人生このままでいいのかと思い悩む40代後半のすべての公務員へ(その3)〜50歳から新しい挑戦への軌跡〜
このブログでは、公務員という安定した組織で30年間働きながら、50代を目前に「このままの人生で本当にいいのか」と深く思い悩んだ末、自分のやりたいことを見つけ、思い切って退職し、新しい挑戦を始めた私の体験談をお伝えしていきたいと思います。
今回は、仕事を辞めてセカンドライフとして旅行業をやると決断した後のことについて書いていきます。
なお、前回のブログはこちらです↓
旅行業に必要な国家資格
市役所を退職した後に旅行業をやると決めましたが、そのためにはいくつものハードルがありました。最初のハードルは旅行業を始めるために必要な旅行業取扱業務取扱管理者という国家試験の取得です。
これには国内のみの業務を扱うことができる国内、加えて海外での業務も扱うこともできる総合という2種類の資格があって、私の場合は海外ホームステイを行いたいので総合を目指すことになります。出題範囲が広く総合の合格率は約10%前後、国内の方は30%前後となります。
来年は国内だけでも合格を目指そうと思い、試験日はそれぞれ来年の9月、10月なので、早速問題集を買って勉強をスタートしました。
退職希望届の辞退届を提出
2023年12月に人事課に、退職希望届の辞退届を提出しました。
つまり「退職しますと言ったことを、やっぱり止めます」っていう届出を行ったのです。
辞職願を出さなかった理由は、2つありました。
一つは、資格の試験日が来年の9月以降であり、それを取得しなければ何もスタートできないので、生活のために受験が終わるまでは仕事を続けようと考えたからです。
もう一つは、私の住む街の周辺地域にスキーリゾートがあり、毎年冬になると多くの外国人がパウダースノーを求めて集まってきます。インバウンドを始めるならタイミングを合わせ来年の12月末まで働こうと考えました。
(この判断がのちに私を追い込むことになるのですが、まだ知る由もありません)
理由があったとはいえ、辞退届を提出した時は、正直、悔しい気持ちでいっぱいでした。
4月からあんなに自分と向き合って早期退職を目指し、ようやく自分の進むべき方向性も見えてきたのに、また安定という引力に引き戻された感じです。ひょっとしたら、このまま辞めることができず、結局このままの自分で定年退職までいるのではないという不安もよぎりました。
えっ、同僚がまさかの早期退職
30代後半の同僚が12月末をもって退職することを突然告げられ、始業前にお別れの挨拶を行っていました。
全く知らなかったので大変驚きましたが、同時に、ふと心の中に「本当はその場所にいるべきなのは俺だったのに」という、少し嫉妬のような感情が湧いてきました。
ですが、早期退職するプロセスは簡単ではないことを知っているので、きっと彼も悩み、決断するのに多くの時間とエネルギーを費やしたはずです。そう考えると、彼に対して同志のような共感する気持ちが湧いてきました。
最後に彼を見送るとき、私は「やりたいことが見つかって良かったね」と心から祝福しました。彼が次に進む道で幸せを掴んでほしいという気持ちでいっぱいでした。
自分が見えてないだけで、みんな自分の人生を決断して生きていることを改めて実感し、勇気を分けてもらいました。
やりたいことがあるのなら、やらないで後悔するよりやって後悔したい
そう強く思い、来年こそは私があそこの場所に立ってお別れの挨拶を行うことを誓いました。
読んでいただきありがとうございました。
次回は、「マインドチェンジ」について書きたいと思います。