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VRoid製モデルにもこもこのファーのついた服を着せたい

ルルです。
VRoidモデルにファーがつくりたい。
それもBlender解説記事でよくあるハイポリのふわふわぬいぐるみじゃなくて、とげとげのでいいからローポリのやつ。
VRMに書き出してからBlenderでかんたんに作れることが判明しましたのでまとめておきます。

バージョン:
VRoid Studio 1.22.1
Blender 2.93
Vroid2Pmx 2.01.05:miuさま
└撮影用に変換しただけなので、VRM形式のままでいい人は使わなくて大丈夫です。
作成したモデルの原作:Fate/Grand Order、シノアリス

左が作業前、右が作業後

ビフォーアフターはこちら。首回りのファーがもこもこになりました。ウェイト調整もしなくてよかったです。
(マントについてはそのうち別記事で解説します。また、足はBlenderのモデリングのはなしなので取り扱いません。手についてはVRoidのボディスーツ機能で作れました)
注意:このやりかた、ファーの法線がめちゃめちゃです。そんなに気にならないけど。

今回はこの自作オベロンで試します。

VRoid Studioで作成するときに気を付けることは、
あらかじめファーの部分はテクスチャを分けて作っておきます。レイヤーを分けるという意味ではなく、ファーの部分だけのアイテムを作ります(重ね着内でもOK)。要は書き出し後にファーのマテリアルが別になればよいです。
VRMエクスポート時に必ず「透明メッシュを削除する」にチェックを入れます。

ここ

さっそくBlenderを使います。

vrmを読み込みます。vrmを読み込む機能は標準ではなかった気がするので調べてみてください。マテリアルプレビューで確認します。

問題なし

保存してからBodyのメッシュをマテリアルで分割します。
この、ソリッド→マテリアルプレビューに切り替えるのと、マテリアルで分割する機能は重たいみたいで、よくBlenderがクラッシュするのでこまめに保存しておいてください。

オブジェクトモードでファーを選択してモディファイアからソリッド化します。幅をマイナスの値にすると外側に向かってぺたんこのファーだったものが膨らみます。
これがたぶんファーのボリュームに直結すると思われます。たぶん…。

ライフジャケット・オベロン

ソリッド化を適用します。

次にポリゴンを細かくするためにモディファイアからサブディビジョンサーフェスを適用します。
初期設定のまま適用。
背中とか、デザインによっては肩とか割れてしまうかもしれませんが、この後ファーのふわふわでごまかすので問題ないです。

ロングコートの背中はもともとメッシュがつながってないのかも?

編集モードでメッシュを選択して、左メニューのスムーズを引っ張るとランダム化という項目が出ます。

知らなかったそんな機能…。

黄色い●を引っ張ると……ファーが暴発します。

どんっ!

左下にランダム化の詳細設定が出てくるのでいいかんじに調節。

適当に変えてください

マテリアルプレビューで確認すると透過部分はもういらなくなってますね。
テクスチャを不透明色でぬりつぶします(このオベロンの場合は、メインの灰黒でぬりつぶして青い部分はそのままにしておくのがいいような気がします)。

こんな感じで不透明のマテリアルにしました

できました。
オブジェクトモードのAキーで全体を選択してvrmに書き出しします。

(ファーについてる灰色の点はボーンが見えてるだけなので気にしないでください)

このやりかたでジャンヌオルタ(FGO)の脚と腕のもこもこ、シンデレラ/オルタナティブ(シノアリス)の上着も作れました。

VRoid製モデルにファーをつけて、あったか~い夏を過ごしてください。では!


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