メイク初心者の方に向けた、最小限の出費でフルメイクができる商品のリストと使用方法の簡単な解説
こんにちは。
千枝です。
今回は、題名の通り、メイクをしたことがない方に向けた、安くて使い勝手の良い商品のリストを作成してみました。
なるべく最小限の出費で済むように、実際に使ったことのある商品を厳選してみました。
このリストを作ったきっかけは、わたしがトランスを始めたばかりの頃、メイクを始めるにもどの商品を買えばいいのかまとめた記事も少なく、化粧品探しに手間取ったので、これからトランスを始める方の参考になればいいなと思い書いています。
基本的にはこれから女装を始めてみたい男性の方や、トランスを始めたばかりのMtF、MtXを対象としていますが、化粧をしたことがないけど始めてみたい純女さんや、FtXの方にも役立つ記事になっているかと思います。
必需品だけなら全て買っても8,000円程度、リスト記載のものを全て揃えても15,000円前後で収まるようになっています。
特に上記リスト内の商品は、すべてAmazon.co.jpが販売、発送する商品なので、安心してお買い物できるかと思います。
それでは、商品のリンクを貼りながら一つずつ説明していきます。
まず、基礎化粧品について。
これはご存知の方も多いかと思いますが、基礎化粧品とは、洗顔を済ませた後に使うもので、肌に水分を与える化粧水、美容成分を肌に届ける美容液、油分で水分と有効成分を肌に閉じ込める乳液などを指します。
基礎化粧品でしっかりスキンケアをしていないと、化粧が肌に乗らなかったり、ニキビなど肌荒れの原因となりますので、男性の方でも基礎化粧品によるスキンケアは取り入れた方が良いかと思います。
それぞれ別個で購入しても良いのですが、それらの機能が一つにまとまったオールインワンを今回はチョイスしています。
基礎化粧品には質感があって、商品そのものが持つ質感や、ご自身の肌のタイプによって基礎化粧品が合わなかったり、乾燥したり、逆にベタベタしたりしてしまうことがあります。
特に、男性の方の場合は化粧水などを付けると顔に異物感があって不快感を覚える方も少なくないのではないでしょうか。
このオールインワンはほとんどの肌タイプに対応しており、肌への浸透も良いため基礎化粧品を使うのが初めての方や、どの商品を使えばいいのか迷っている方にオススメです。
肌に浸透してくれるので、異物感もあまりないです。
別個で買う場合は、キュレル、カルテHD、無印良品のものを購入するといいかもしれません。
基礎化粧品を塗ったあとはしっかり手のひらで肌に押し込むようにして、体温で浸透させましょう。
ティッシュを顔に軽くつけても、ティッシュが濡れないくらいになったら、しっかり肌に浸透したと言えるでしょう。
次に、化粧下地です。
化粧下地とは、肌の凹凸にフィットして、毛穴を埋めたり、ファンデーションを密着させて崩れにくくする効果があります。
男性は女性よりも皮脂が多く、化粧が崩れやすいため、「必要に応じて」とありますが、身体が男性の方の場合は必須かと思います。
基本的には女装やMtFの方向けの記事ということで、化粧崩れ防止を目的とした下地を選びましたが、他にもツヤタイプのものだったり、毛穴埋めタイプのものだったりがあるので、用途で選びましょう。
化粧崩れ防止下地としては、この商品が一番安く、かつ価格以上に効果的だと思います。
他にもマキアージュやプリマヴィスタなど、化粧崩れ防止下地には種類があるので、慣れてきたら他のものも試してみると良いと思います。
使い方としては手の甲に適量を出し、指先で取ってチョンチョンと顔の各部に乗せ、手のひらで顔全体に伸ばしていきます。
適量はパッケージの裏に書いてあることが多いので、確認してから使うようにしてみてください。
他、オススメアイテムは以下。
崩れ防止+肌の水分コントロール機能。
崩れ防止+毛穴カバー機能。
超強力な崩れ防止機能。
次に、ファンデーション、いわゆるベースメイクと呼ばれるものの要です。
ファンデーションには種類があって、粉タイプのもの、液体タイプのもの、ナチュラルに仕上がるBBクリームなどがありますが、手が汚れず、テクニックも不要で綺麗に仕上がるクッションファンデーションというものを今回は選んでみました。
使い方は、コンパクトの中にファンデーションの液体が滲みたスポンジが入っているので、付属のパフの上半分くらいを目安に軽く押し付けます。
そのままだとパフにファンデーションが馴染んでいないので、パフを顔に付ける前に一度、手の甲に押し付けてファンデーションをパフに馴染ませ、余分なファンデーションを落とします。
顔に塗布する順番は中央から外側、具体的には目の下の三角ゾーン、おでこ、頬、口周り、小鼻、輪郭……といった順番です。
化粧品の詳しい使い方は、基本的にYouTubeで分かりやすく詳細に説明している動画がありますので、そちらも参考にしながら使ってみてください。
このページでは、そういった細かいテクニックは省き、あくまでコスパの良い商品の説明を主にしていこうと思います。
また、クッションファンデーションのパフは、3,4回ほど使ったら中性洗剤や専用の洗剤で洗うようにしましょう。
ほか、ファンデおすすめは以下。
上記ミシャのグレードアップ版。カバー力、メイク持ち共に◎。
雑誌で高評価のピンクティーツリー。メイク持ちがかなり良いです。
次に、コンシーラーです。
コンシーラーとは、ファンデーションで隠しきれなかった肌のアラや毛穴を隠すことを目的に作られたピンポイント用のファンデーションです。
特に身体が男性でヒゲ脱毛の済んでいない方は、もともとヒゲが極端に薄くない限りはヒゲ剃りの跡をファンデーションで隠しきることが難しいので、コンシーラーは必須かと思います。
ヒゲ剃りの跡にポンポンと判子を押すようにして、コンシーラーを乗せていってください。
また、目の下のクマも男性らしさの特徴となるので、クマも必ずカバーしましょう。
ヒゲ剃りの後、クマ、両方に共通する色は「青」です。
青を打ち消す色はオレンジになりますので、オレンジ色で崩れにくい、なるべく硬め(スティックタイプ)のコンシーラーを気になる部分に重ねていきます。
また、ニキビ跡や鼻の毛穴などは、スティックタイプのコンシーラーよりもチップタイプのコンシーラーの方が向いています。
気になる部位にちょこんと先端だけ乗せるようにして、指やスポンジで馴染ませましょう。
ファンデーション、コンシーラーを塗り終えたら、パウダーを顔全体に薄く塗布していきます。
パウダーは余分な油分を吸着して肌をサラサラに保ってくれるほか、化粧崩れの防止や毛穴のカバーに役立ちます。
特にマスクが必須となるコロナ禍ではパウダーを付けずにマスクを付けると、ファンデーション移りの原因となりますので、パウダーはほぼ必須だと思います。
また、化粧が少しだけ崩れた際は、ティッシュで抑えてからパウダーを乗せるだけで化粧直しができるので、長く外出する際は持ち運ぶようにするといいかと思います。
ただ、付けすぎると厚塗りの原因や、舞妓さんのような真っ白な顔になってしまうので、適量を乗せることが重要になります。
今回紹介したパウダーは、蓋を閉じた状態でパッケージを振り、パフにパウダーを付着させたあと、パフを揉み込んでパフ全体にパウダーを馴染ませてから、叩き込むように顔全体にパウダーを乗せていきます。
その作業を1〜2回程度繰り返せば十分だと思います。
上記よりやや高いですが初心者でも使いやすいパウダーが出ているので、こちらも参考にどうぞ。
プレストパウダー(パウダーファンデーションのように粉が固まっているタイプ)なので、適量をパフを滑らせて取り、肌の甲で量を調節しながら肌に乗せていきます。
ベージュのカラータイプ。マシュマロフィニッシュパウダーの通り、マシュマロのようなセミマット肌に仕上がります。
ラベンダーカラーで透明感を肌にプラス。UVカット効果もあります。
次に、リップを塗っていきます。
リップの塗り方の説明は文章では難しいため、YouTubeなどを参考にしてみてください。
リップの色選びについてですが、最初は女性らしいピンクや赤を選びたくなるかと思います。
しかし、顔に合わないカラーだと一気にオカマ顔になってしまい、化粧が浮く原因になりますので、自然に唇の血色が良くなったようなブラウンカラーのリップから始めるのが、男性、女性共に良いと思います。
ピンクや赤など主張の強い色は、化粧に慣れてきて、自分に似合うカラーをある程度把握してからでも良いかと思います。
リップで唇の輪郭を描いたら、それに合わせるように眉を描いていきます。
笑ったときに、眉尻の先端が口角の延長線上になるように眉を描くとバランスが良いと言われています。
眉を描く作業、アイブロウにもパウダーやペンシル、眉マスカラなど様々な種類がありますが、今回はパウダーとペンシルが一つになったものを選んでいます。
眉頭からパウダーを乗せて、毛の薄い部分や眉尻をペンシルで描いていきます。
最初にペンシルで塗りたい範囲の輪郭を描いておくと、パウダーを乗せやすいです。
最後に、付属のスクリューブラシで全体をぼかして仕上げましょう。
ちなみに、パウダータイプではKATEのデザイニングアイブロウ等がオススメです。
慣れてきたら試してみてください。
なお、眉を描く前に、必ず地毛の眉の形や長さを整えるようにしてください。
リストの最後尾に、眉を整えるために必要なアイテムを挙げていますので、ウェブサイトなどを参考にしつつ、自身の理想の眉になるように形を仕上げておきましょう。
慣れてきたら、パウダーや眉マスカラなども併用して、眉に立体感を持たせるといいと思います。
アイブロウパウダーと言ったらこれというくらい有名な商品。殿堂入りで何度もリピートしています。
こちらは眉マスカラ。地毛が濃い方などはこちらを使うだけでかなり印象が変わります。
眉ができたら、アイシャドウを乗せていきます。
こちらも主張が強すぎるとオカマ顔になってしまうので、最初は必要ないかもしれません。
しかし、あると無いとでは顔の印象が全く異なってくるほど雰囲気を左右するアイテムで、種類も豊富で集めれば集めるほど楽しいので、メイクに興味のある方はぜひこだわってみてほしいアイテムです。
使い方は、紹介している商品の場合、裏面に書いてある通り、指先と付属のチップを使って薄い色から順番に瞼の上に乗せていきます。
先述しましたがアイシャドウが濃いとオカマ顔になりやすいので、右上、左下の中間色のどちらかは最初のうちは省いても良いかと思います。
紹介している商品のブラウンは、お値段に対して発色やラメ感が上品で、年齢や顔のタイプ、メイクのテクに関わらず使える万能カラーですので、ある程度メイクに慣れても使い続けられるのが嬉しいところだと思います。
もう少し安いところから始めたい……! という方は、セザンヌのこちらのシリーズを検討ください。
3色で塗り方もシンプル、発色も上品なアイシャドウです。
レッドカラーは垢抜け感が出るのでオススメです。
マスカラを塗るために、まつ毛を上げていきます。
紹介しているアイテムは通常のカーラーとは変わった形をしていますが、一重や奥二重の方でも使いやすく、なおかつコンパクトで持ち運びも簡単なので選んでみました。
基本的には商品パッケージの説明書きにある通りに挟んで持ち上げればいいかと思います。
まつ毛を持ち上げたら、マスカラを塗っていきます。
初心者でも使いやすいコームタイプのものをチョイスしてみました。
カラーがブラックではなくブラウンなのは、ここ最近だとブラウンの方が主流なのと、ブラウンだと柔らかい印象を人に与えられるためです。
ダマにならないように容器の端で液を調整しながら、まつ毛を梳かすように塗っていきます。
微細な作業となりますが、下まつ毛も塗ることで目を大きく、女性らしく見せることができます。
次にアイラインです。
アイラインは目の印象を変えられる反面、長さや細さの調節が難しいところがありますので、ある程度メイクに慣れてからがいいと思います。
こちらもブラウンカラーを選んでいるのはマスカラと同様の理由です。
描き方にはいろいろありますが、最近では目のキワ全体に入れるのではなく、目尻にだけ線を引く方が多い気がします。
バーガンディなど赤みのある色でアイラインを引くと、垢抜け感が出るので、慣れてきたら別の色を試してみてもいいと思います。
最後に、チークやシェーディングを使って顔の印象を仕上げていきます。
チークは元々の肌の血色や顔の輪郭で塗り方がまったく異なってくるので、どんな顔タイプでも比較的馴染みやすいカラーを選びましたが、最初のうちは必要ないかもしれません。
女性らしい血色を与えてくれる一方で、チークが強いとこれまたオカマ顔になりやすく、そもそもなりたい顔の印象次第ではチークは要らない場合もあります(ここ最近のトレンドはチークが復活してきていますが……)。
なので、チークを使うにしても最初はしっかりと自分の骨格タイプと向き合い、記事や動画を参考にしながら薄く重ねていくことをオススメします。
シェーディングに関しても、上手く使えば男性顔の輪郭をカバーできるものですが、露骨に塗ってあると逆に輪郭を強調してしまうことになるので、こちらも自身の骨格を知ってから使うのが良いかと思います。
わたしは面長タイプなので、顎の先端、顎先の左右に乗せて、顔の縦幅を短く見せるように使っています。
また、化粧を落とす際は必ず専用のクレンジングを使って落とすようにしましょう。
通常の洗顔剤では毛穴に入り込んだファンデーションやアイメイクを落としきれず、肌荒れや色素沈着の原因になります。
今回選んだ商品は、メイク前の洗顔にも使えて、メイク落としをしたあとにW洗顔をする必要のないものを選んでいるので、最初はこちらをオススメします。
メイクを重ねてご自身の肌悩みやライフスタイルが確立してきたら、用途に合わせてそれぞれクレンジング剤や洗顔剤を別個で買うと良いかと思います。
なお、わたしはメイク落としにバームタイプのものを使っています。
バームタイプのクレンジング剤はW洗顔が不要な場合が多く、肌の角質を取り除いてくれて洗顔後の保湿力も高いものが多いため、コスパは若干他のものに劣りますが使い勝手の良いアイテムだと思います。
また、洗顔剤は、たとえばニキビが気になる場合はロゼットの緑のタイプなどが効果的ですし、季節によってお肌の状態も変わってきますので、ご自身のお肌と相談しながら状態に合ったものを選んでいくのが大事だと思います。
さて、駆け足となってしまいましたが、化粧品の紹介は以上となります。
簡素な説明ではございましたが、紹介したアイテムはどれも、メイク慣れしたあとも使い続けられるコスパに優れたものばかりですので、何か少しでも参考になるものがあれば幸いです。
もし参考になりましたら、スキボタンや感想などいただけると励みになります!
それでは、今回はこのあたりで。