末吉公園④ そそくさと出口に向かった私たち。今考えると怖いと楽しいは紙一重だったかもしれない。
なんだかんだで沖縄初上陸したのに
夜の末吉公園のことをしつこく書いてしまった
末吉公園からすると
私たちのような沖縄初心者が
暗くなる頃入園し
「暗い、前が見えない」
「誰かが歌ってるような…」
「なんだか三味線の音が」
など勝手に怖がって
しかもnoteにあげるとは
営業妨害だ!!
と憤っているかもしれない
いやしかし
帰ってきて2ヶ月たった今も
最も鮮明な思い出は
夜の末吉公園なんだもん
暗闇から突然現れた
空に伸びる椰子の木に驚き
大きな謎の巨大フカフカ・カップル鳥が
頭上を飛んでいくのに息を飲んだあと
私たちは早足で川の近くの小道に戻り
チラチラ光る民家の灯りを頼りに
出口にたどり着いた
「あ〜出口だー」と言った途端
強烈なスコールに襲われた
こういう時のために
カッパと折り畳み傘を東京から持ってきたのだが
リュックには入れていなかった
これが末吉公園の祟りかどうか
確かめる間もなく
すっかりずぶ濡れになった
すると途端に雨はピタッっと止み
また微かに歌が聞こえた
この、夜の末吉公園は
びっくりと恐怖と謎とスプラッシュスコールの
天然のアミューズメントパーク
だった気がする
久しぶりに真剣に怖がって驚いて
慌てて何かが聞こえてずぶ濡れになった
そして沖縄の一番の思い出になった