2023.06.10 天井開放フェス
PANとセックスマシーン!!の天井開放フェス(という名のツアーファイナル)に行ってきた。大阪のクリエイティブセンターという趣のある建物でのフェスだったのだけれど、チケット代は破格の4500円。フェスなのに……!?めちゃくちゃ出演者いるのに!?と驚きながら入場。
やっぱりすごいよな〜〜〜〜!!!!!!
なんかさあ、もうそれしか言えないけれど何らかの活動をさ、何年も何年も継続して続けられる人ってすごいし強い。しんどいことの方が80000倍くらい多いだろうけれどそれでも続ける覚悟も強さも、なんか、そういう温度をいろんなところから感じてさあ、今日ここに来る選択をしてよかったなあって心の底から思ったんだよね。あらゆる場所から体温が感じられるのが、心地よくてたまらない。
これは余談なのですが。
PANとSABOTENが主催しているマスターコロシアムというフェスがあって、その「マスコロ」こそがわたしが人生で初めて行ったフェスなんですよね……!
大学生になったばかりの頃、友人に「面白いフェスがあるから行かない?チケット代は1000円なんだけれど」と言われて「えっ、いきたい!ところでチケット代、0いっこ少なくない!?!?」と返した記憶がある。懐かしいなあ。
マスコロにはカラオケコーナーがあってお客さんがカラオケをしたり、(たまに出演者のバンドマンも歌うの!) PANの川さんが毎年考案された変わり種焼きそばの販売があったり。なんとゲームコーナーまであったりして、フェスであり、もはや縁日であり、なんともほかのフェスにはない「地元感」というか「親しみやすさ」みたいなものがあって。その「楽しすぎるお祭り」に一撃必殺されたのち、すぐにファンになってしまった。
dustboxのライブではじめてダイバーというものを見てビビったり、友人がいきなり走り出してモッシュピットに突撃するもんだから一人ぼっちになりあわあわしたわたしに知らないお姉さんが声をかけてくれたりした。ヘイスミの音楽に合わせて軽やかなステップを踏むお兄さんにスカダンのことを教えてもらって、夏の夜に野外で音楽を聴く心地良さと楽しさを知った。
PANのライブはその日も最高で、初めて聴いたオアシスに心を奪われてからオアシスがわたしのライブハウスに向かうときのテーマソングになった。
わたしの夏休みはいつの日からか「マスコロに参加すること」で締め括られるのが恒例となり、毎年新しいバンドに、楽しい音楽に出会えて、楽しくって仕方がない宝物のような日々が増えていったことが嬉しくてたまらなかったんだろうなあ。
ここ数年、スケジュールが合わなくなって行けなくなっていたけれど、今年こそは!と思った矢先のPANの活休の発表、マスコロは開催されないというお知らせ。
ああ、そうだよなあ。そうだよなあ、と頭を垂れるしかなかったわたしは、とてつもなく後悔していた。永遠などこの世にはないのだと知っていても、わたしはやっぱり永遠を願ってしまう。そこにあるのが当たり前だと、勝手に思ってしまう。それは、当たり前なんかではないのに。
それなら行けるだけ行ってやろう!と心に誓った私は、天井開放ツアーの香川公演に参加し「対バンっていうかもはやちっちゃいフェスやん!お得すぎん!?どのバンドのライブも痺れた……とりあえず、天歌が最高すぎてもういっかい聴きたい!!!!お、大阪あるやん!フェスやし!うわ、SABOTEN!!?ほかにも……あれ、仲良しのバンドいっぱい!こんなん、もう行くしかないやん!!」と心の中で爆裂早口になるくらいのテンション最高潮を迎え、帰路の電車の中でチケットを取ったのでした。
いやはや、冒頭の前置きがいつもながらに長いですね。ここすっ飛ばしていいところです。
ツアーファイナル。旅の最終地点。どんな旅をしてきたのか、どんなエンドロールが流れるのか。初日のどきどきわくわく感とおんなじくらい、わくわくする締め括りの日。
もうそれはそれはそれはそれはね、最高のライブの連続!ハイライトだらけ!もう、これは、ぜんぶわすれたくない!いまこそ、このすべての景色を真空パックしたい!!!って思うくらいにはすごい一日だったし、すっごいライブを沢山みた。そして、わたしの脳みそもパンクするかと思ったよっていう話をします。ライブの話はここからだよ。
覚えている限り、そのときの温度を閉じ込めて書きたい。未来の自分のために書き残しておきたい記憶の話。毎度のことながら、備忘録です。
天井開放フェスはSABOTENのライブからスタート。
フロアがまだまだ温まっていないところをかき混ぜて、温度を上げていくその速攻感がさすが〜〜って感じでひりひりしちゃう!いけるか〜?って聞かれたら、拳が0.1秒くらいであがるそのレスポンスもいい。最高。
ひさびさに観たSABOTENのライブは熱が零れ落ちそうなくらいにあっつあつでたまらなかったな〜〜!
そして「ようこそ、マスターコロシアムへ!!!」っていうキヨシさんのMCで、泣いちゃうかと思った。「マスターコロシアム2023開幕します!」って。粋だよね。
なんかねえ、あらゆる言葉から、あらゆる歌から、場面から、PANに対する想いがひしひし伝わってきて。でもそれだけじゃなくて、いまフロアにいる「わたし」と全面的に対峙してくれる感じが凄まじくかっこよかった。
「CD、音源は最高の形でパッケージされたものやけど、あくまで遠足のしおり。俺らとおまえらで作っていくんやろ、ライブを!」って言われてグッときたし、「ライブは予定調和じゃないからおもろいねん。何が起こるかわからんからおもろい」って言葉も「たのしそうなフロアの表情を見るあの瞬間が堪らんくて、最高で、だからこそしんどくても続けられてる」って話も、ぜんぶぜんぶSABOTENの「覚悟」そのものなんだなあって胸が熱くなった。
川さんと歌った「アバンチュール」も予定調和じゃない、あの場所だから生まれたものなんだなあと思うとほんっっとうに嬉しかった。
「川さん、思った以上にマイクスタンドの前から動かんかったな!?予定調和じゃないのがおもろいんやけど、そういうときは想定以上できてほしいのに、想定内、いやもはや想定以下の動きやったな」っていう愛のあるツッコミも、SABOPANだ〜〜〜〜ってにやにやしちゃった。ひさびさに聴いたセピア、だいっすきなの。嬉しかった!
そして悲惨な戦いのゆるトークを聞きに行くために別ステージへ。
想像を遥かに超えるゆるゆるトーク、まさかハンドベルを片手に登場するとは思わずお腹がよじれるかと思った。シュールすぎるんよね、いちいち。
書き出すと止まらないくらいのネタの宝庫だったけれど、やっぱり最大のハイライトは「紫外線が当たると色が変わるサングラス(眼鏡?)」をかけていたセクマシの日野さんが、何度も窓際に走らされて眼鏡の色が変わるまで日光浴していたことですかね……?
めちゃくちゃ後ろ姿はスタイリッシュなのに、やってることがシュールなんよ……中学生の休み時間みたいで平和でした……かわいいおじさんたち……ラジオとかやって欲しいし、一生そのままでいてほしい。あー、おもしろかった。ネバーエンディング、悲惨な戦い。
天井開放フェスは2ステージ制だったのだけれど、30分刻みでタイムテーブルを組んでくださっており、被りはゼロ!頑張れば全部のステージが見れる!という粋な計らいのおかげで、ひとつライブが終わるごとに人が大移動するの。ステージ間は結構距離があったけれど、みんな「次あっち行こ!!!」って走って聞きに行く感じがいいなあと思った。
わたしもたくさんのひとの後ろ姿を追いかけ、ビレッジマンズストアのライブへ。丁度「夢の中ではない」が始まったところだった〜!ナイスタイミング!
ビレッジマンズストアはお初にお目にかかったのですが、なんせ求心力がすごい!わたしも後ろの方で大人見していたはずが、ライブ中あれよあれよと足が勝手に前に進んでいって、気がついたときには結構前にいた。びっくりする。ゾッコンすぎでは?
ギイさんの猛烈な色気滲み出る歌声と、爆裂にかっこいい演奏のマッチングにより、ぎゃーーーー!すきーー!!って叫びたくなる衝動を抑えながらライブを観たよ、めっちゃかっこいいね!!!!!!!!
盛り上がり方がすごい。曲が全部いい。予習していった曲以外も全部好きだった。あとギターソロ、かっこいいの。
合間に挟まれる言葉選びがとっても好きだったし、貪欲に一等賞を狙いに行く感じも最高だった。「PANがやめるのが惜しくなるくらい(悔しくなるくらい?そんな感じのニュアンス)楽しいライブをしよう」「天井開放……?まだ天井あるぜ?あの天井に手ぇ伸ばして、突き破ったやつの勝ちな!!!」
みたいな、言葉選び、全部どストライクでして……またライブ見たいなあ。「TV MUSIC SHOW」からの「サーチライト」が好きすぎてその流れで今も聴いてる。
いやー……かっちょいいんだわ。ライブがかっこいいバンドっていいなあ、もちろん音源もそうなのだけれど。
生理1日目という最悪のコンディションだったがゆえに、このあたりからめちゃくちゃお腹が痛くなる(最低)
タイミングが悪すぎるけれど、もうこればっかりはどうしようもなかったし仕方が無いので、ライブを見るのは諦めて、休憩スペースで寝た。休憩スペースがあってよかった。
机に突っ伏しながら好き好きロンちゃんを聴いた今日の日をいつの日か思い出して、そんな日もあったなあって懐かしく思うのかも。まあそれも悪くないか、って自分を恨みながらも、納得させて。お腹をさすりながら寝た。好き好きロンちゃんはクセが強すぎた。でも、いま、めちゃくちゃ気になってる。またしても余談ですが。いやーーー……バクシンも、イナ戦も観たかった……!リベンジしたい。
あいがけカレー、最高だった。瞳カレーさまありがとう。カレーが私を救ってくれた。
寝て、食べたことによって、まあまあ元気になったので、打首獄門同好会のライブを見に行くことに。
会場に入った瞬間、手渡されたビニール袋。「あの……こちらは?」と恐る恐るそのお客さんに聞いてみたら「回ってきたんです!1本ずつどうぞって!中からとっていいんですよ〜」と。ビニール袋の中を覗き込むと、大量のうまい棒が入っている。
なに、この大量のうまい棒……?と首を傾げつつ、うまい棒を1本取ってから隣の人に袋を回すと「あ、貰ったんですよ!」と言われ、その隣の人に渡そうとするも「わたしも…」と。
いやあ、すごい、うまい棒の渋滞。大量のうまい棒。
「あの、もらいました?もらいましたよねー」「持ってます?うまい棒?ありますよねー!?」「ない人!」
気がついたときには、そこにいるひとりひとりにうまい棒を持っているか確認する女になってしまっていた。気まずい。
同じ境遇の方々とわたわたしていたらPANのダイスケさんが「もらっときますねー!」と袋をさらっと回収してくださってなんとか事なきを得たけれど、初心者は打首獄門同好会のジャブにどきどき。
いやあ、しかし粋なプレゼントよね〜!俄然ライブが楽しみになって、手にうまい棒を握りしめていたら、曲が始まって。ステージ上に準備された画面に映し出されるのはうまい棒。うお〜〜〜、伏線回収〜〜〜〜〜〜〜すごい〜〜〜〜〜もうたのしい。
打首獄門同好会のライブは初めて見たのですが、毎回うまい棒配ってるの?すごい。ものすごい種類のうまい棒だった。あと、ふつうに歌詞に感心してしまった。初心者も玄人も、ライブ一回目も百回目も関係なく、とにかくそこにいるすべてのひとを巻き込んでいくスピード感が半端ない。わたしも、いつのまにか周りの人の真似をしてうまい棒を掲げてしまったもの……!
うまい棒もスクワットもきのこたけのこ戦争も大量の魚も米も肉もぜんぶすんなり頭に入ってくるし、語感がいいからついつい口ずさんじゃう。打首獄門同好会マジック。そしてギターソロ!!!かっこよかったなあ!「オレ、ニク、スキー!」からの「今夜バーベキュー」打首獄門同好会ならではの「リスペクトを込めて!」のカバーもめちゃくちゃ嬉しかったし!
PANとは同世代のバンドだからこそ、その存在自体に救われたり、同世代だからこそ彼らの活動が励みになっていたというような内容の話をされていて、グッときた。
「PANには早めに帰ってきてもらわないと、バンド界のパン・米のバランスが崩れるので…」(我々米党は米米CLUBをはじめとして〜がおもしろくて。PANが活休したらおいしくるメロンパンだけになっちゃう、はさすがに笑った)
みたいな愛しかないオチまで愛おしくて、チャーミングで、粋な言葉選びが最高でした。う~ん、これこそ相思相愛だ。打首獄門同好会のことも、すきになっちゃった。幼稚園児も絶対好きだと思うし、職場で歌おうかな。
追伸:関ジャニ∞の「ハライッパイ」最高でした……大沢会長その節はありがとうございました!!!!!!!!みなさま、ぜひきいて♡(たまに挟まるダイマ)
お芋ソフトは売り切れだったのよ〜、残念!こちらのバニラソフト、とっても濃厚で美味しかったな〜。フードが充実していておいしいフェスは最高。たのしい。本調子ならぜんぶ食べたかった。
そしてその足で、四星球アコースティックライブへ。
リハから見ることができたのだけれど、まさやんへの無茶振り「昔の元カノが好きだったサヨナラバス歌って」がもう、さいっっっこうすぎて、リハの時点で大盛り上がりだった。まさやんの歌声、好きなんよねえ。
まさやんが途中のコーラスも一人二役でサラッとこなすものだから、康雄さんがふきだしていたのも、モリスさんがそれを聴きながらにっこにこだったのも、U太さんがベースを弾こうとして普通に途中から聞き入ってやめていたのもぜんぶよかったですね……あとサヨナラバス……名曲ですわ……
そして、ここからですよ。四星球ワールド炸裂。ステージ上で生着替えからの、マイケル登場。もう、この動揺と興奮を文字で伝えられる自信がこれっぽっちもないのが悔やまれるのだけれど。とにかく突如マイケルが登場し、暴れ回るマイケルのせいで最終的にはマイケルが4人になった。
いや、やっぱり、あの、書いていて意味がわからんけれど、ほんとそうなの。そうとしか書けない。スリラーの斜めになるやつ、30°くらいいきたいところ、若干足りない感じが面白くてお腹が痛くなるくらい笑った。
これだから、本気で遊び倒して本気でふざける大人は最高だし、これこそが真のエンターテインメントなんだよなあと唸る。ひとを喜ばせたり、げらげら笑わせたりする天才の集まりだと思う。最高。
アコースティック編成の四星球はお初にお目にかかりましたが、これまた絶品。アコースティックならではの良さ、楽曲の良いところがぜんぶもっともっと浮き彫りになっていく感じ。魅力、増し増し!
コロナ禍まっただなかに観た四星球のライブ配信。落ち込んだ気持ちが一気に跳ね上がって、気持ちがどんどん高揚したこと。ライブハウスのことをずっとずっと話してくれていたこと。いっぱい笑って、いっぱい泣いて。そして、そのときに歌ってくれた「薬草」の歌詞にめちゃくちゃ救われて、最後の最後にぼろぼろ泣いたことを思い出して、思わず感極まっちゃった。
コロナ禍を越えて。まあ、ライブハウスじゃないけどさあ。こうやって画面越しじゃなくて出会えた喜びとか、生の声や歌が聴けたり、一緒に歌える嬉しさを噛み締めていた。「無理やりした約束」を守れた気持ちになったの。「約束だよ」って歌ってもらえるの、すごく心強かったので!あの節は本当にありがとうございました!!!!!(今更)
四星球の歌、すごくすきなんだー。元気が出るし、歌詞のダブルミーニングにいつもふふふ、となる。
薬草、大好きな曲で、たまに歌詞を思い出しては口ずさんで元気をもらっていたので歌ってくれて、聴けてめちゃくちゃ嬉しかった。あの場所にいた誰よりも泣きっぱなしの情けない顔で聴いたけれど、でも、歌が薬草になってくれてよかったなあって最後にはげらげら笑えたから、四星球はさすがだなあって思った。
UMA WITH A MISSIONは音源で聴いていたとき「これ、ライブでどんな感じなんだろう~?」ってわくわくしていたのだけれど、そのわくわくを簡単に飛び越えてきちゃうからすごい。
振り付けもかわいいし、全員参加型のライブ、さすがすぎますね……みんなで生まれたての子馬になりきる康雄さんに向かって「頑張れ~~~~!」って言うあの瞬間、一瞬正気に戻りそうになって笑い死ぬかと思ったけれど、ああいうのは正気にならないほうが100倍楽しいので、ひとりだったけれど、バカでかい声で「頑張れ~~~~」って言いました。子馬が立ち上がった瞬間の、歓喜の声があまりにいとおしいくてさ……!
いや、冷静に考えて、子馬になりきる康雄さんって何?
演者はもちろんなのだけれど、ライブを楽しみつくすファンも最高なので、相乗効果でライブがめちゃくちゃ楽しい。四星球ってやっぱりすごい。最強。まだまだもっとライブが見たくなっちゃった。
「もともとライブの予定は入っていなくて、僕たち普通に遊びに来るつもりだったんですよ。人間って、何か諦めないといけないときとか、だいたい自分に言い訳したり理由をつけたりして納得するじゃないですか。”こんなに仲の良いバンドがたくさん出演するフェスで、僕らまで出演しちゃったら、ほんまに終わりみたいになってしまうやん”って」
「PANってめちゃくちゃ長い間活動していて、若いバンドと一緒になることも多いじゃないですか。でもPANにあこがれてバンド始めましたっていうバンドに出会ったこと、今まで一回もないんですよ。逆にすごくないですか!?でもね、ライブやり始めたバンドは、みーんなPANのライブをお手本にするんです。そして、セクマシみたいなライブがしたいなって思うけど、できなくて嫉妬する。セクマシには正直めっっっちゃくちゃ嫉妬しました。だって、(活休前の)PANと長い期間ずー--っと一緒にツアーを回れるなんて。いいなあ、って。でも、僕たちはPANが帰ってきたら、もうそのときには、ばー--んっとね!今度は僕たちが一緒に派手にやりますんで!!!!それまで、この楽しい場所を、楽しいライブを一緒に守っていきましょうね」「PANは教科書」
MCはニュアンスで書き起こしただけなので、悪しからずなのですが……もう、康雄さんの言葉たちがあまりにまっすぐすぎて、ストレートに語られる愛も、言葉の隙間から浮き上がってくる隠れた愛も、ぜんぶぜんぶ抱きしめたくなった。またみんなでお祭り騒ぎができる日が来たらいいな。そのときは、また馬鹿みたいに騒いで、いっぱい笑っていっぱい泣きたい。
「さあ、いまからセクマシのライブを観に行きますよ~!」と、♪UFO UFO UFO降りてこい~の大合唱をしながら隊列を成して、別会場へ向かうところまで、余すことなくたっぷり楽しみ尽くして、四星球の抜かりない構成力に脱帽。好きだ。(セットリスト、わかんなかったんだよね~)
そして、セクマシの待つ会場に到着すると、もーりーが「何!?とりあえずステージに上がってこい!」と頭の上にハテナを浮かべながらも、嬉しそうな顔をしていてこちらも嬉しくなる。「とりあえず、♪UFO UFO UFO降りてこい~です!」とみんなで歌って、ここまでがひとつのパッケージ。いやあ、すごいなあ。楽しすぎてほぼ記憶がないよ。
そしてセックスマシーン!!のライブがスタート。会場に入りきれなくて外にいる人たちを気にかけて「もう一歩ずつ前に」と。「ほら、四星球のライブを全部観てからこっちに走ってくるみたいな、そういう奴のこと、俺はすごくいいなあと思うんだよ!!!だからもうちょっと前につめて!」と。うわ~~~~~、好き。一瞬で自分が詰められるところまで全力で詰めた。
全方位に向けての気遣い……というかその気持ちがうれしいし、そう言ってくれるのもうれしい。だれも傷つかなくて、いいなあ。(そして四星球のライブを観てからくる人が観られるように、とライブスタート時間もかなり気にしてくださっていたと後から知った。好きだ〜!)
「PANにできるだけ早く!まじで!はやく!帰ってきてくださいね!ってずっと言い続けて、先日、川さんがついに、"早めに帰ってくるわ"って言ってくれたぜ!!!!やったぜーー!!!!!!!!!」みたいなことをおっしゃっていて、もう、なんか胸がいっぱいになった。
「やめるって言っているのをやめさせるためには、ここがめちゃくちゃ楽しい場所だって、ライブが最高だって、俺たちが証明して見せつけるしかない」と何度も言っていたあのセクマシの言葉を思い出して、体当たりでぶつかりまくって、ここにあるのは、まっすぐ言葉と愛とエネルギーを投げまくってきた結果なんだなあと思うと(まあ、それだけではないとはいえ!) 心が震えた。
「ずっとツアーを一緒に回ってきて、ほんとうにPANはすごいライブを連発していて」(ニュアンス)ともおっしゃっていたから、ああ、本当に活休するんだ、と寂しくもなったけれど。でも、希望しかない、光に満ちた言葉たちが舞うステージがとっても眩しくて、煌めいていて、バンドって、ライブって、生々しい。だけれど、やっぱり最高で仕方がないなあとも思えたのが本当に嬉しかった。嬉しくてたまらなかった。
とにかく、最初から最後までフルスロットル。全身全霊のライブだった。
いつ、いかなるときも、全身全霊だというのは前提だけれど、やっぱりセクマシのライブの熱量はとんでもないし、一瞬でその場にいる人を虜にして巻き込んで。
たちまち自分たちの陣地に引きずり込んでいってしまうところがすごいのよね。エネルギッシュかつ、超前向き。おれ、セクマシ、すき……!
サルでもわかるラブソングのおきまり「オレ、おまえ、好き!」のC&R。
前回のライブで「愛しておくれ!!!」って言う煽りがめちゃくちゃ好きだったのですが、今回は「お返しに!!!!」が一番好きでしたね……「オレ、おまえ、好き!」って言ったお返しに「オレ、おまえ、好き!」って言ってもらえるのは紛れもなく両想いだし、相互の愛の他ならないので……。愛をお返しされちゃったよ……!
もーりーの言葉選びが、やっぱりめちゃくちゃすきだ〜。そして「ひさしぶり!」はテンションあがるね!!!!!
「PANと出会った頃の歌!」っていう曲フリからの「いい人止まり」も「PANとスプリット盤を出したんだけれども。そのときに、川さん(PAN)が、すげーいい曲って褒めてくれた曲やります!」からの「夜にさよなら」がめーーーーーっちゃくちゃ沁みた。「夜にさよなら」は本当にどどどどど名曲です。だいっっっ好きな曲!みんな聴いておくれよ。まず、イントロのギターのフレーズがめっっっっっちゃくちゃすき。泣きのギター……アウトロも絶品だしなあ……!!
鍵盤の音色とギター、ベース、ドラムがゆるやかに鮮やかに混ざっていくのも心地良いし、夜明け前の朝焼けみたいなぬくもりの中に、なんとも言えないもの哀しさみたいなものが滲むのが素敵なんだよなあ。
たのしかった夜が明けちゃうときのちょっぴり寂しい、でも清々しい冬の朝の空気を思い出す。歌詞のことばえらびのやわらかさもいい。
エネルギッシュに盛り上がる曲とおんなじくらい、聴かせるミディアムバラード?っていうのかなあ、こういう雰囲気のセクマシの曲が珠玉だよなあ、すきだなあ、といつも思うので、今回聴けてうれしかった〜〜!
歌詞の情景描写もいいよね……わたしは「残っちゃったビールが/冷蔵庫の中に/置いておくから飲んでおくれよ」がめちゃくちゃ好きでさ……この描写から想像出来る生活も、会話も、情景も一気に浮かんでくるの、すごくないですか??!「あとは朝だと言えばきっとそうなる」もすごい。歌い出しからずっと好き。
……あれれ、好きしか言わん人になっちゃった……まあ、好きなもんは好きだからしゃあないな。諦めよ。
そして「この先で落ち合おうぜ」
も〜〜〜さあ!?この曲の並びはあかん、もう涙腺がこの辺りから瀕死状態。もーりーが歌うと、音が鳴ると、もう涙がこぼれてしまって。隣のPANのファンのお姉様だと思われる知らない人とふたり、顔がべしょべしょになるくらい泣いた。(タオルで顔を拭うタイミングがおんなじだったので、勝手に同志と判定した)
何回聴いても、おんなじことを思うのだけれど、「愛」を具現化したらこの曲になるのでは?と思うくらい。こんっっっっっなに、粋な餞の歌ありますか……。PANに向けられたラブソングでしかないもんね、こんなのね……。
先日の香川のライブで「実は、PANに歌を作ってきた!!!!」といきなり「この先で落ち合おうぜ」のイントロの歌詞をもーりーがアカペラで歌ったとき、びりびり身体に電流が走ったくらい。かっこよすぎるんだよな〜〜!!!!!!
「さよならだなんていう必要なかった いつかこの先で落ち合おうぜ」こんなにも本気で「またね」を歌ってくれるんだと、「いつかこの分かれ道の先で再会することを待ち侘びて良いのだ」と嬉しかったし、紛れもなくその場にいる私たちも、その歌を歌う彼らとおんなじ気持ちだった。
「目的地なんて目的じゃなかった 君と歩くのが好きなんだから」
こんなにも、伝わるの。すごいなあって思う。もうこの歌を聴くだけでぜんぶぜんぶ伝わってくるの。ほかになんにもいらないくらいに。MVもすきなんだよ〜、まるで死ぬ前の走馬灯のような(言い方他になかったんか?)
それから、「いつか」が「きっと」に変わるのも希望が満ちるたいまつの光みたいでいい。すき。
いや〜〜〜「この先で落ち合おうぜ」聴くたびにこの曲に込められたつよい想いや願い、込み上げるあらゆる感情や溢れる気持ちを感じるようになって、さらに、この曲への想いがつよく、色濃くなっていく気がする。
曲が育っていくという感覚に近いのだろうなあ、思いいれがどんどん強くなって、愛おしくてたまらなくなる気分だよね。
もーりーも「ツアーが終わるいま、いろんな感情がうごめいている」ということを言ってらして「さびしい、だけじゃないんだよなあ、なんなんだろうなあ」って。もう、ぜんぶぜんぶわかるの。
だからこそ、ぜんぶを出し切って、全部集めてエネルギーに投げてフロアにぶん投げるみたいな力強さがめらめら燃え上がっていたのだろうなとあの日のライブを思い返しながら思う。
ひとを想う気持ちの強さとか、言葉の持つエネルギーをあらためて感じたのよなあ、すごいね、セクマシ。どんどん、かっこよくなっていく。
めちゃくちゃ熱くてもはや暑苦しいくらいの、そのはちゃめちゃ3000パーセントのエネルギッシュさが楽曲を演奏するごとに、加速してフロアのボルテージが上がっていくのを肌で感じると、もはや勝手に泣きそうになってしまう。すごいぜ……魔力が……引力が……!
そしてグッときたタイミングで満を辞しての「君を失ってWow!」もう何も言うまい。言葉はもうこの曲を目の前にした途端に無力になっちゃうんですよ、ここまで10000字連ねてきたけれど、それが無意味な気がするくらいには。
もう、ほんと、100の言葉を投げるより、全員のウォー!の雄叫びの力の方が凄いんじゃないかと素直に思っちゃうくらいの強さがあるからさ……!心の底からのウォー!の強さ。いっぺん、あなたも体験してみ?という気持ち。お前は誰やねんという突っ込みが聞こえてきそうですが、えっと……わたし、ゲストボーカルです!!!!!!!!
変わらないところ、ずっとまえからすきなところ。
そして、この日もロングケーブルが大活躍!
「四星球のライブを観終わった後、迷子になった人がいるかもしれないから!いまから、さがしてくる!!!!!俺が帰ってくるまで、PANのゴッチとダイちゃんにwow!をぶつけてくれー!」と言って会場から飛び出していくもーりー、ステージ上にはPANの面々が!きたきたきた〜!って感じでケーブルを後ろに送っていく慣れた手つきのゲストボーカルのみなさまの動きを見るたびに感心しちゃう。
最後のメンバー紹介もグッときたし、いっぱい笑って、いっぱい泣いたなあ〜!「PANに続く!!!!!」って完全燃焼のいい顔で帰っていったところまでぜんっっぶ最高でした!!!!!!8/6のワンマンとてもたのしみです!!!!!(何周年とか言うの恥ずかしくて今まで言ってこなかったけれど、20周年……どうせならやってみようということでセクマシにとっての挑戦です!と言ってらしたのもとてもすきだった)
そして、なんと!公式様があげてくださったライブのダイジェストがあるので観てほしい。ふつうにこの日のハイライトが全部詰まっている映像なのがすごい。ありがたき供給。ゲストボーカルたち、マジで歌がうまくて、声がデカい。
そして、トリはPAN
観客の待ってました!といわんばかりの熱がどこからも伝わってくるのが凄くて、みんなPANのことが好きなんだなあとグッときてしまった。リハの時点でみんな踊り狂っていたし、やっちゅーねん久しぶりにやったなあって和やかな雰囲気も良かった。ジャパソのイントロ0.5秒くらいで飛び上がった隣のお姉さんはモッシュの渦に消えていったし、飛び跳ねている人たちの群れの熱気がこっちまで伝わってくるのを眺めながらグッと来てしまった。
どの歌も、ばっちばちにかっこよくて、だれにも媚びずにやりたいことをばちんとかますところがめちゃくちゃかっこいいんだよなあ~!タイマン主義楽しかった~!
ほんとに久々に聴いた曲もあったのだけれど、自然と拳が音に合わせて上がるのが不思議なくらいで。もう身体に染み付いちゃってんのよな〜って笑った。そりゃあそうかあ、いっぱい聴いてきたもんね。
PANはたしかに活休する。その事実は変わらない。
でも、今日この時間だけはそのことを忘れてただ無我夢中にPANの音楽をめいっぱい浴びよう!と決めた私は、久々に見るPANのライブをめちゃくちゃ楽しんだ。あいかわらず、めちゃくちゃ楽しくて、全部どうでもよい気分にさせてくれるのは、あのはちゃめちゃにぐちゃぐちゃになる空間があるからなんだよなあ~。ライブって楽しい、どんな楽しみ方をしてもいいよ、へたくそでもいいよ、とにかくやってみ、を教えてくれた人たちだもんねえ。と勝手に感慨深くなる瞬間もやっぱり何回もあった。
PANのライブはライブハウスが似合うなあ、こうでなくちゃなあと観るたびに思う。この日のライブもやっぱり暑くて熱くて暑苦しくて、蒸し暑いライブハウスの中で(まあ幻滅にいうとライブハウスではないのだけれど、PANがライブをすればもうそこが"ライブハウスになる"のだ)わたしは「PANのライブがすきだ!!!」の気持ちを込めて。涙と汗を拭いながら、拳を突き上げた。
「発酵期間って大事やん?ちょっと発酵して、ええ感じになったらまた帰ってくるわ」って言ってた。言葉選びが粋ですねえ、PANだけに?
「新世界へ」のカバーはあまりの感動に棒立ちになってしまうくらいだった。こんなにも、歌詞がいまの彼らにぴったりくるのにもびっくりするし、なにより、本当に素晴らしい楽曲だと思う。セクマシの中でいっちばん好きなのが「新世界へ」なんだけれど、「君が向かう先は何が待っているのだろうか 空っぽのその世界はきっと思い通りさ 今新しい世界へ」こんなにも、ぴったりの餞の歌ほかにないよなあ。それが、セクマシの歌なんだもんなあ、くやしいくらいに最高すぎる。
これ以上なんて、絶対にない。最高のツアーファイナルだなあと思ったし、また音楽のすばらしさにやられるのであった。「好きなことをやんなよ きっとそれがいいよ 似合ってるよ」でいつも号泣しちゃうんだよなあ、困っちゃう、良い曲すぎて。似合いすぎだよ。フリーダム×2ははちゃめちゃでめちゃめちゃで最後の最後まで、汗だくでべちょべちょになりながらはしゃいだのがとっても楽しかった。
人生の湯、歌ってくれて嬉しかったな~!PANマン、楽しみ。楽しみ、の気持ちで満たしてくれるのがうれしいね。
そして、アンコールはPAN×セックスマシーン!のコラボで〆。
「天歌」がだいだいだいすきで、リリースされた日からずっと聴いていたから嬉しかったなあ。とんでもなくでかめの愛が溢れるラブソングで、毎回照れてしまうのはわたしだけ?もう、そのでっかい愛にうっかり泣きそうになったもん(たぶん、みんなぐっときて泣いてた?よねえ?ちがうかな)
愛情がめいっぱい、零れ落ちそうなくらいに込められているなあと思うから聞くたびに勇気がわいてくるし、元気いっぱいになっちゃう。大団円で歌う歌たち、賑やかで楽しくて、それだけで全部満ち足りちゃう。最高すぎるな~~~~~~!ああ、いますぐ乾杯したい!!!!!
最高最高最高のツアーファイナルだったと思う。ポジティブオーラで満たされていて、たまらなくいとおしさがこみあげてくる。
「活休前のバンドのラストツアーを回ることが多い」プロ集団、セクマシ。なんか、わかる。彼らと一緒にツアー回りたいの、なんかわかる、し。説得力がめちゃくちゃあって、歌まで作ってきてくれちゃって、本気でぶつかってきて、なんか、そういうのがさあ~~~~~~関係性がさ~~~~わたしはうらやましくて仕方ない。それだけ思ってくれる人がいることも、そんなふうに言ってくれる人がいることも。すごくすごく、素敵なツアーだったし、ツアーファイナルだったし、なにより楽しいフェスだった。
あと、これは余談なのですが、もーりーが川さんと話すときにザ・弟の顔になるのだいすきでした。かわいいから(笑)あとあと、わたしは、オガタさんのダンスで狂喜乱舞したよ、最高すぎて。お洋服投げて、のちほど返ってきたのもおもしろすぎたものね……
また、やってほしいなあ!うん、絶対やってほしい!楽しい宴でした。
2か月かけて、やっと書き終わったので、ここらでおしまい。長い道のりだった……(笑)
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