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デイリーチェスでソフト指し(cheating)を疑われる―ラピッドとブリッツ、バレットチェスのレート差―

※取り留めもなく書いている記事なので、特に結論などはありません。日記程度のものとしてお読みください。

先日、chess.comで開催されていたデイリーチェスの公式大会に参加した。
参加者6名ごとにリーグを組み、そのうち最も勝ち点の高いプレイヤーが次のリーグに進む、といった進めかたである。

私と同組になったプレイヤーに、ラピッド2000超え、ブリッツ1700超えの(僕からみたら)強い選手がいたため、自然気合の入る大会となった。

対局を進めていくと、そのプレイヤーとの対局は先手番、後手番ともに序盤で相手のミスがあり優勢〜勝勢で対局が進んでいった。

そして、あと2手でメイトという状態になったとき、対戦相手からチャットが届いた。


"Too strong"
私は素直に称賛と受け取り、強い相手から認められた喜びで、相手を友だちに追加する申請を出しつつ礼を言ったが、なんと相手は"So what engine did you use dude?" と私をソフト指しと疑うチャットをし、その後も私のブリッツやバレットのレーティングを取り沙汰しながら罵倒を浴びせてきたのだ。
私は彼に対し、自分の指し回しがさほど優れていないこと、相手に簡単なミスがあったことなどを説明し、他人を侮辱するべきではないと教え諭したがその甲斐はなく、彼が改心する様子は見られなかった。私は彼をモデレーターに通報し、ブロックし、その後友だち以外へのチャット機能を永久に閉ざすことにした。

ちなみに、彼との対局の分析結果はこうだ。

私はそれなりによく指したが、それ以上に相手の精度が低かっただけだということが分かるだろう。

さて、私は真剣に対局をしていただけだが、なぜ彼に疑われなければならなかったのだろうか。
それは、彼がただ負けた腹いせに罵倒を繰り返すたちの悪いプレイヤーだったというだけの理由かもしれない。
しかし、彼の指摘していた通り、私のレーティングには疑わしい傾向性があるのは確かだ。
通常、ブリッツのレーティングはラピッドのレーティングより2〜300ポイント程度低くなるという。それは、ブリッツをプレイする人びとがある程度チェスに慣れている人に限られるという点と、ブリッツとラピッドでは求められる能力が異なるからだと言われている。

しかし、私のラピッドとブリッツのレーティングは600以上離れていたのだ。
ラピッドのレーティングは1600台だが、ブリッツは900台、そしてより短時間のバレットのレーティングは600台という状態であった。
そして、私のラピッドのレーティングはこの1年で急激に(400以上)伸びているが、ブリッツやバレットは伸びるどころか以前より落ちていた。
そこへ来てデイリーチェスで格上を圧倒したとなると、確かに疑う気持ちも分からないではない。

長い持ち時間であればあるほどソフト指しはしやすくなる。
ネットでストリーミングされる対局もほとんどがブリッツの対局だ。
一人前のチェスプレイヤーとして、人に疑われずに指すためにはブリッツのレートを上げなければならないのだ。

その時から1ヶ月程度たったが、現在のレーティングがこれだ。

これらはすべて直近1年間の記録だが、僕のレーティングが持ち時間によっていかに偏っているかが分かるかと思う。
未だにブリッツのレートはラピッドからは550程度離れているが、少しずつ差を縮めていっている。
バレットチェスに関しては、取り組もうかと少し思ったものの、チェスの練習としてはむしろ悪影響が大きい(本筋ではないハメ手や勝手読みが増える、早指しの癖がつく)と考え、あまりプレイしないことにした。

もうすぐチェスに本格的に取り組んでから1年になるので、1年間の記録をまとめた記事を書こうと思う。


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