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創作漫画・戦争ものへの挑戦

※こちらは長い記事の上、実在の「戦争」という話題を含んだセンシティブな内容となっておりますので、苦手な方は閲覧をお控えください。
また、あくまで個人的な見解または表現を私なりに記したものであり、政治的な思想や意図などは一切ございませんので、イデオロギーの押し付けはお断りいたします。


今から10数年前、とある同人誌を通販したことがきっかけとなり、「ひめゆり学徒隊」に興味を持ちました。
その内容は「洞窟-歌え!ひめゆり学徒隊-」というタイトルの演劇作品を元にしたパロディ本だったのですが、失礼ながら最初は「戦争ものの個人誌って珍しい」だとか「絵柄が可愛らしくて好み」などと、少々ミーハーの入った動機で購入しました。ですが、いざ読み始めて見るとその内容があまりにも切なく、ページをめくるたびに涙が溢れ、これまでにない衝撃と感銘を受けた私はそこから「もっとひめゆり学徒隊のことが知りたい!!」という思いに駆られるようになりました。

ちなみに「ひめゆり学徒隊」とは、第二次世界大戦のさなかの沖縄において、看護要員として編成された女子生徒さんたちの部隊です。映画やドラマなどを通じ、その名をご存じの方も多いと思います。

さて、その「ひめゆり学徒隊」について、まずはその背景にある沖縄戦の経緯を調べていったのですが、これがまた凄惨で…。戦場の中では敵や味方や民間人といった線引きなどは何の意味も成さず、人の命を軽んじるような酷い行為も平気でまかり通るということに、強い憤りと底知れない恐怖を感じました。
そんなこんなで精神をゴリゴリ削られつつ、いつしか心の中では「自分なりの思いを込めたひめゆり学徒隊の物語を描きたい」という気持ちが大きくなり…。


とうとう描き始めてしまったようです、漫画。
タイトルは未定、画力だとか技術や構成はそっちのけ、ただがむしゃら情緒にまかせて描き進んでいたので、もう何もかもが酷い(;´∀`)
15年という年月の中、経年劣化のためにインクやスクリーントーンが変色していたりと大変お見苦しさ満載ではありますが、その一部を掲載します。

当然ながら、私は戦争を体験したことのない世代です。
資料から得た知識を通じて想像することと、実際の経験において自らの頭で考え、自らの肌で感じることとは何もかもが大きく違ってきます。
ましてや平和な今の時代に生きている自分には戦争の残酷さを共感することはできても、その痛みや恐怖をリアルに感じることはかなわない。

聞きかじった情報だけではとても埋められない「感覚としての」隔たりがある中で、はたしてこんなに重大なテーマを扱ってしまっても良いのだろうか?戦争でお亡くなりになられたたくさんの方々や、ご存命である元学徒隊の方々にとって、とても失礼な作品になってしまうのではないだろうか?

そういった心の葛藤から抜け出せないまま、未だにこの作品を最後まで描き上げることができずにいます。
そして世界の情勢はどんどん変化しています。とても残念なことに、およそ平和とは真逆の形に…。

ですが、いつか自分なりに覚悟を決めて納得のいく答えを見つけることができたなら。
その時には、また続きをきちんと描こうと思います。


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