターゾーンに入ってすぐの浪川さんの音声ガイドがもう興味深すぎて。人いないとこ行って目閉じて、5回くらい巻き戻しました。情報量が多すぎて見ながら聴けないんですよね。
その音声ガイドでは、『冨樫先生はキャラクターに感情移入して熱く燃えてウワーッと勢いで描くという感じではなく。映画や小説や他の方の漫画を沢山見て、その良いところを集めて組み立てていくそうです』みたいな事をお話をされていました。
思うに『一歩引いた所から客観的かつロジカルにドラマを創る事に特化している天才』という事だと思うんですが、そのための引き出しって何もない所には生まれないじゃないですか。
漫画家やイラストレーター志望の方に、よくプロの先生がアドバイスで、映画を見る事を勧めますよね。
これって2時間とか決められた枠の中で、説得力のある起承転結や心に残る意外なオチを組み立てる構成力、そのためのネタの引き出しの数、読者を飽きさせず見せ場をより盛り上げる構図センス、洗練されたカメラアングル、そういう話かと思います。
冨樫先生は、とにかく興味が向けば何でも見るし読むってどこかに書いてありました。作品のタイトル裏話でも、その時見ていた映画からインスピレーションを受けていたケースが多かったです。
莫大な量のいろんな媒体を見て良い所を見つけて、それを集めて噛み砕いて取り込んで自分のものにして引き出しを増やす、要するに『インプット』。
そしてその引き出しの中身や、元からお好きだというゲーム要素などを織り交ぜていく。
ルールを作るのが好きとも仰っていました。作ったルールの中で、それぞれのキャラクターが役目を果たし見せ場を作れるようロジカルに組み立てて、説得力のあるアッと驚くような演出や展開を生み出す、これが『アウトプット』。
さいごに、例えば2択問題があったとして、実は正解は『沈黙』だったり(音声ガイドはクイズ形式なんですが、何も押さない(=沈黙)が正解になる問題がありました)
実は3つ目の選択肢があったり(これは壁に穴を開けるという例題を添えていたので、ハンターのゴンの話だと思います)
そういう、ロジカルな中に時々予想外なトリックを入れて崩すことで更に面白くなる、と仰っていました。
『アウトプット』や『トリック』は、乗り越えられない壁があったりセンスによる部分も大きい気がします。だけど『インプット』は努力以外ないと思うんです。
色んなことに興味を持ち、沢山の作品を見られるなら、それ自体もまた1つの特殊能力だと思います。
だから、う〜ん…なんでしょう、冨樫先生ってあんまり表に出てこられないからミステリアス感あるし、『天才』って言葉で片付けられがちだと思うんだけど
そんな簡単なもんじゃないっていうか、自然発生じゃないんだなぁって思っちゃいました。
私もこの原画展に来るまで、だって天才は天才だもの…って思ってたんですが、冨樫先生も色んなものを参考にして、常に何かに挑戦されている事を知りました。
そしてその多彩な引き出しによるロジカルでトリッキーな構成って、レベルEから急に強く感じるようになった気がします。
だから思うに、幽白は割と上からコンセプトを決められていた感じもあるし、実際そういう裏話も昔からよく見かけました。あと週刊連載だと忙しすぎたと思うので、インプットに時間をさけなかったんじゃないかなと。
幽白が終わり、休暇を挟んで始まったレベルEは『冨樫先生が描きたいものを描く』というコンセプト。そして当時のジャンプでは珍しい『月イチ連載』でした。
おそらくこの辺りから少し時間を作れて、爆発的にインプット量が増えたんじゃないかなぁと思いました。
久々に見ていて、レベルEの異様な完成度に驚いたんですよね。リアタイで読んでた時、ここまで見えていませんでした。
わたしは絵の学校には行ったことがないのですが、そういう学校で勉強するであろう事が全部実践されているというか。絵や構成の技術も話作りの理論も、お手本というか教科書に載っていそうな美しさだなと思いました。
幽白だと、わたしの大ッッッッ好きな仙水編の『禁句(タブー)』や『遊熟者(ゲームマスター)』が、冨樫先生が好きだと仰っている『ルールを作ってそこで戦わせる』という今のハンターのような世界観にあたるんじゃないかな。
幽白全体で見たら仙水編は終盤だし、もしかしたらそこで冨樫先生もこういうのをもっと描きたいって思ったのかなぁ、とか思いを馳せながら見ていました。
絵柄の話
で、すごく印象に残っている浪川さんの音声ガイドなんですが。
『ハンターからは、冨樫先生は特定の絵柄を持つことをやめて、流行りや気分にも左右されず、その場面やキャラクターに一番適した絵柄を使い分ける事にした』というお話です。
いやはい、そうだと思うんですけど明言されたからひっくり返っちゃって。サラッと仰ってるけどめちゃくちゃ難しい事ですよね。
でも確かにゴンやキルアやクラピカみたいな可愛い感じのルックスのキャラクターは、幽白の頃の絵柄だと思います。幽白の絵柄に憧れて育った私が初見で二度見したくらい、心が躍るほどに幽白の絵柄です。
そしてヒソカやクロロみたいなミステリアスで美しいお兄さん(適切な表現かわからない)は、レベルEの時みたいなリアルよりの絵柄だと思います。
この振り幅にして、それでも一貫して全部冨樫先生の絵柄なんですよね。ま〜〜じですごいなと思いました。
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レベルEをリアタイであまりちゃんと読んでいなかった理由なんですが、わたし小さい頃からずっと蔵馬が好きで、ひたすら模写して育ったんです。凄まじい執着でした。(おかげさまで蔵馬の台詞はいまだに一言一句覚えてます)
も〜とにかく幽白の、特に暗黒武術会後半〜仙水編の絵柄が好きで好きで、暇さえあれば模写してました。なんなら小学生にしてノートに鉛筆で8Pくらいの同人漫画描いてました。しかもちゃんと綺麗に終わりまで描いてたのを覚えてる、なんかみんなで車で海に遊びに行く話だった…(当時はもちろん同人という概念など知りません)
なので、幽白の終盤で実写っぽい大人びた絵柄になっていくのが寂しかったし、そのあと幽白は終わるわレベルEは絵柄がまるで変わってるわで、子供のわたしは飲み込めなかったんですね。
大人になって読んだら、何これ面白い(´◉ᾥ◉`)ってなるんですけどね。そして今日久しぶりに見て、また驚いた次第です。一生お世話になってるなぁ。
でも絵柄はやっぱり、今でもゴンやキルアやクラピカが好きです。これも一生変わらないんだと思います。好きです。
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そして今回の原画展のキービジュですが、こちらは歴代主要キャラを一人ずつ描き下ろした原画のコーナーがありました。
そこの説明書きがまた素敵で、『冨樫先生が今の絵柄で歴代のキャラクターを描きました』という内容でした。
『今の絵柄で』。胸熱すぎません……?
終わって28年後にまた描き下ろしの幽白キャラが見られるなんて、連載終わって絶望してた小学生のわたしに教えてあげたい。頭身が上がって、みんなすごく格好良かったです。
25周年記念の時も新規ビジュアルに狂喜乱舞して、コラボカフェに行ったりローズオイル買ったりしてましたが。あれはアニメ絵だったからね。
アニメ絵も忠実に再現されていてとっても嬉しかったけど、冨樫先生の直筆で原画を見られる日が来るなんて。
もうほんと生きてて良かった。
原画の話
えっと、これすごい驚いたんですが。
ハンターからは目盛り入りの一般的な原稿用紙なんですが、レベルEまで用紙は『無地』です。
なのでトンボや断ち切り線も見当たらず、色んな位置に色んなサイズで描かれています。
何か四角いものを置いてなぞるのか、目安の線みたいなものは全部に引いてありましたが、それも鉛筆です。き、消えないんですか…?
そしてそれに対して余白には、おそらく編集さんかデザイナーさんだと思うんですが、重要な部分が雑誌にうまく収まるように
『天地に合わせて〇〇%縮小』
『〇〇㌢まで縮小』
『天に合わせる』
『ノド〇〇㌢余白』
とか長さの目盛り付きの指示書きが入ってるんです……(『拡大』の文字は見かけませんでした)
おそらく冨樫先生の感性と勢いを止めたくなかったんじゃないかなと思いました。冨樫先生が思ったところに思ったように描いて、それを他の人が本に収めるために調整する、
このやり取りが、原稿用紙になったハンターでもまだ続いていました。驚きました。
だから本誌や単行本で見ていた画面は、かなりの割合で縮小がかかっていたという事だと思う。それであの迫力だったのか。
今日わたしは、冨樫先生の本来の感性の原画を見られたわけです。
生きてて良かった。
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それから冨樫先生は現在Twitterで進捗の写真を上げて下さっていますが、あのページ下のナンバリングは幽白の1話めから既にありました。
週刊連載は19Pなので1〜19が多いんですが、それとは別に3桁の番号も多くふってありました。あれは何だったんだろう…?
100番台とか200番台が多く、『P』とついている時もあったので、例えば『キメラアント編〇〇Pめ』みたいな通し番号なんでしょうか。わからなかった…。
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幽白ゾーンの最後に、最終回のコーナーがありました。当時は衝撃しかなかった最終回のタイトル『それから…』が大きくデザインされていました。(若干トラウマが蘇りました)
そこだけ、連続で最後の10枚の原画、ナンバリングにして『10』〜『19』が並べて展示されています。うわぁぁぁ……………
あのスイッチの色の話から、幽助と螢子が海に飛び込んで4人の写真が落ちてきて終わるあれです。
賛否両論あるとは思いますが、やっぱりとっても綺麗なハッピーエンドだなぁって思いました。
原画を見られて感無量でした。
撮影スポットとお土産
館内はここだけが撮影可能でした。
1巻の表紙だー!
グッズコーナーで、欲しかった画集も買えました!
出口では、来館記念証も頂きました😊
がしかし、家族もわたしも来館記念証がハンターで被りまして😂
どなたか1枚、幽白と交換してくださらんかのう…ここで言ってもしょうがないな…w
ちなみに刺し違えてでも欲しいって言ってた、この『わ!!!!!』のキーホルダーなんですが…
なんと売り切れて入荷未定でした🥺
でもおととい、公式さんから会期が終わったら受注生産してくださると告知があったので、正座して待とうと思います😊
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会場を出たところで家族の存在を思い出しました(コラーッ)
家族もこうなるのわかってて、先に出て持ってきた本を読んでいてくれました。
迎えに来てくれましたが、わたしは完全にトランス状態。心が魔界に行っている。
しかも集中しすぎたせいで低血糖おこしてフラフラです。休憩しても椅子から転げ落ちるし、メガネ吹っ飛ばすわ携帯落とすわのポンコツ要介護…(前科多数)
前に羽海野チカ先生の原画展に一緒に行った時もこんな感じでしたね…すまねぇ家族ありがとう
ライブや原画展に行くと毎回こうです。
だからわたしは迷惑をかけないためにソロで行くんです。なのでどうやって帰ったのかいつもわかりません。(白目)
2日前のスタライ7thもそうでした。なんか最近ずっとキャパオーバーですね、ちょっと落ち着きたい( ˙-˙ )
ということで、氾濫していた感想を書き出せて少し落ち着きました👍
長々読んでいただきありがとうございました!
これから行かれる方、楽しんできてくださいね☀