描く事 =
絵を描く過程は、
祈る事と似ている。
一途な想いを二次元世界で発信し続ければ、それは単なる妄想ではなく、現実となってこの三次元世界に現れることを、私は信じている。
コロナのせいで、
と思う事もあるけど、コロナのお陰で気付かされた事もたくさんある。
毎日健康に過ごせて美味しいご飯が食べれるだけで、感謝の気持ちが湧いてくる。大袈裟じゃない。
私達が日常生活を送れるように、変わらず働いてくれている方々に本当に感謝だなと思う。
こんな事がないと 当たり前の生活が有り難いと気付けないなんて、と思ったけれど。
それとは別で、コロナで世界が変わってしまった後、創作活動のやり方も変えていかなければいけないなとも思った。
個展をやってより多くの人に作品を観てもらいたいとか、今年はデパートでの展示が出来たらとも思ってたけど、そこだけに拘っててもちょっと違うのかなと。
リアルの場で、生の絵を鑑賞してもらうのがもちろん一番伝わるけれど。
別の方法であったとしても、それはそれできっと伝わるんだろうなと思う。
色々やってみたくなった。
ただ、やりたい事が多過ぎて、そしてその中のどれをやればより理想に近付きそうなのかすら分からない。
考えても考えても答えが見つからないので、考えるのを辞めたくて絵を描く。
辛く苦しい状況とか、悩んでたり悲しかったりする時のほうが、深みのある絵に育ってく気がする。
そうゆう気持ち達を 絵が全部吸収して、取り込んで、何だか今までにない新しい感情を表してくれる気がする。
ネガティブとか、ポジティブとか、関係ない。
ただ単に癒される絵とか、ハッピーになれる絵、とかを描いているわけではなく。
どんな思いでもいいし、何か新しい感情が沸き起こればなと思う。
ただただ、祈りながら描いているだけ。
描く事は祈る事と似ている。
描きながら、
自分が悲しいと、寂しくて泣いているように見えたり、
自分が楽しいと、嬉しくて泣いてるように見える。
あなたにはどう見えるでしょうか。
「YUnn」
油絵 2020年制作 175×175mm