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考える道具はバナナ??【大人の学びに効く一冊】
みつまめチャンネル、「大人の学びに効く一冊」シリーズ。
まめからのみつまめチャンネルでご紹介したい一冊はこちら。
どうしてこの本を読んだの?
先日、みつまめチャンネルのゲストの方にTOC(制約)理論を用いて、全体最適な行政運営を目指すお話を伺いました。
このゲスト回に先立ちまして、この本読んどいてねーといわれた課題図書がこちらの2冊です。
ザ・ゴールは図書館で借りました。ちょっと前の本でしたので、図書館の窓口の方にお願いして閉架図書から出してきてもらったんですが、手渡されたこの本をみて「あ、、、しまった」と思いました。ビックリの分厚さです。
でも、なんだかサクサク読めたのです。これならいけるかも、と思って2冊めにも手をだしてみました。こちらも物語として面白く、サクサク読めました。でも、肝心の制約理論のことはよくわかっておらず、主人公の息子、賢いなとか、おお!最後は主人公がCEOに!?みたいなところで一人盛り上がったところです。
でも、物事を論理的に考えるということを日頃全く行っていない私にとって、TOCは未知の世界。はっきり言って、最初は「ワタシには向いてないでしょう。むりむり」と思っておりました。でも、ゲスト回でお話を聞いて、なんだか興味が出てきて、それからしばらく、仕事や日常のなかでTOC理論を生かせないかなーとぼんやり思うことがあったのです。でも、だんだんと、TOCのことを考え出すと普段使っていない頭の神経回路が繋がり始めて血液が循環するような感覚がありまして、「あ、これはもしや、知恵熱みたいなやつ?」と思うに至りました。こんなに私の脳に違った作用を与えてくれるのであれば(笑)、もう少し勉強してみたら新しい扉が開けるかも、と思ってこちらのセミナーに申し込んでみたのです。
ふぅ。前置きが長くなりましたが、こちらのセミナーの課題図書が今回ご紹介する本です、ということが言いたかったのでした。
どんなことを学んだの?
私がこの本で学んだことを一文で現してみます。
物事は実はシンプルで、考えることって楽しい。
この本では、字が掛けないこどもでも使える簡単な思考プロセスのフレームワークとして、「ブランチ」「クラウド」「アンビシャス・ターゲットツリー」の3つが紹介されています。
まず、ブランチは原因と結果をつなげる方法で、事柄を書く「ボックス」、原因と結果をつなげる「矢印」、複数のことが重なって次の事象が起こっていることを現す「バナナ」の3つを使います。この3つをつかって書いてみたことを、「もし○○ならば、△△△」というように読み上げていって、論理の関係性を考えていくという手法です。
この方法は、イヤな予感がする時、イヤなことが起きるのを防ぎたい時、「あ!失敗した!」と思ったときなどに効果的とのことです。
2つめが「クラウド」というフレームワークです。
これは5つのボックスを使って、対立構造とその解決方法について図に表す手法です。A,B両者の対立する行動、それに基づく要望、そして、A,Bに共通する目的を書き出します。この図をつかって、対立を生み出す思い込みを探し出し、それを解消する方法を考えていきます。
3つめは「アンビシャス・ターゲットツリー」というフレームワークです。
これは、目標をどのように達成するかを考えるときにつかうフレームワークです。まずは、目標をかいて、その次にそれを阻む障害を書きます。そして、それらの障害をクリアできる中間目標を作ります。
これらの3つの方法はとてもシンプルで、世界中の教育機関で教えられているということです。とても印象的なのが、4歳のこどもが書いたクラウドで、自分は金魚が飼いたいけれども、お母さんは金魚を飼いたくない。でも、自分はお魚がみたくて、お母さんは金魚の世話がしたくない。だったら、金魚をかわなくてもいいから、お魚やさんに連れて行ってほしいとお母さんに頼んだという話です。私だったらぐるぐる考えて、結局自分の思いを押し込めちゃったりしそうですが、ちゃんとWin-Winのアイディアがだせるなんて、なんて素敵なんだろうと思いました。
この本を読んで次のステップは?
TOC理論の創設者、ゴールドラット博士の動画を見ていたときに、「充実した人生を送るために必要なたった一つの能力はthink clearlyだ」とおっしゃっていたことが心に深く残っています。私は自分の思い込みや自己批判といった考えのノイズが多いたちなので、変な悪循環思考サイクルがぐるぐる回りがちです。Think clearlyすることによって、シンプルに軽々と目的地にたどり着ける。そんな希望があります。
そこで、この3つの道具をまずは使いこなすことからThink Clealyを目指していきたいなと思っています。