シェア
ぽるぽの乗車文章
2021年5月16日 15:12
鬱蒼とした森を越え、太い茨に覆われた道を切り開き、高く険しい岩壁をよじ登ると現れるのは濃い霧に包まれた石の城。その城の空にはいつも、重たい積乱雲が固まったかのように存在し、雷の音が常に聞こえる。民たちは言う、あの城には世にも恐ろしい魔王が住んでいると。遥か昔からそう伝わっていると。「我輩は魔王!この世の全てに破壊の雨を降らす者。我にかかれば、世界を牛耳るのもちょろいもの。人間共よ、恐怖に震え