泥炭によるCO2固定🤔
前回、泥炭がCO2を数千年単位で固定する話しはしましたが
果たして実際CO2は泥炭により減っているのか?
泥炭地は世界全体で陸地面積の3%に分布し全土壌炭素の約3/1(400万k㎡)が蓄積されています。
この泥炭地は、熱帯にも44万k㎡存在しており、東南アジアは沿岸部の低平地を中心に25万K㎡の熱帯泥炭地が広がっています。
熱帯泥炭(木質泥炭)は、泥炭湿地林と共存して発達してきました。
しかし、1970年以降の急速な森林伐採やプランテーション開発のため、湿地林面積の減少と乾燥化により泥炭の好気的分解が促進されると同時に泥炭火災のリスクも高まり大量の二酸化炭素が排出されているのが現状です。
実際起きた泥炭・森林火災
2019年9月10日から9月17日の一週間にNASAの気象衛星が観測したインドネシアの火災発生地点の数は、累計8万7960地点
インドネシアでは毎年、雨の少ない乾季の訪れと供に、森林や泥炭地で火災が発生し始めます。
この泥炭地の火災の大きな問題は、地層を形成する泥炭自体が、乾燥すると非常に燃えやすくなり、一度発火し、土の中まで火が入ってしまうと、完全に消火することはきわめて困難になります。
そして、この泥炭が燃えると、通常の土地が燃えた時の20倍にも上る二酸化炭素が排出されてしまいます。
こうした泥炭や森林の樹木の燃焼は、大気中に二酸化炭素だけではなく、二酸化窒素や二酸化硫黄などの有害物質も排出します。
火災発生の原因は
インドネシアで多発している火災の主な原因は、主に農地の開発を目的とした「火入れ」が主です。
特に、火災の発生に拍車をかけているのが、パーム油を収穫するためのアブラヤシ農園や、紙の原料となるアカシアやユーカリといった樹種を植えたプランテーションの造成です。
この記事の内容は一部WWFという環境保全団体の記事を引用しております。
関心の有る方は、観覧してみてください。
本来CO2削減の救世主であるピートランドも森の調和を乱してしまうとあっという間に地球温暖化のホットスッポトと化してしまいます。
自然に有るピートランドは、そのままの形で保持し、劣化したものは再生する。
自然界は調和とバランスで成り立っています。
人間もその一部である事を忘れないようにしないと、崩れたバランスを整えるために起きる災害で被害を被るのは、人間だけでは無いことを肝に命じて置かないと行けませんね
で、次は二酸化炭素の話で~す
今回はここまでで🤗
るるでした(^-^)/