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バスの中で
今年春に都営バスのダイヤが改正され本数が少なくなったせいか、たまに利用するバスが異常に混むようになりました。もともと、平日休日問わず乗客は高齢者の方が多いので、自分はよほど空いている車内以外は座席に座ることはありません。特に、前方の優先席、地下鉄やJRでもそうですが、優先席に座ることには若い頃からすごく抵抗があります。
子供の頃からお年寄りには席を譲るもの、ということが染み付いているのは、祖母に育てられたからかもしれません。
先日乗車したバスに、2歳位の男の子を抱っこした若いパパさんと、息子らしき少年2人が前方の3人座れる優先席に並んで座っていました。
お父さんが1人で小さなお子さん3人を連れてのお出かけは大変だろうなぁ、と、少し離れた場所から立って見ていました。
私が乗車した時点で満席だった車内はみるみる内に足の踏み場もないくらい混んできて、男の子達の前には腰が曲がった高齢の女性数人が立ちました。どうするのか見ていたら、真ん中に座っていた小1位の男の子が席を立ち、杖をついた女性の一人が座ることが出来ました。
(小さいのによく気がついて、偉い✨)
小3位のお兄ちゃんの方とお父さんが立つ素振りは全くありません。
親子に挟まれて座っている女性は、何だか落ち着かない様子でした。
小さな子供が揺れるバスの中で立っているのは危ないので、日頃から座るようしつけられているのかもしれませんが、優先席に座り続けられるなんて、ある意味すごいと感心しました。
結局満員のバスの優先席に座り続けたお父さんとお兄ちゃん一家は、終点の3つ前のバス停で降りました。子供向けのイベントがあったのか、ベビーカーを畳んで持っていた子供連れのお母さん達も何組か降りていきました。
その次の停留所で降りる私は人の流れに添って出口の方に移動したのですが、前方から折り畳んだ大きなベビーカーを振り回しながら出口に向かってきたお母さんの、ベビーカーの車輪に右足をひかれてしまいました。
「痛っ」
思わず声が出て、周囲にいた人に心配そうに見られましたが、当のベビーカーを振り回していたお母さんには知らん顔されました。
自分も子育てをしていた頃は、こんなふうに余裕がなく周囲が見えず、知らず知らずの内に誰かに迷惑をかけてきたのかもしれませんが、ちょっと驚きました。
そういえば先日、バス入口付近の優先席に座っていた女学生さんに、高齢の男性が
「若いのに座っているなんて図々しいんだよ! 立てよ!」
と、怒鳴っているのを見ました。
その学生さんは赤いヘルプマークをバッグに下げていたのに、です。
後ろに座っていた、知人らしき男性が、
「大丈夫? 気にしなくていいんだよ」
と声をかけていましたが、学生さんが可愛そうでした。
見た目だけではどんな障害があるのかなんてわかりません。事情も知らずいきなり怒鳴り付ける人にとても腹が立ちました。
娘は、学生の頃に空いているバスに座ったら、途中から混んできたので席を譲ろうとした矢先に、立っていた高齢の女性2人にあからさまに嫌みを言われたそうです。
以来バスが苦手になり、出来るだけ乗らないようにしていると言います。
娘はどんなに大雨や悪天候でも絶対にバスを利用しないので、無理をしそうで心配です。
聞こえよがしに嫌味を言われても気にしないようになるには、年齢を重ねないと無理なのかもしれません。
実は、最近一番驚いたのは、80歳位の男性に自分が席を譲られたことです。
胸下切り替えのブラウスを着ていたので、お腹が出ているように見えて
もしかして、妊婦さんに間違えられた⁈
まさか自分の父親位の年の人に席を譲られるとは😅
もちろん丁寧にお断りしましたが、複雑な思いでした。
自分はマスクをしていましたし、男性のいたわるような眼差しを思い出すと勘違いをされたのは間違いなさそうです💦
今年こそダイエットしなきゃ😖
最後までお読みいただきありがとうございます(^▽^;)