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#05|電子レンジにプラスチック食器って本当に安全?

こんにちは。ii-mono.eオーガナイザーのいとうです。

今日は、「日本で一番あんしんな子ども食器iiwan」のそのヒミツについて、そして「安全なプラスチック製子ども食器の見分け方」についてのシリーズ第5話です。

今日のテーマは、電子レンジ対応といわれるプラスチック食器の安全性についてお話していきます。


プラスチック食器の「電子レンジ対応」とは?

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「電子レンジ使っても大丈夫な耐熱皿だよ!」って意味です。

・・・知ってるか(笑)

でも、ここから先のハナシは知らない人もいるかも!

「電子レンジ対応」食器の耐熱温度って何度かご存知ですか?


実は、答えはひとつじゃありません^^;

なぜなら、「電子レンジ対応」としてよいとされるプラスチック食器に対して、その耐熱温度のボーダーが正式にあるわけじゃないからです。

では、「電子レンジ対応」って何を根拠に言っているのでしょう??


キーとなるのは「家庭用品品質表示法」

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プラスチック食器は、電子レンジ可能でも不可でも、消費者庁が規定する「家庭用品品質表示法」に従って「耐熱温度」を表記する必要があります。

たとえば、こんな感じです。

iiwanカトラリー:120℃、iiwan食器類:140℃

ご家庭にプラスチック食器があったら、ちょっと底面をのぞいてみてください。たぶん刻印されていると思います。

プラスチック食器は、消費者庁によって以下の3点の表記が義務付けられています。

1.原料として使用する合成樹脂の種類 
2.耐熱温度 
3.取り扱い上の注意

これは、メーカーの一般消費者に対する製品の品質(安全性)を保証している証だと思ってください。

※3は、製品自体にスペースがない場合はパッケージやシールや取扱説明書などに記載されて、本体には表記がない場合があります。

ココをCHECK!
これらの情報がなかったら、買わない&使用しないでください。

そして今日、注目すべきは  2.耐熱温度 です!

消費庁では、

「耐熱温度の試験は、JIS S2029(プラスチック製食器類)の7.4に掲げる耐熱性の試験を用いることとし、、ナンタラカンチャラ・・・」

と定めています。

※ナンタラカンチャラの部分を知りたい方は消費者庁HPへ(笑)

要するに、JIS規格である、「JIS S 2029」に書いてあるとおりに試験して、耐熱温度を測ってくださいね!ってことです。


あんしんの「ふるい」JIS S 2029

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このJIS規格「JIS S 2029」は、プラスチック食器の安全性を司る役人みたいなもの。

このうちの「7.4」の項目だけを「家庭用品品質表示法」で義務付けている、ということです。


その「7.4」にはこんなことが記されています。

表示する耐熱温度の±2℃を保持した恒温槽に1時間入れたのち、常温で30分放冷し、異常の有無を目視で調べる

んーっと、要するに、、、

「耐熱温度140℃」を目指す(表記したい)とした場合、その温度に対して±2℃で1時間の耐熱を検査して常温でしばらく放置して異常がなけば、「耐熱140℃」って表示していいよ!

っていうことです。

市場に出回っているプラスチック食器は、すべてこの試験方法に則って第三者機関にて試験を行っている(はず)です。

でも、これだけでは、電子レンジ対応かどうかまでは、はっきり分からないですよね。

じつは、このJIS規格には続きがあります。

「電子レンジに使用できる食器類は、家庭用品品質表示法による表示耐熱温度が140 ℃以上のものとする。」

と断言しています。さらに、電子レンジ耐久性試験の方法も明記されています。

答え、出ました~!!!

140℃です。

でもこれ、強制じゃなくて、あくまでも「工業規格」で一般的には任意のものですが、公正性を確保するなどの目的で作られています。

なので、私が手にしてきたプラスチック食器類は、「電子レンジOK」でも140℃に満たないものも結構あります。

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耐熱温度バラバラだけど、どちらも「電子レンジOK」と書いてあります。


過酷すぎる「JIS S 2029」電子レンジ耐久性試験内容

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ちなみに、プラスチック食器をつくる材料には、耐熱グレードというものがあって、同じプラスチック材料でも、耐熱化したグレードもあれば、ないものもあります。一般的には、耐熱温度が低いほど材料も安価です。

iiwanは、ポリ乳酸という従来の石油プラの材料に比べて、原料の価格が高い上に、140℃の耐熱グレードのポリ乳酸を採用しているので、材料レベルで通常の5倍以上のお値段のするものです。

それもこれも、安全に赤ちゃんに使ってもらうために、(材料高くてヒーヒー言ってますけど)そこは譲れない。


そしてiiwanは、140℃の耐熱試験のほかに、電子レンジ耐久性試験もちゃんと受けています。

この試験内容、ちょっと紹介しておきます。

オリーブオイルを容器の容量の半分までたっぷり入れて

500Wの電子レンジで、オリーブオイルが表示耐熱温度±1℃になるまで温める。(アッチーでしょ、絶対!)

そのあとソッコーで-30℃±3度までキンキンに冷やす。
(温度差、えげつない!)

これを5回連続繰り返して、目視による変化を確認。

最後は30cmの高さから落下させ壊れてないか確認。
(ヒョエーーーー!!)

この耐久性試験、過酷すぎじゃないですか?(笑)

でも、義務じゃない。←ここがミソ 


ココをCHECK!
「電子レンジOK」よりも「耐熱温度140℃」の表記が大切


「JIS S 2029」の「7.4 耐熱試験」だけを受けてしまえば、あとはメーカーの判断で「電子レンジ対応」と言おうと思えば言えます。

でも、自分たちのつくった製品が客観的に「電子レンジへの耐久性バツグンだぞ!」って認めてもらったほうがお客様は安心だよねって考えるメーカーは、「JIS S 2029」の「電子レンジ耐久性試験」を受けて、それを表記しています。




iiwanの「電子レンジ対応」はもう一歩先へ

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日本には、「食品衛生法 厚生省告示第370号」によって、食品に接触する包装容器の材料に対する安全性試験を定めていて、それに適合することが義務付けられています。


みなさんもよく知る「ビスフェノールA」も、原料として使われている可能性のある材料に対して個別に試験を義務付けています。

iiwanの材料「ポリ乳酸」も個別規格があるので、材料メーカーさんが試験をきちんと受けています。

通常は、これで十分なのですが、 iiwanは、これだけで終わらない。


電子レンジをかけた後も、この食品衛生法の「有害物質溶出試験」にクリアしなければ、 本当の意味で「電子レンジ対応」とは言えんじゃろ!!

ということで、受けました^0^
耐熱試験と電子レンジ耐久性試験と一緒にネ。

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iiwanは、電子レンジにかける前もかけた後も、フィジカル&ケミカル両面から試験をしていますので、安心して電子レンジをお使いいただけます。


シリーズおさらい



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