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#15|赤ちゃんの睡眠とはじめての育児

こんにちは。ii-mono.eオーガナイザーのいとうです。

これまで、離乳食育児を中心にお話してきましたが、
今日は、離乳食期より少し遡って、出産直後の「ねんね期」の育児について振り返っていきたいと思います。


振り返ってみたら、ねんね期の記憶がほとんどない

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皆さんは、もっとも大変な時期と言われている産後3か月くらいまでの育児中の記憶って残っていますか?

いざ振り返ってみると、産院で過ごした、出産前夜から産後4日間のできごとや感情、思い巡らせたことなどは詳細におぼえているのに、退院初日からおよそ産後3か月くらいまでのことがほとんど思い出せません。

産後1ヶ月は実家にいたので、息子の様子を夫に伝えるために写真は何枚か撮っていて、その頃の写真を見返してみるものの、その時の育児をどうやってこなしていたのか、初めての赤ちゃんとの毎日にどんな感情を抱いていたのか不思議と思い出せないのです(笑)

冒頭の写真は退院日の写真ですが、撮影したシチュエーションの記憶がない(笑)

これから始まる初めての育児に対する漠然とした不安感によるものか、はたまた自身も深刻な睡眠不足による思考停止だったのか、「お世話をする」こと以外に脳みそや神経をまわすことを辞めていたのだろうか。

まぁ、これも生きるための人間のなせる技なのかもしれないのですが^_^

こんな感じで、(今思えば)せっかくのねんね期に薄~い想い出しかないのですが、
ただひとつだけ、赤ちゃんの頃の泣き声に対する私の心の変化模様は覚えていて、それは今では、母として育児に精一杯向き合ってきた勲章のような大切な心情だと思っています。


毎夜の泣き声に耳を塞ぎたくなった

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赤ちゃんの泣き声の不快さについては、多くの記事がでていて科学的根拠をもとに証明されているので詳細は割愛しますが、赤ちゃんは泣くことで大人に警笛を鳴らしているようなものなので、大人にとっては不快でなければならないのです。

特に母親はその脳のしくみが父親と違って、より敏感に感じるのだそうです。

我が子の泣き声にうんざりして自己嫌悪になるママもいると思いますが、実はそうじゃない。
うんざりするということは、「わたしって、母親脳が発達しているのね!」って自負してもいいのではないかなと思います。

ただ、それが分かっていても、実際には、こちらも人間ですので(笑)いつでもウェルカムな状態とは限らない。

特に夜なんかは、自身の睡眠不足もあって、朝方までずっと泣かれてしまうとうんざりを通り越して、泣けてしまうほど精神的に落ち込むこともあります。

しかしながら、その泣き声も、息子が2歳になった今ではもう聞くことができません。(泣くことは泣くけど、赤ちゃんの泣き方はもう聞けないのです)

いま振り返ってみると、あの泣き声にひたすら耐えてきた月日は懐かしくもあり、どこかで赤ちゃんが泣いているのを耳にすると、我が子の赤ちゃん時期を思い出して、「あの時は大変だったなぁ」と思い返しながら、乗り越えた自分と成長した子どもの両方を愛しく思えたりします。

だから、いままさに赤ちゃんを育児中のママとパパに言いたい!

赤ちゃんがギャン泣きしていても、ご自身が想像しているほど、周りの先輩ママは気にしていないし、その声を便りに我が子の赤ちゃん時期を振り返って懐かしんでさえいるかもしれませんので、ご家族でお出かけも楽しんでください^_^

眠っていれば、つきまとうSIDSの不安

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赤ちゃんの泣き声にややノイローゼ気味にうんざりする日々を過ごしていく中で、
いつの日か、まとめて眠ってくれるようになって、
いつの日か、モロー反射もなくなって、寝返りができるようになるまでの間は、やたら静かに眠るように。

そうなると、気が楽になるはずが、今度は、「ちゃんと息してる?」と、不安に思ったりするようになってきます。

加えて、我が家では、添い寝で寝かしつけていたので、窒息の恐れがあるものはできる限り取り除いてみるものの、冬生まれの子なので掛け布団なしというわけにもいかず、自分が寝ている間に顔に覆いかぶさっていたらどうしよう、、、と不安に思うと眠れなくなったり。

そうかと思えば、寝不足に負けてうっかり寝入ってしまい、ハッと気づいたら息子にもたれかかっていたことに、血の気が引いたことも。

子どもが2歳くらいまでは、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがあると言われていたので、とにかく2歳までは、身体が温まりすぎないように空調をこまめに調節したり、スヤスヤ眠っている子どもの鼻にティッシュを1枚近づけて、息をしているか確認したりして、結構センシティブだったように思います。

その不安感が大きくなっていたころ、ふと、子どもの泣き声に対する自分の心的変化に気づいたんです。

泣き声を聞いてホッとしている自分がいるなと。

泣いているということは、生きているということだから。

もちろん、寝不足は辛いので泣き続ければ「早く寝てくれよ!」って普通に思いますが、同時に「今日も泣いて生きている」という思考が生まれたことで、泣き声に対する精神的負担は軽減したように思います。

赤ちゃんの睡眠とどう向き合うか

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「赤ちゃんの睡眠」は、出産翌日から向き合うお世話の中でも、身体や脳の成長において重要である一方で、

赤ちゃんの個性によって随分と違いがあって、万人に効果のある睡眠方法や寝具があるわけでもなく、産後回復もままならない「ねんね期の寝かしつけ」は、ママにとって試練の連続です。

最近は、SNSなどで育児投稿を多く見受けますが、SNSの情報を鵜呑みにしてしまうのもリスキーだなと思うのです。

我が家の場合、息子は音に敏感で少しの物音で起きてしまう子でしたし、生後3か月以降も1歳くらいになるまでは(生後5か月の1か月間だけを除いて)夜は3時間起きの生活でした。

もちろん、夜間にもっとまとめて眠れるように、専門家の書いた本も買って実践したし、夜間断乳もしたし、SNSから情報を拾ったりしたけれども、それでもダメだったりしたときの落ち込みようと言ったら・・・。

ネントレを実践する前よりもさらに辛くなるし、さらに嫌気もさして、その他の育児にも家族関係にも、ほとんどいい影響がありませんでした。

結局のところ「寝る子は寝るし、寝ない子は寝ない」のだと思います。

だから、眠れるように赤ちゃんをトレーニングしてみることも一つの選択肢だけれども、難しいなと感じたときには、逆の発想で、赤ちゃんを大人に合わせるのではなく、大人が赤ちゃんに合わせるようにするのも、無理のない育児の選択肢の一つだと思うのです。

たとえば、パパと交代で夜中の寝かしつけを頼めるのであれば、それが「家族育児」という観点からも望ましいと思うし、

それが難しいなら、パパにきちんと夜泣きの状況を説明して、「夜は寝ない」こと前提に、日中の家事をできるだけ手抜きしてママが休息時間を持つようにする生活を、夫婦共通認識のもと定着させるなど。

想像以上に、母親の睡眠不足は深刻で夫婦間に与える影響も大きかったりするのですが、それを初めから承知している父親はほぼいないのです。

実際、母親の私でも「こんなにつらいなんて知らなかった!」わけなので。

だからこそ、見えない部分においてはきちんと言葉で説明する努力は必要だと思います。

そして、その睡眠負債を解消するために、さらなるエネルギーを投資してトレーニングができるかどうかは夫婦での協力が必須です。

夫婦でよくよく考えて、ママにとって無理のない持続可能な育児スタイルを実践してほしいなと思います。


今だから言えることなんだけど、、、

赤ちゃんは泣くことで、ママを呼んで愛情を体で感じることができる。
赤ちゃんが泣くからこそ、ママは母親として成長していくことができる。

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ツンツン!



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