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石橋さん
このお気に入りすぎて逆になかなか使えないコップでココア飲んだ。久しぶりのココアは、久しぶりに使う賞味期限の切れたパルスイートの分量をミスったせいで沼のような甘さになってしまった。だけども飲み切る頃には馴染みの甘さになってしまった。
買い出しに出かける。雨の匂いはしない、降りそうで降らない辞書みたいにぶ厚い雲。ふりそうと打ったら、予測変換が不理想と出してきた……なんか口をとがらせたくなる。
雨が降らないなら石橋さんで行こう。20年前からずっと青の石橋さんに乗っている。
前回鍵をかける取手の部分を壊していたことに、また壊すことで気づいた。記憶はか弱い。ゴリラでおなじみの速乾ボンドでなんとか対応しようとしたが、無駄骨だった。またぽっきり折れた。
鍵を新しくつけかえてもらう。30分くらいでできますよぉと自転車屋さんが言ってくれたので、買い出しをして時間を見る。
30分後戻ったら、さっきの方が休憩に出たのか違う従業員の方に変わっていて、鍵のかけ方を教わり、スペアキーも受け取る。スペアキーって家の中でどこ置いておけばいいか困る。財布に入れっぱなしだな、明日どこかいいとこないかなって探そう。
このつけてた鍵、いらないですよね? と言われたので、いらないですと答えると、自転車屋さんは無造作にドサッと作業スペースであるカーペットに投げた。
なんか口をとがらせたくなった。
そんな日。