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「た」 たりり〜ん 横から くすり〜♫
ある冬のお散歩の朝
犬は突然横倒しになり棒のように硬くピーンと突っ張って
息が止まってしまった。
とっさに「これは死ぬ!」
と焦って人工呼吸と
心臓マッサージをした。
やったことがないので間違ったやり方だった
かもしれないが、息を吹き返して
ふらつきつつ 歩いて家に帰った。
やがてそれがテンカンとわかり、頻繁に発作を起こすと
次第に薬が増えて
シロップ、粉薬、錠剤とかなりの量になった。
あれこれ騙したが、犬は飲みたくない、首を振ったり
何度もオエッと出したり、色々な手で 犬なりに反抗した。
反抗の一つが
たりり〜ん横からくすり〜作戦(?)だった
右から入れれば左、前から入れても横に出す。
毎日とんだところに知恵と時間を使い
勝負は5分5分、シロップであちこちベタベタになった。
お互いに大損だったと思う。
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