はじめましてのご挨拶~30代半ばにして生き直しはじめた私~
はじめまして。Ruruです。よくある話だと思いますが、新しい年を迎えて気持ち新たに何かを始めたいと思い、最初に浮かんだのが「文章を書く」ということでした。
30代後半に差し掛かる年齢の私は、小学校中学年あたりで初めてパソコンに触れました。デジタルネイティブとまではいきませんが、そこからインターネットとともに成長してきた世代です。私は、小学校高学年の頃から一時期インターネット上の掲示板で創作小説を投稿していました。特に何かを受賞したとか、大きな反響を得たとか、そういうことはないのですが、どんどんと浮かんでくる感情や言葉たちを形にしたくて、誰かに届けたくて、毎日毎日、時には寝食を忘れるほどに熱中していたのを覚えています。
小中学生の頃の長期休みの宿題のほとんどは全く手をつけないのに、多くの同級生が面倒くさがっていた読書感想文だけは喜々として取り組み、毎年賞をもらったりしていました。上手い下手はともかくとして、とにかく文章を書くことが好きな子どもでした。本や漫画を読むのも大好きで、ページをめくるだけでさまざまな世界に行ける、いろんな感情を味わえる、そんな喜びに浸っていました。そうして触れた作品たちにも刺激を受けながら、不器用ながらも心の底から文章を書くことを楽しんでいました。
そこから相当数の年月が経ち、日本の典型的なダメ大学生の時期を経て社会人になった私は、友人や家族との時間と並行してそれなりに恋愛も楽しみ、仕事に邁進する日々を送っていました。そして社会人5年目以降は、恋愛と仕事が脳内のほとんどを占め、さらにそこから数年経った頃には頭の中の9割は仕事になりました。文章を書くことが大好きだったのは遠い過去の話になり、あんなこともやってたな、といわば黒歴史のような扱いになっていた始末です。細々とつける不定期の日記は習慣として残りましたが、人に見られるところで文章を書くことはSNS含めてほとんどやっていませんでした。
そんなことよりも、明日の、週明けの仕事の準備をしなくては。短期、中期、長期で自分のキャリアをどうしたいか、今どの地点にいるのか、そして今後どうしていくべきかを考えなくては。そんな強迫観念を抱えたいわゆる社畜として30代半ばまでしばらく走ってきました。その間に、私は会話のほとんどが仕事の話になっていることに気づいていませんでした。仕事の成果が自分の一番重要なアイデンティティかのように、その成功を追い求めて、でも人に誇れるような成功も掴めず焦りだけが募る。そんな、なんとも息苦しい生き方をしていたと思います。
そんな中で30代半ばで知り合った男性と婚約しましたが、結局婚約は解消することになりました。お互いに何度も話し合い、考え抜いた末の決断で、どちらかの不義理があったとか、醜い争いがあったということは全くありません。ただ合わなかった、折り合いをつけることができなかった、というだけのことではあったのですが、それなりに心にくるものがありました。
そして、この婚約解消は、私の中で大きな転機となりました。厳密には、これよりずっと前からの経験、自分の中の解消できていない問題が大きく作用していることに気づいた、ということなのですが、この話は改めておいおい綴ろうと思うのでここでは割愛します。
私はそこからまた、自分の人生を生き直しています。相変わらず仕事にも精を出していますが、自分ひとりの時間をより多く持つようになり、1年半近くこれまでひた隠しにしていた弱い自分と向き合い、自分の奥底にあるものと深く繋がろうとしてきました。現在は、弱い部分を認めることで自分自身を癒し、活力を取り戻し、新しい人生を生き直そうとしています。そうすることで、人との時間もさらに楽しめるようになってきたと感じています。
そんな自分の記録を残したいと思い、筆をとりました。また、深く自分と繋がれば繋がるほどに、これまでたくさんの人の言葉に傷つき、悩み、それ以上に救われたことも思い出しました。その一つが非常に身近な友人の一言で、「あなたのダメなところ、弱いところ、恥ずかしいところを見せることが、誰かの救いになることがある」というものでした。虚勢を張ってばかりで弱いところを見せることが悪だと思っていた私にとって、この言葉は長いあいだ心に残りつつも、なかなか実際の行動に移せていないものでしたが、この言葉を思い出したことも今回発信を始めてみようと思った大きな理由の一つです。
これから少しずつ、私の人生の軌跡の一部を書き記していきたいと思います。決して華やかでも壮大なものでもなく、日々思いついたことをつれづれなるままに書いていくことになるかと思いますが、何かのご縁があって読んでいただける方がいれば嬉しいです。