#12|ゆっくりゆったり離乳しよう!無理しない"混合離乳食"育児のススメー生後10・11か月編-
こんにちは。ii-mono.eオーガナイザーのいとうです。
今日は、産後2年以内で、悩んだり不安になるママが多いと言われている離乳食期の育児について、「持続可能な育児」のヒントを、自身の育児体験をベースにお話しているシリーズの「生後10・11か月編」です。
前回のおさらい
ーイントロ編ー
ー生後6・7か月編ー
ー生後8・9か月編ー
赤ちゃんにだって好みがある
ベビーフードを取り入れたことのメリットのひとつに、息子の好きな食材や硬さなども分かるようになってきました。
手作り離乳食だけだと、「私の作り方がダメなのかな」って思いがちですが、一般販売されている栄養士さんが考案しているベビーフードを併用したことで、冷静に我が子の好みを分析できたのも良かったことだと思います。
よく考えてみたら、大人にだって好みはあります。
そして、ぜひオススメしたいのが、パパに離乳食を作ってもらったり(それが難しいなら)ベビーフードを選んでもらったりすると、新しい発見があります。自分では、「うちの子はこれは食べないなぁ」と決めつけてしまっていたりするものでも意外と食べてくれたりして。
パパも自分が選んだものを食べてくれたりすると嬉しくて育児にもっと前向きになってくれたりする副産物もあります(笑)
ココCHECK!
赤ちゃんの食の好みが夫に似ることもあるから、離乳食担当を夫と交代制にすることも新しい発見に!
まもなく入園。4種混合育児の限界?!
実は、まもなくやってくる息子の1歳の誕生日月に私は職場復帰する予定だったため、保育園への入園を予定していました。
なんとかそれまでに離乳食の進みを標準まで追い上げたい、そんな気持ちがあったりして再び焦り始めていました。
離乳食はというと、毎日ではないものの食べさせようとすると手で拒否したりして機嫌が悪くなる日が多くなってきました。
自宅で4種混合を続行するのは良くても、1歳入園で、ミルクを持たせるわけにもいかず、母乳も然り。
4種混合離乳食の限界がやってきた。そんなふうに思いました。
保育園の先生に迷惑かけたくない。
保育園でごはん食べられなかったらかわいそう。
食べられなかったとき、親である私が注意されるのかもしれない。
(注意受けたとしても、どうしたらいいのかわからない・・・)
子どもの成長に合わせて、悩みが減っていくなんてことはなく、悩みのタネが変わるだけで、頭の中では常にいろんな不安が渦巻いています。
これってね、夫には伝わらないんです。
言葉にして相談したとしても、夫は楽観的で「なんとかなるでしょ」みたいなことを言います。そんな回答で納得するわけもなく、ただ一人で孤独に焦っていました。
食べることを拒否?それとも遊び?
この頃の離乳食時間はさらに大変で、スプーンを口に近づけると口を開ける前に手が伸びてきます。
伸びてきた手がスプーンにあたり、スプーン落下。げんなりする母を横目に楽しそうにケラケラ笑う息子・・・。
「くっ・・・。ここは堪えどころだ!」と落ちたスプーンを拾い、自分を鼓舞して笑顔をつくり、再び新しいスプーンでごはんを食べさせる、そんなことを繰り返します。
まるで阿修羅のように、あまたの手が次々にスプーンをめがけて伸びてくるのをいかにかわして、息子の口に無事にごはんを運ぶことができるか、という、もはやRPGゲームか、もしくはなにかの苦行です。
この攻防戦を続けると、結末はいつも同じ。
不機嫌になって、「プイっ」。
「ボク、もう食べません!そんで、おっぱいくれ!」と泣き叫ぶ・・・。
いやね、泣きたいのはワ・タ・シ!
息子はこの頃になると、行動範囲や手が届く範囲が広くなり、つかまり立ちが安定してきて立っていろんなところを徘徊するようになります。
自らどんどん進むわりには、母親への後追いは激しくなって、より一層に目も手も離せなくなっていきました。
私は、お茶も飲みにいけない、トイレもいけない、ご飯も作れない。常にお隣にいないと発狂する息子。
しまいには、お風呂に入っていると息子の鳴き声の幻聴が聞こえてくるように・・・。
妊娠期の、あの静かで穏やかな一人の時間の尊さよ・・・。
「もう好きにすればいい!」
少しずつだけど食べられるものが増えてきた矢先に、こうして食べてくれないことが一番堪えます。
ミルクや母乳で代替しながらも、
こうなったら、本人の好きなようにさせてみようか・・・そんなに遊びたいなら・・・と覚悟を決めて、汚してもいいマットレスの上で、ごはんを盛ったおちゃわんを持たせてみることにしたのです。
このとき、私は『Baby-Led Weaning』という離乳食の手法を知っていたわけではありませんが、結果的にここにたどり着くことになります。
元来、私はめんどくさがりなので、床やテーブル、息子の服をできるだけ汚したくないと思っていました。
お食事エプロンを嫌がって付けない息子には、スプーンを使う月齢になるまでは、手づかみ食べできる離乳食以外のレシピにおいては、私がスプーンでご飯を口まで運んで食べさせたかったのです。
今思えば、「払いのけた」のは、息子なりのメッセージだったのかな。
じぶんで自由に食べたい。
もっと楽しく食べたい。
こんなに嬉しそうな笑顔を久しぶりに見たし、しかも完食。
きっと、ずっと、じぶんで食べてみたかったんだと思います。
こんなにうれしそうに、しかも食べてくれるのなら、汚れたっていいじゃないか。
振り返ってみれば、離乳食においてはミルクも母乳もベビーフードも並行すると決めてからというもの、栄養面の心配事はなくなった一方で、
可動域が格段に広くなった息子がの誤飲や転倒によるケガなどに神経過敏になっていったことに加えて、後追いが激しいことによる心的疲弊は継続していたと思います。
だから、離乳食を食べさせることと同列に、(私自身のために)食べ汚しを最小限に抑えることにも意識がいってしまっていました。
汚れたら息子を洗って着替えをして、汚れたマットや床を掃除している間にまた激しく泣かれて嫌気がさすんだろうなって。
でも、この満足気な笑顔を見た瞬間に、どっちの選択が本当に私自身のためなのか分からなくなってしまったのです。
グチャグチャでも、すぐに洗えなくても、どうせ二人っきりの日中なんだから、ゆっくりゆったりやればいいじゃないかと。
こうやって、息子が笑っているときに、一緒に笑える親でありたいなと。
こうして気持ちが切り替わってからは、息子が自ら食べることを応援する気持ちとともに、ピンと張りつめていた神経が緩むようになり、息子の食への関心も一気に飛躍することになります。
次回は、いよいよ1歳の誕生日を迎える頃のお話です。
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