VIVEUltimateTracker(アルトラ)レビュー

noteの記事タイトルってスペース入れられないの……?
VIVEトラッカー(Ultimate)は、以下本文では「アルトラ」と称します
正式名称は VIVE Ultimate TrackerとVIVEトラッカー(Ultimate)どちらですか


VIVEトラッカー(Ultimate)入手の経緯

Uni-motionを愛用していましたが(2022年~2024年)、乗り換えました(2025年1月)
トラッキング性能が理由ではないです 性能に不満はありませんでした
いっぱいトラッカーをつける元気がなくなってしまったためです
6つが3つで済むようになる この魅力に勝てませんでした

レビュワー情報

筆者:167㎝ 女性 標準体型 末端(頭手足)が小さい HMDはQuest3
足に故障あり 動きはゆったり 1回のVRプレイ時間は1時間ぐらい

フルトラでたまに遊びたいけどベースステーション据えるほど本格的にやる気はないからほどほどの性能で楽にフルトラできる環境があったらいいなというスタンス
環境 https://www.geartics.com/Lasairfhiona

こんな感じです(動画デモ)

設定を特に詰めずにルームマッピングとキャリブレーション完了後すぐに遊んで撮ったものです それでもかなりよい感じ

よい点

・装着、楽
・キャリブレーション、楽
・マッピングもたいした手間ではない
・トラッキング性能、大変良

リリース当初は大変だったらしいですが、アップデートを経てかなり使い勝手がよくなったのだと先輩ユーザーに聞きました とにかく手軽
バンド巻いて1つ電源入れてコントローラとくっつけて8の字ぐるぐるしてキャリブレーション終わったらあとの2つ電源入れて装着してGO

マッピングはトラッカーのカメラに「こんな部屋だよ」と見せてあげるだけで完了します(音声ガイドがあるので迷うことはないと思います) 部屋の壁に絵画や小物棚、本棚などたくさんの目印がある部屋なのでマッピングは良好でした 向きによってはスコアが70点のところもありますが、ずっと使っているうちによくなっていくらしいので期待しています
いまのところ問題は何も感じません
わたしの部屋はあまり明るくありませんが、机の下に全身潜りでもしない限りおかしくはなりませんでした トラッカーのカメラ2つが明るいところを見ていられればなんとかなるようです

トラッキングが失われたら胸のところにトラッカーを持っていったり、一度カメラを覆ってからまた外を見せると復活するそうですが まだそのような必要に迫られたことがありません これについては経験してから感想を書きます

ヘッドセットの重さやコントローラの重さは気になる方ですが、腰と両足につける重めのトラッカーは不思議と気になりませんでした(ただ、足トラッカーは後述の足用バンドと足サイズの兼ね合いの問題でちょっと不安定です)

思った通りの動きができて足の滑りもなく満足です ちゃんと接地感があるのがこんなに気分がよいとは思いませんでした 動画では肘はVirtual Desktopの仮想トラッカーを併用しています(そして腰から下の仮想トラッカーをVirtual_Desktop_Body_Tracking_Configuratorで無効化しています)
今度Standable: Full Body Estimation(疑似トラッキングソフト)とも併用してみようかと思っています

思いがけずよかった点

・VIVE HUB(ソフトウェア)側からトラッカーの電源を切れる
まとめて電源をオフにできます 1個だけオフにもできます
わたしは長押しの加減がわからなくなって何回も本体をポチポチしがちなのでとても重宝しています

・なんでかわかりませんがアルトラの方がお辞儀やカーテシーの姿勢がきれいでした 上体をきれいに前に倒せます

悪い点

・別に……?

安くはありませんが、これを買える人は値段を気にしないでしょう

注意したい点

・PCには開いているUSBスロットが2つ必要
ドングルをつなぐのに1つ、トラッカーのファームウェアをアップデートする時用に最低でも1つ、合わせて2つ必要になります
同梱されているケーブルはUSBCtoCばかりです(なぜ?) PCとつなぎやすいUSBAtoCケーブルを用意しておきましょう

・スカートは不向き
裾でカメラが隠れると即トラッキングが飛びます 腰トラッカーもゆるだぼ系のトップスだと裾が被さって人体が終わります
Uni-motionではこの問題は起きるはずもないため油断しました
とにかくカメラをふさいではだめ 当たり前
フルトラをする日はフィットした運動着に着替えています

・足の小さい人はベルト選びが難しいかも
VIVEストアでアルトラ用ベルトを購入しました わたしの靴のサイズは23.0、足幅狭めです
普通の厚さのソックスを履いた足にバンドを巻き付けると動いた時徐々にゆるんで抜けていきます 対策として足裏にタオルハンカチを挟んだりしています 無様 きつく巻くとうっ血してきて無理でした
つまりもっと足の小さな方だとトラッカーはより不安定になるでしょう
ルームシューズの上からつけるぐらいでいいのかも 腰のベルトもややゆるいです 詰めてもゆるい 痩せているわけでもない大柄な女が試してゆるいっていうのはどうなの 足だってとんでもなく小さいわけではないのに
代わりのベルトを探していますがそもそも選択肢が少ないようです
そしてその選択肢はほとんどすべて成人男性用だと思われます

・足首を振るとトラッカーがカチャカチャ鳴る
上記リンク先のベルトで試しました 着脱が簡単な反面、元気いっぱい足首を振ると音がします
気になる方はねじ止め式がいいのかも

・キャリブレーションが楽とは書きましたが……
数度失敗しました
Quest3のコントローラーとアルトラ1個を同時にしっかり持つことができなかったためです 両手でつかんでがっちりくっつけようとしても回す勢いに引っ張られてずれるずれる
手の小さな人、握力の弱い人は気合の入れどころです
これは毎回やらないといけないので失敗するとちょっとがっかり
よいコツがあればぜひ教えてください 今のところ満身の力で2つを押し当て、かたく握り締めてぶん回しています この準備が正直いちばん疲れる

頭にトラッカーを追加するとよいらしいですが、ただでさえ重いHMDに重さを追加するつもりはありません
重さに耐えられないので完全無線、Quest3本体のバッテリーが上がったらその日のVRは終わり、で生きています

・SteamVRでトラッカーの割り当てをする
VRChatでは何もしなくてもうまくいきました(なぜ でも便利)
それ以外のVRゲームで遊ぶ場合は、SteamVR→設定→コントローラ→トラッカーの管理 から腰・左足・右足にトラッカーを割り当てていく必要があります 1個ずつやるとわかりやすいです

・マッピングされた空間からは出られない
アルトラの知らない場所に行くことはできません 出た瞬間人体が崩壊します
トラッカーのカメラはマッピングされた”知っている”空間を見ていなければなりません

Uni-motionの時はHMDをパススルーにして「は~飲み物取ってこよ」とトラッカーをつけっぱなしで下の階のキッチンに行って戻って来ても人体が大丈夫でしたが、そうした運用はできないので「今から遊ぶ 終わるまでここから出ない」という覚悟をしています

・肘トラ追加は選ばれた人の特権
腰・足は気になりませんでしたが肘は重くて無理でした ベルトもゆるいし
パワーのある、体に厚みのある方向きです
トラッカーをつける手間を省きたくてアルトラにしたのにさらにトラッカーを追加しては本末転倒だなと考え直し、他の部位は仮想トラッカーでやっていくつもりです

利用前の準備(初回)

・VIVE HUBをダウンロード、起動
・ドングルをPCと接続
・トラッカーを1個ずつペアリング(※)
・ファームウェアアップデートの必要がある場合、アップデート(▲)
・マスターとなるトラッカーで部屋をスキャンし、マップを作成(※)
・Steam VRを起動してコントローラとトラッカー1個を持ち、8の字キャリブレーション(※)
※ VIVE HUBがやり方を教えてくれます
▲ ここでPCとトラッカーをUSBでつなぐ必要があります ドングルを引き抜くわけにはいかないのでUSBは2つ必要になります

2回目以降の準備

・ドングルをPCと接続
・腰と足にベルトを装着(この辺でHMDをつけておく)
・トラッカー1つのスイッチを入れる
・Steam VRを起動してコントローラとトラッカーを持ち、8の字キャリブレーション
・ほかの2つのトラッカーのスイッチを入れ、ベルトに各トラッカーを装着

箇条書きにすると手間に思えますが、そうでもないです
最初に電源を入れたトラッカーがマスターとなり、あとの2つにデータを共有してくれるらしいです

まとめ

気に入りました とてもいいと思います
ずれないゆるくないベルトを探す旅に出ます

この辺に1か月以上同じ部屋で使っていい感じになった動画を載せる予定です





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Yuka S. (or rurune)
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