EUスペサル # 7
☆新しいシャツ : 大貫妙子
大貫妙子のデビューは1976年だが、これはソロとしてのデビュー。
それまでは伝説のバンド"シュガーベイブ"でkb
cho. Vo. と紅一点の存在感で活動していた。
だからプロデューサーだった大瀧詠一などは後年までずっとター坊と言う愛称で呼んでいた。
と、そもそも今回はEUスペサル。
何故大貫妙子なのか。
この人の紡ぐ言葉はナチュラルで女性ファンの琴線に触れるような言葉で歌い掛けるのだがちっともユーロしていない。
実は曲調に非常にヨーロッパ的な半和音が用いられている。
それは彼女が、どこまでそれを意識しているか不明なのだが彼女の織りなす曲の数々にはそう言ったものが実に多い。
又、初期アルバムに坂本龍一のアレンジ作品が大変多く長年にわたりコンビを組んでいた。
この時代、音楽もファッションもヨーロッパ文化思向が一層強くなって行くが大貫のヨーロッパ志向は流行とは無縁で、首尾一貫している。
若者のヨーロッパ文化志向にも飽きが生じても大貫の曲調は活動初期から微塵も揺るがない。
本日は大貫の作品でもより欧州志向が強いと感じる♫新しいシャツ をお聴きいただきます。
ライブ音源で、これはギタリスト大村憲司の追悼と冒頭の大貫本人のMCで判る。
大村憲司はこの曲のオリジナルセッションで参加していた。
大貫妙子の4枚目のアルバム「ROMANTIQUE」に収録されてアレンジとピアノ、オルガン、シンセサイザーその他が坂本教授、g 大村憲司 b 細野晴臣 ds 高橋幸宏 コンピュータプログラム 松武秀樹 と言うこれは1980年のアルバムだから既に活動していたYMOのメンバーが勢揃いして大貫のアルバムを作ると言う
コンセプトは女YMOに他ならない。
https://youtu.be/oMA1jZJ2K88