originとは
こんにちは、るしあんです。
何もブログを二回書いてもう満足してやめちゃったとかではありません。次に何を書こうか思案したり、普通にリアルの用事等をこなしている間にもう前回から早一週間が経過しようとしていました。
という訳でこのブログに関しては自分のペース的にも今後も最低一週間に一回(多い時は二回もあるかも?)くらいで更新していこうかと思います。
今回はタイトルにもあるようにorigin(オリジン)についてお話していこうと思います。
まずoriginとは何ぞやというと、日本語に訳すと発端や端緒、起源、源泉等を意味する単語です。では今回は何のoriginについて話すのかというと私のオタクとしての人生についてです。
一重にオタクと呼称する人たちも、この単語の前に置く修飾語によってゲームオタクやアニメオタク、鉄道オタクにアイドルオタク…といったように多種多様に存在しています。オタクと言ってしまうと少し違ったとらえ方や敷居の高さを感じてしまう人もいるかもしれませんが、何か好きなものがある、そしてそれに定期的に触れるといった事は万人にある事だと思います。そしてそれには必ずきっかけになるものがあります。私はそれが何であったかというより、それが当人の今後の趣味趣向引いては生活に多少なりバイアスをもたらす程に影響力を持っているという事が重要だと思います。
という事でここからは漫画や映画、アニメ、ゲーム等のカルチャーを私が嗜むきっかけとなった作品についてとそれがどのように私の生活を変えてくれたのかについてお話していきます。
今回は一応作品の紹介もするのですが、ここで書くには長くなりすぎてしまう上にどうしても私の感情が入ってしまうので紹介というか私がただその作品について「ここがいい」「あそこが素晴らしい」と語るだけになります。
作品語り
私の記憶にある限り、最初に「ハマった」といえる漫画作品は『鋼の錬金術師』です。これは荒川弘先生による漫画作品で『月刊少年ガンガン』にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載されました。
あらすじは愛する母親を早くに亡くした兄弟、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックは母を甦らせようと錬金術の禁忌である人体錬成を行い、結果失敗した末代償としてエドワードは体の一部、アルフォンスは体を失ってしまう。歳を重ね錬金術を深く学んだ二人は体を取り戻すために「賢者の石」を求め世界を旅する中で、この世界の真相を知っていき戦いに巻き込まれていくというダークファンタジー作品です。
私の母方の祖父は自動車整備工場を営んでおり、家の都合で私は幼少期は放課後はそこで預かってもらっていました。そこには車検等を待つお客様が時間をつぶす用に叔父が集めた漫画が多く置かれており、私も宿題が終わりする事が無くなると内容を特に理解するわけでもなくパラパラ漫画を読んだりしていました。そして『鋼の錬金術師』もその中にあった漫画の一つでした。
何故幼少期の私が数多ある漫画の中からこの作品を手に取ったのかというと他の作品よりも表紙に描かれているキャラクターがポップに見えたからだったと思います。(本棚にはその他にバカボンドや新宿スワン、キン肉マンにスラムダンク、ギャングキングhunter×hunter等名作が多くありましたが幼少の私にはどれもとっつきにくかったのです。)
まぁ、キャラクターがポップに見えたから手に取ってみたはいいもののあらすじの通り、内容はかなりダークなものだったのですが…。
閑話休題、このようにこの作品を手に取るきっかけは本当に偶然だったとしても、この作中の「悪役の描き方」が私を魅了し、私のその後の価値観や趣味趣向にまでも影響を与えたのだと思います。
「悪役の描き方」
私は基本的に勧善懲悪が好きで最後にはヒーローが悪役を打ち負かし勝利する展開が一番読んでいて心地がいいと思っています。しかし同様に悪役に魅力や人を惹きつけるカリスマがないとその悪役を倒したとしてもカタルシスは得られません。
作中で登場する敵はどれも強大で人間では太刀打ちできないような存在ですが、彼らには共感を誘うような欠けている所があったり、敵ながら尊敬したくなるような信念を持っている為読者を魅了して止まないのだと思います。
このように魅力的な敵が多く登場するこの作品の中で私が一番好きなキャラクターがゾルフ・J・キンブリーという人物です。彼は元軍人であり、作中でイシュヴァール殲滅戦という民族紛争で任務と言う名目上嬉々として多くのイシュヴァール人を錬金術で爆殺したサイコパスですが、彼は単なる快楽殺人鬼と言う訳ではありません。彼は自身が己の信条にまっすぐな人間であると同時に、「己の信念を貫く人」を尊重し、例え彼に敵であったとしても己の信念を持つ人間に対しては敬意を持って接し理解を示します。
彼の行いは当然許されるものでは無いですが、闇雲に敵対する人間や自分と違う立場の人間を排斥するのではなく敵の信念を理解し認めたうえで真正面からぶつかってくる姿には尊敬できます。
最後に
こんな感じで私のoriginである『鋼の錬金術師』について紹介してみましたが、興味湧いたから読んでみよう、とか久しぶりに読んでみような、と思っていただけたら幸いです。
ですが、なんというかなんとも苦虫を嚙み潰したような気分ですね、自分のお気に入りの作品を自分の言葉で紹介するというのは。今回のブログを書きながらずっと「もっと…こうっ…あるだろ!!いい表現がぁ!!」と悶々とした気分になりました…もっと精進が必要ですね。
私にとってのオタクのoriginが『鋼の錬金術師』であったようにそれぞれにoriginがあると思います。その作品を今一度見直すのは自分の軌跡を振り返る事が出来たり、当時の胸の高鳴りを感じられるので私は定期的に見返してしまいます。皆さんも今特に面白いものないな、なんて感じたら今のものばかり見るのではなく思い出を振り返るのもいいのではないでしょうか?
それではまた次回お会いしましょう。
るしあん
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