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牡羊座の木星

5月11日 木星が牡羊座に入りました。

木星

ギリシャ神話 ゼウス

ゼウスは、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在です。
全宇宙や天候を支配する天空神で、人類と神々双方の秩序を守護・支配します。
全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほどに絶対的で強大な力を持つとされています。
ゼウスがこのような絶大な力を得るまでには、数多くの試練があり、そしてそれらすべてに対応するための策を講じていきます。ゼウスの神話は、本当に沢山あります。

ピーテル パウル ルーベンス「神々の評議会」1622-25年 ルーヴル美術館

左上に座しているのが、ゼウスです。
この絵は、フランス王アンリ4世妃のマリー・ド・メディシスが、パリのリュクサンブール宮殿改修時の装飾絵画として、1621年秋にルーベンスに制作を依頼した作品群の中の1つです。
マリーが新たな摂政としてフランス政権を引き継いだことを記念する作品で、王室の婚姻政策によってヨーロッパ諸国間に長きにわたる平和をもたらそうとしたことを表現しています。

ゼウスはほとんどすべてのギリシャ神話に登場し、影響を与える神です。
ゼウスは時の神クロノスとレアの間に生まれた末息子で、兄にはハーデスやポセイドンがいます。クロノスは父ウラノスを失脚させますが、その際ウラノスより「息子たちがいずれ自分の地位を脅かす存在になる」と吹き込まれます。これにおののいたクロノスは、息子たちを次々に飲み込んでいくのですが、これを嘆いた妻レアによってゼウスはその難を逃れます。
やがて、成長したゼウスは兄弟を取り戻すため、父クロノスに戦いを挑みこの戦いが「テイタノマキア」と呼ばれる戦いです。
父クロノスを追放したあとも、ゼウスには幾多の困難がありました。その中でも最大の困難の1つが巨人族との闘い「ギガントマキア」でした。
ゼウスは、このギガントマキアで勝利するために、正妻であるヘーラーだけでなく、沢山の愛人との間に沢山の子(神)を作ります。ヘルメス(水星)やアレス(火星)、アルテミス(月)、アポロン(太陽)もゼウスの子供です。
一方で、人間が誕生するきっかけとなった神話にもゼウスは登場し、人間に加担しゼウスを騙そうとしたプロメテウスに対しては、凄惨な神罰を与えます。
ゼウスは、神どうしのいさかいや、人間どうしのいさかいにはほとんど罰も益も与えないのですが、ゼウス自身への冒涜は絶対に許さないという一面があります。ゼウスが持つ武器は雷ですが、この雷はすべてを焼き尽くすとされています。

木星

占星術における木星は、「大いなる恩恵」として古代より肯定的な事案を運んでくる天体として捉えられてきました。現代占星術でも、成長と拡張に関連しています。

自信と信頼
木星は、ギリシャ神話のゼウスと同様にその分野は広く、そしてほぼすべてのことに「イエス!」と答えてくれる天体です。限界を破り、新しい領域をつかむことも助けてくれます。木星は「自分が望むものは何でも達成することができる」という自信をつけさせてくれます。

牡羊座の木星

12星座の始まりの星座である牡羊座に天体が入ると新しい旅が始まります。
牡羊座は火の活動宮。一点に集中してスタートダッシュを切る星座です。集中するだけでなく、喜びや興奮も表現する火のサインは、その純粋さもあいまって基本的にポジティブであり陽気な気分をもたらします。
木星にとっての牡羊座は実はあまり居心地がよくありません。一つ前の魚座では、副支配星であったことや海王星と共にあったこともあり、木星が持つ本来の働き(広げること)を発揮していました。
対して牡羊座は拡張ではなく「集中」の星座です。特に衝動性も強く思い立ったらすぐに行動に移すことが得意です。
あまり深く考えることを良しとしない牡羊座の中で、木星がもつ「楽天的で拡大する志向」とが結びつくと、失敗やトラブルが発生することもしばしばです。しかし、牡羊座がもつ先進的でカラッとした雰囲気は、木星にとっては失敗やトラブルからの立ち直りにも作用しますので、常に悪く作用するばかりではありません。なにより、新しく始まる木星の12年のスタートが切られた興奮の方が強いと思います。

木星は私たちの「良い・善良な側面」を育んでいきます。
それは、私にとっての「都合の良い」側面ではないのです。
「良い」側面であり、私が気が付いていない側面でもあったりします。

2022年の木星の動き

5月11日牡羊座入り ♈0度
7月29日逆行開始  ♈9度
10月28日魚座入り  ♓29度
11月24日順行開始  ♓28度
12月20日牡羊座入り  ♈0度

逆行と順行がありますので、牡羊座への木星入りは2回あることになります。牡羊座の木星期は、前期と後期の2回あるということですね。










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