見出し画像

元旦は山頂の悔し涙で始まる

おはようございます、豆@連休2日目です。

本当は別のことを書こうと思ってたんですが、
トップの画像を探してたらこの写真が出てきたんで忘れないうちに
2023年元旦のことを書いときます。

大抵の年末年始は連れの家にいきます。
年に一度の里帰りです。

自分ちの正月は、おせち食べて、
テレビ見て、本読んで、という典型的なこたつ正月。
初詣にいくぐらいしか外に出ません。

が、連れのとこはちがいます。
なんたって家族全員、みんなスポーツマン。
だから、コタツでぼーっとするんなんてありえない。
元旦は登山で始まるのです。

「わたしたち、元旦はちょっと山に行ってこようと思うけど、どうする?」と
帰省早々、義理のお姉さんに聞かれました。
片道2時間半のなんてことない山だから、ピクニックみたいな感じで。

え、山…。。。
運動不足の私としては、行きたくないと
試してみたいが半々。
実は嫁いだ最初の年に一度元旦登山に誘われたけど、
その時は大撃沈…。その後、ここ数年は誘われなかったのに
ひさびさオファーです。

前と違うのは、一昨年から犬を飼っていて
彼の散歩に行っているので、体力がついたのではないかと
ちょっと自信があったのです。

が。
が!!!!!

甘かったよ。
毎日の犬の散歩なんかじゃどうにもなんないよ。
たまのスクワットじゃ筋肉なんてついてねーよ。

お姉さん家族はスイスイ登って行かれます。
あー、このペースでしたら、確かにピクニックですよね…

私は1/4ぐらいで、ぜーぜー言い始め、
みるにみかねた連れが、その辺に落ちてる枯れ枝で作ってくれた杖を支えに
一歩一歩、歩を進めるので精一杯。

お姉さんとこの5歳児にも軽やかな足取りで
追い抜いていかれます。

でも、みんな優しいので、お姉さん家族&連れが
要所、要所で待っててくれるんですよね。
それが、悔しくて、かなしくて…

途中から、急に寒くなって
「寒い、手が冷たい」というと
お姉さんとこの小学生から手袋とホッカイロが差し出されるという。
いい甥っ子ですよね。
なのに、いい年して、このおばさん「いらない、大丈夫」といって
突き返すという。

結局ですね、このスポーツマン一家と比べて
体力のない自分が情けなくなり
さらに、変なところでいつものいじけ癖が出て、
周囲の温かさをありがとうといって受け取ることが出来ず
おいおい、こんなんでいいのか中年おばさんよ、といって
山頂で涙する元旦だったのです。
(写真は山頂で黄昏れているの図)

連れに「みんなに憐れまれて待たれるのいやだ。ほっといて。」と訴えると
「誰も憐んでないし。なんでそう見えちゃうわけ?ただ、待ってるだけだろ。ただの登山だろ、競争してるわけじゃないのに。」との返事。

うわー、そうよねー、ただ待ってるだけなのに「憐れみ」くっつけてなにやってんのよ、私。

5歳児にも負けて恥ずかしい
小学生に気を遣われてカッコ悪い 
全然体力ない
もう年だ、おばばだ

やら、なんやら、すげー頭の中がいそがしいんでした。

いっつも思うんですけど、山登りしてるときって、みんな何考えて登ってるんですかね?
私はこんなふうに、いつもどーでもいいことにまみれちゃってるんで
道端に咲いている花とか、木々を抜ける風とか、全く感じたことないなー。

ほんとにどーでもいい思考の枠に固まりすぎよねー。

山から降りてきて、「一緒に登ってくれてありがとう!」とのお姉さんの一言に
「足手まといになってすみません」と答えて、
なんちゅー卑屈な人間よ私…と自分に自分でとどめを刺す私なのでした。 

でも悔しいので、密かにトレーニングして来年の元旦は軽やかに
登ってやる!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?