マガジンのカバー画像

84
運営しているクリエイター

#偶然と想像

【映画】自己の無意識の価値: 濱口竜介『偶然と想像』

「言語化できない未決定の領域に留まる才能です。(中略)
自分だけが知ってる自分の価値を抱きしめなくてはなりません。(中略)
そうして守られたものだけが、思いもよらず誰かと繋がり、励ますことがあるからです。」

 映画「偶然と想像」の瀬川の台詞は、秀逸である。

 それは、自己の中にある無意識の価値の大切さを教えてくれるからである。

 「言語化できない未決定の領域に留まる才能」とは、自分でも完全に

もっとみる