今日は夢を見ました。
今日はといっても、毎日のように夢は見るんですけど。正直鮮明に覚えてるわけではないんですけど、あの懐かしい感じとか懐かしさの中にある寂しさみたいなものがずっと心の中にあって、そのせいでなかなか夢から抜け出せないでいます。
小さい頃、本当はずっとこうしていたかった。たぶん3歳くらい。 その頃の自分はおりこうさんで、自分のやりたい遊びや食べたいおやつがあっても、年下の弟や従妹に譲ってた。泣いたり怒ったりすることもなかった。いつも「いいよ。」と、思ってもいないことを言って胸のあたりに穴が開いている感じがして、それなのに笑っていた。 たくさん怒って泣いてどうしてかわからないけど悲しくなりながら、目に映ったものすべてを壊して倒してぐちゃぐちゃにして、全部捨ててやりたかった。声が出なくなるまで泣いてしまいたかった。我慢してたものを、弟や年下の従妹たちのように全部吐き出したかった。
だから18歳の私がそうした。18歳になって、あの時やりたかったことを全部した。怒って泣いて、叫んで壊して倒して吐き出した。 でも、誰も見てくれなかった。お父さんもお母さんも、私がこんなに泣いて怒って崩れてるのに。目も合わせてくれなくて、余計に悲しくなったからもっと壊した。もっと泣いて、全部元に戻れないようにした。そしたらなんか面白くなっちゃって、たくさん笑った。笑ったら、みんなが見てくれた。お父さんもお母さんも、弟も従妹も。そこら辺の知らない人たちも。怒ってた時は目も合わせてくれなかったくせに、笑ったら変な人って言われてたくさん見てくれた。もうどうでもよくなった。 そしたら、背中から羽が生えてちょっとだけ飛べるようになった。飛べるというより浮いている感じだった。みんなと違って、足を使わなくても移動できるようになったからたくさんの人が私に興味を持った。みんなが珍しそうな目で私のことを見てきた。特別に扱った。昔はそれが欲しかったけどもういらなかったからつまらなかった。
みんなそうしているのに一人だけ私の羽が見えないように扱うやつがいた。聞いてみたら私の羽なんかに興味がないらしい。私にも興味がないらしい。腹が立ったから、そいつの周りをうざったいくらい付きまとってやった。お父さんもお母さんもいらなくなった。私が興味を持つのはあいつだけだし、私に興味がないのもあいつだけ。それでいいや。