映画『るろうに剣心 最終章』キャラクターデザインを特別公開!The Beginning編 Vol. 1
今回も映画『るろうに剣心』シリーズで衣裳デザイン・キャラクターデザインを手掛けた澤田石和寛さんによる、貴重な衣裳/キャラクターデザインをご紹介!本日は「The Beginning」第一弾。
衣裳/キャラクターデザイン「The Final」編 Vol.1&Vol.2 では「The Final」に登場する雪代縁とその一派や巻町操などのキャラクターデザインをご紹介しました。
前回までのキャラクターデザインと、『るろうに剣心』シリーズで美術を手掛けた橋本創さんによる貴重なセットのデザインアートも、こちらのマガジンにまとめて公開中!まだご覧になっていない方はぜひこちらから👇
■緋村剣心/抜刀斎
天涯孤独だった幼い頃、飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)の継承者である比古清十郎に助けられ弟子となる。動乱の幕末に心を痛め、倒幕派の長州藩の奇兵隊に志願し、桂小五郎から影の暗殺者に任命される。完膚なきまでに斬り殺す強さと冷徹さから〈人斬り抜刀斎〉として恐れられる。だが次第に人を斬ることに迷いが生じていく。
着物のデザインについて、抜刀斎と緋村剣心、巴、新選組などそれぞれ関係を表すためにデザインされているそうです。
■雪代巴
剣心が人を斬る現場に居合わせ卒倒し、介抱された長州藩士が寝泊まりする宿で、帰る家もないからと働き始める。剣心の人斬り稼業を咎める一方で、彼の身を案じ何かと世話を焼く。やがて桂からの信頼も得て、幕府から追われる剣心と共に暮らすよう頼まれる。
衣裳については袖を長めにするなど所作がはっきり見えないようにして女性らしさや奥ゆかしさを表現しているそうです。季節の変化に沿った時間経過による衣裳の転換は、なんと20回以上に及んだのだとか。
巴の秘めた感情を表すため、髪の毛を青に、肌の色を薄くして、血色の薄さを表現しているそうです。
■桂小五郎
長州藩の志士で、維新三傑の一人。腐りきった徳川時代を終わらせようと決心している。奇兵隊に志願した剣心の見事な剣さばきを見て、高杉晋作に「あの男は俺がもらう」と暗殺者に任命する。リーダーとして信念を貫く一方で、剣心の葛藤にもいち早く気づき心を砕く。
人目を避け暗躍する、ある種の闇を表現するために月代をなくし髷をふらせています。これは、巴の父のような武士とのスタンスの違いを表すためだそうです。
■高杉晋作
長州藩の志士。奇兵隊を創設するにあたり、「身分も格式も関係ない。戦うは志と剣の腕」と唱える実力主義者。剣心を暗殺者に任命しようとする桂小五郎に、「一人の若者の人生を台無しにするのだから、自分は倒幕祭りのきれいな神輿であることを貫け」と戒める。
高杉の髪型が写真でよく見る散切りのおかっぱ頭でないのも、桂との距離感から決められたのだそう。キャラクターの意匠こそ、『るろうに剣心』における時代劇としての個性だと考えられています。
■飯塚
長州藩の志士。巴の素性を疑う。池田屋事件以降、幕府の勢いが増し追われる身となったことを嘆き、桂小五郎への信頼もなくしていく。
■片貝
長州藩の志士。桂小五郎の側近。桂を心から尊敬し、慕っている。京都の農村に身を隠す緋村のことも心にかけ、連絡係を引き受ける。
いかがでしたか?今回は映画『るろうに剣心最終章 The Beginning』の登場人物たちの衣裳/キャラクターデザインを特別にご紹介いたしました。日本映画の歴史を変えたエンターテイメントの頂点として君臨するアクション感動大作!『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開から早2ヶ月。ぜひ最後まで劇場の大きなスクリーンで、それぞれのキャラクターの細部にも注目してお楽しみください!
制作の裏話や作品への深いこだわりを知ることができる、スタッフによるコラム「The Making of Rurouni Kenshin―るろうに剣心のすべて」も全12回公開中!
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では、スタッフによる“前作を超える”という信念の元常にシリーズを進化させ続けた、限界知らずのチーム「るろうに剣心」スタッフによるコラムを掲載していきます。