意外な共通点?WHOと蛇使座
お疲れ様です、瑠璃くんさんです。
さて、本日はちょっと歴史(というか神話)のお話でも。とはいえ、さして難しい事は話しません。
今回取り上げるのは、ギリシャ神話に登場する「医神アスクレピオス」。
もしかしたら、ソシャゲなんかで名前を聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。かく言う僕も、彼の事を知ったのはFGO(Fate/Grand Order)が最初ですから。☆3なのに強いですよね、アスクレピオス。結構愛用してます。
さて、そんなアスクレピオス。医神、というからには医療系の神だった事がわかるかと思います。しかし、実際に彼はどのような形でそういわれていたのか?という点を言える方は、案外少ないのではないでしょうか。
今回は、実はWHOや星座とも関係のある彼に迫っていきたいと思います。
医神であったアスクレピオスは、天才過ぎるが故その最後を迎える。
しかし彼は崇められ、そして現代まで彼の存在は語られているのである。
実は半神、アスクレピオス
アスクレピオスは、太陽の神アポロンと人間の王の娘との間に誕生した、半分神様である半神の存在でした。しかし、彼の母は身ごもっている間に不貞をはたらき、なんと殺されてしまいます。
しかし、彼はその殺された母の中から取り出され、誕生しました。
(なお、この話については諸説あります)
その後、彼はケンタウロスのケイロンの元育てられ、彼から医療を学びます。そうして誕生したのが、医神アスクレピオスなのです。
凄すぎたアスクレピオス
彼は生涯、多くの人の命を救いました。
そんな天才だった彼ですが、その最後はあっけないものでした。
彼は、医術を追い求めるあまりに、なんと死者蘇生に手を出したのです。
(この話に関しても様々説がありますが、一番多いのはメデューサの血を得た、という話でしょうか。)
しかし、過去において死者蘇生はもちろんよいこととはされませんでした。結果、彼は死者の国の支配者であったハデスの怒りを買ってしまいます。
当然です。ハデスにとっては、仕事を妨害されたうえにとんでもなく面倒な事をやってくれてしまったな、という感じでしょうから。
そうしてアスクレピオスに怒ったハデスは、主神(つまり一番トップにいる神)であるゼウスに頼み、ゼウスはそれを受けてアスクレピオスを雷で殺したのです。
(ここも所説ありで、アスクレピオスが多くの英雄を助けてしまう為にその力を恐れ、殺したのだという説もあります。)
星になったアスクレピオス
しかし、彼が死んだ事で民衆は嘆きました。
そんな民衆を見かね、神は彼を天に昇らせます。
そうして誕生したのが、「蛇使座」と言われています。
真夏の夜、南の空に広がっている非常に大きな星座なので、もしかすると今はちょうど見れる頃かもしれませんね。
何故蛇使いなのか、という話ですが、ここに関しては定かではありません。
彼が蛇の毒をも薬として使用した、という話や、過去より脱皮する事から不死の象徴であったとされる蛇を扱った、など様々な説があります。
しかし、統一して言われているのは
「彼が蛇の巻き付いた杖を所持していた」
という話です。
医療の象徴
さて、前述で出てきた「蛇の巻き付いた杖」。
これは、現代においても医療の象徴であるとされています。
最近、コロナのニュースはよく目にするかと思います。
その中で、WHOという機関が話に上がる事はないでしょうか。
WHOというのは、世界保健機関の事。
(World Health Organization)
国際連合の専門機関の一つで、健康というものが基本的人権の一つであるとし、その人権を守るため存在する国際機関です。
そのWHOの旗には、中央にこの「蛇の巻き付いた杖」が描かれています。
これは単なる偶然などではなく、この杖が医療の象徴とされている事を踏まえて描かれているのです。
所詮神話だろ?と思っていたそこの貴方。意外にも、現代にも関連するものは身近にあるかもしれませんよ。
最後に
いかがだったでしょうか。
ただの神話だと思っていたアスクレピオスの話。実は、現代においても関わりがあったのです。
実はこの彼であるとされる蛇使座、元は星座における黄道12宮であるとされていた…という話もあるのですが、それはまた今度の機会に。
天才であったが故殺されてしまったアスクレピオス。現状を鑑みるとまさに彼に縋りたくなるような現代ですが、そうはいかないのが現実。
皆さんも、何卒感染症対策はしっかりと…
次回の記事更新予定日は8月17日になります。お楽しみに!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございます。
大雨など最近色々ありますが、何卒お気をつけて!お疲れ様でした!